芸人さんたちの間で「食べたら運気が上がる！」と評判を呼んでいる女性芸人・ボルサリーノ 関好江さんが作る「開運飯」。

これまで、「開運飯」が生まれたきっかけや「仕事運」「恋愛運」「金運」がアップするお弁当についてご紹介してきました。

そして連載5回目となる今回のテーマは、「勝負運」がアップするお弁当の作り方。

勉強やスポーツ、仕事や恋愛などなど、老いも若きも「絶対に負けられない！」という戦いがあるもの。そんな時に食べれば、メキメキと力がわいてくるはずです！

メニューは「焼おにぎり」や「ゴマ衣の巻きとんカツ」など4品。焼おにぎりが勝負運をアップさせてくれるなんて意外ですよね。おかずも縁起のいいものばかりなので、全部作りたくなること請け合いですよ！

勝負運をアップさせたいなら、恋愛運と同じく「火」の気のパワーを持つ食材がおすすめ。ラム肉やトマト、焦げ目のついたものなどは、勝負を勝ち取る強いパワーがあります。

今回ご紹介する「焼おにぎり」にはしっかり焦げ目をつけたいところ。ぜひ、握る形にも注目しながら、作り方をご覧ください！

・ごはん……200g
・醤油……小さじ1
・鰹節……3g
・ごま油……小さじ1/2
・じゃこ……大さじ1
・大葉(きざむ)……3枚
・白ゴマ……大さじ1

1. ごはんにすべての材料を混ぜ、三角ににぎる。

2. フライパンに1を並べ、焼き目がつくまで中火で焼く。

鰹節は昔、勝男武士と字をあて、勝利の縁起物として戦の前に食べられたそう。また、燻したり焼いたりしてある食材は情熱を生み、テンションを上げてくれます。

おにぎりは、鬼切りと書き、かつて旅人が鬼退治のために持ち歩いていたという説があり、ライバルを倒すという意味もあります。

そして三角は攻撃力がアップする形なので、おにぎりを握るなら三角がおすすめ！　円満を目指すなら丸い形が良く、貯蓄や家族運を重視するなら俵型など、おにぎりの形で違いがあって面白いですね。

・豚ロースしゃぶしゃぶ用……100g

○長芋……100g
○大葉……2枚
○つぶした梅……大1

●明太子……大さじ1
●アスパラ……1～2本
●スライスチーズ……30g

・塩コショウ……少々
・天ぷら粉……適量
・鰹節……適量
・白ごま、黒ごま……適量

1. 豚ロースをひろげて塩コショウをふり、それぞれに○と●の具をのせ、くるくる巻く。

2. 天ぷら粉を水でといたものに1をくぐらせ、白ごまと黒ごまをまぶす。

3. 油で揚げて完成。

日本で勝利のゲン担ぎといえばトンカツ。海外でも豚はチャンスや幸運の象徴で、ドイツでは思わぬ幸運に恵まれることを「豚を拾った」と言うそうです。

アスパラ、長芋は今が旬のラッキーフードなので、ぜひ積極的にとりましょう。

ゴマは不老長寿の種と呼ばれ、魔法の呪文（ひらけゴマ）になるほどミラクル運を持つ食材。たとえ分が悪くても一発逆転できるかも!?

・ボイルたこ……80g
・ミックスビーンズ……50g
・玉ねぎ……1/4個
・乾燥ひじき……小さじ1
・ブラックオリーブ……3個
・ケイパー……10粒

・オリーブオイル……大さじ1
・酢……大さじ1
・レモン汁……大さじ1
・砂糖……小さじ1/2
・ハーブソルト……少々
・ゆず胡椒……少々

1. 玉ねぎは薄くスライスし、水にさらす。ひじきは戻してさっとゆでる。

2. スライスしたタコと、刻んだオリーブ、つぶしたケイパーと調味料を混ぜ、冷蔵庫でなじませて完成。

タコは多幸と字をあてたり、紅白の色がめでたい食材で幸せな結果を招くと言われています。

オリーブの葉は勝利の縁起物。オリンピックの勝者がかぶる冠にも使われていますよね。

豆は魔を滅すると書き、魔除け、トラブル除けの食材。ケアレスミスを防ぐパワーが期待できるので、気持ちに余裕がない時や注意を怠ってしまいそうな時、お守り代わりに食べたいですね。

・なす……1本
・高野豆腐……1枚

・めんつゆ(表示とおり薄める)……2/3カップ
・大根おろし……大さじ2
・おろししょうが……小さじ1
・小口ねぎ……適量

・かたくり粉 ……適量

1. 高野豆腐をお湯で戻し、水気をしぼる。なすは縦に8等分し、それぞれに片栗粉をまぶす。

2. 1を揚げ焼きにし、おろししょうがを入れためんつゆにひたして大根おろしをのせる。お好みで小口ねぎをちらして完成。

なすは、花が咲けば実になる確率が高ことから成功運アップの食材。ことをなすと、心願成就の縁起物でもあります。それまでの努力が実を結び、成功につながるといいですね！

今回、焼おにぎりはフライパンで焼きましたが、網で焼いてもオーブントースターで焼いてももちろんOKです。

「ゴマ衣の巻きとんカツ」はしゃぶしゃぶ用のお肉を使うことで、火が通りやすくなります。普通のトンカツを揚げるよりもハードルが低くて、断面もきれいですよ。

「タコと豆のマリネ」は、椿鬼奴さんも大好きだとか。女性にうれしい「豆」がたっぷりなので、特に戦いがない時も積極的に食べたいですね。

さて、次回はとうとう最終回。ラストは「対人運」をアップさせるお弁当をお届けします。

メインの料理は、厚焼き卵を食パンではさんだ「卵サンド」です。斬新かつ豪快な卵の焼き方も必見ですよ。

どうぞお楽しみに！

1971年2月15日、愛知県名古屋市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。山田真佐美とのお笑いコンビ「ボルサリーノ」でボケを担当。芸人仲間にふるまう料理が「食べると運気が上がる」と評判になり、「開運飯」と呼ばれるように。「得する人損する人」（日本テレビ系）などに出演するほか、『食べると人生が変わる！ 開運飯』（マガジンハウス）、『使いきり！レシピ 食材まるごと、ぜんぶ、おいしく!!』（マガジンハウス）などの料理本も出版。料理の腕を活かし、活躍の場を広げている。

（text by コノ）