秋ナスの美味しさの秘密
ナスというと、夏野菜のイメージがありますよね。でも実は、「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあるぐらい、秋ナスはうま味がギュッと詰まっていて美味しいんです。
主に9月の終わりから10月頃に収穫されるナスのことを「秋ナス」といいます。この時期は、昼と夜の温度差が大きくいため、果肉が引き締まり、うま味がギュッと詰まったナスに成長するんだそうです。
「秋ナス嫁に食わすな」の真意
「秋ナス嫁に食わすな」という言葉の真意、気になりませんか?
諸説ありますが、よく言われるのは、秋ナスは美味しいから、怠け者の嫁には美味しい秋ナスを食わすなという姑の嫁いびりの説。そしてもう1つは、秋ナスは美味しいが体温を冷やす効果が強いため、お嫁さんの体を壊すわけにはいかないので食わすなという説。
両極端な意味を含んだ説ですが、ポジティブにお嫁さんの体を労わっての説でとらえましょう(笑)。
ごはんがすすむ!秋ナスを堪能する料理
秋ナスは水分を多く含んでいてみずみずしく、皮がやわらかくて種も少ないため、とても食べやすくて美味しい。さらに嬉しいことに、ナスは100gあたり22kcalという低カロリーかつ低たんぱくのヘルシー食材。ナスの皮に含まれている「ナスニン」というアントシアニン系の栄養素は、美容効果や目の機能を向上させる効果もあり、嬉しいこと尽くし!
今回は、そんな秋ナスをたっぷり堪能できる料理をご紹介します。
ナス料理の定番、焼ナス
ナス料理の定番といえば、やっぱり焼ナス。とってもシンプルだけど美味しいですよね。
グリルで皮がしっかり真黒になるぐらい焦げ目をつけて、皮を剥けば……黄金色の焼ナスが! これに醤油をかければ、ごはんがすすむ最強のおかずになります。
ジュワっと口に広がる秋ナスの揚げ浸し
こちらも定番料理のナスの揚げ浸し。ナスは揚げ焼きにすることで水分が飛び、出汁が馴染みやすくなります。口の中でジュワっとしみわたる出汁の味わいは、なんともたまりません!
秋食材の鮭やしいたけ、レンコンと一緒に揚げ浸しにするのもおすすめですよ。
トルコのナス料理、坊さんの気絶
毎年夏になる話題にあがる、坊さんの気絶。インパクトのある名前の由来は、この料理を食べたお坊さんが気絶してしまうぐらい美味しかったことからなんだとか。
生のトマトや玉ねぎを使って作る方法が一般的ですが、@higucciniさんは乾燥トマトやパプリカをたっぷりと詰めて作っています。とろとろと柔らかく、食材の味が染みわたっているこの料理をぜひ秋ナスで試してみたいですね。
お子さんにも人気の麻婆ナス
日本でアレンジされた四川料理、麻婆ナス。ナスは油との相性がよいので、お肉の美味しい油と一緒に炒めることで、ナスのうま味とコクが引き立ちます。お子さんにも人気のメニューであるというのもうなづけますね。
また、秋に美味しくなるキノコや根菜類を加えるのもおすすめ。相性抜群で、やみつきになる美味しさです。
意外とお手軽なナスのチーズ焼き
レンジとトースターで作れるとっても簡単なナスのチーズ焼き。味噌とチーズの相性も良く、ナスはとろとろ! おかずとしても、おつまみとしても美味しい一品です。 @rienjoy515さんは、さらにひき肉とネギを加えて食べ応えをUPさせています。
アレンジで味噌をトマトソースにしてグラタン風にしたり、お好みで七味唐辛子やカレー粉を加えても美味しいですよ!
秋ナスとオクラのピリ辛肉味噌炒め
〈材料 2人分〉
・なす 2本
・オクラ 1袋
・合挽肉 100g
・にんにく(みじん切り) 1カケ分
・生姜(みじん切り) 大さじ2
・サラダ油 大さじ3
A 味噌 大さじ1
A 豆板醤 大さじ1
A 酒 大さじ1
A みりん 大さじ1
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〈作り方〉
1 Aを混ぜる
2 なすは乱切り、オクラは下処理をして斜め切りにする
3 フライパンにサラダ油とにんにく、生姜を熱し、香りが出てきたら肉を炒める
4 8割くらい火が通ったらなすとオクラを入れ、炒める
5 火が通ってきたらAを入れ、さらに炒める
*
☝🏻辛いものが苦手な方は、豆板醤は入れずに、その分味噌を大さじ2に増やしてください😊
油との相性が良いナスは、炒め物にぴったり。@morifu_popoさんの秋ナスとオクラのピリ辛肉味噌炒めは、作り置きのおかずとしても大活躍。ピリ辛な味付けでごはんがすすんじゃうこと間違いなし!
ナスを器にして作るナスグラタン
ナスを縦半分に切ってくりぬいた器に、ホワイトソースと味噌を混ぜたものとお好みの野菜を入れて、その上にピザ用チーズを乗せて、オーブンで焼きました😌
こちらは大胆にナスを器にしたナスのグラタン。見た目もカラフルで素敵ですね!
グラタンというとホワイトソースが一般的ですが、 @healthriiiieさんは秋食材をたっぷり詰めて、味噌で味を調えたグラタンに。秋のうま味がたっぷり詰まっているだけではなく、器ごとパクリと食べられるのも魅力的ですよね。
秋ナスは旬の期間が短い!?
ナスは冷えすぎると生育が悪くなってしまうので、うま味の詰まった秋ナスは夏の終わりから10月中旬にしか収穫ができない、旬の期間が短い食材なんです。
この機会を逃してしまうと、秋ナスを楽しめるのは1年後。
ぜひ旬の時期に、秋ナスを堪能しましょう!