器使いも盛り付けも“さりげなく”が京美人の基本!/安田美沙子インタビュー

おうちでお料理を楽しみご自身の世界観を発信している方に、おうちごはん編集部が会いにいくおうちごはんインタビュー。 今回は安田美沙子さんにお話をお伺いしました。インタビュー【後編】ぜひご覧ください!

インタビュー前編に引き続き、安田美沙子さんにお話をお伺いします。
後編では、安田さんおすすめの器やお料理についてお聞きしました。普段の食卓に取り入れやすい情報が満載です!

前編もぜひご覧ください!

【前編】和食にハーブ…意外な組み合わせ発見が料理の楽しさ/安田美沙子インタビュー

骨董品にハマり中。やりすぎず、やらなすぎず。さりげなく取り入れる!

――器にもこだわりはありますか?

安田美沙子さん(以下、安田):器には今とてもハマっていて、特に和食器が好きです。京都に帰った時に骨董屋さんに行ったり、東京では器展のような催しに行ったり。これだ!というものを見つけたらつい買っちゃいます(笑)。料理しながら「あの器に盛り付けようかな」と考えるのも楽しいですし。

――器と料理の組み合わせを考えるのも楽しいですよね!和食器が好きになったきっかけは何でしょうか?

安田:知り合いに骨董に詳しい先生がいるので、その影響ですね。以前、根津美術館で開催されていた『はじめての古美術鑑賞』という展示にその先生と一緒に行ったのですが、作品を例にした解説がとてもわかりやすかったんです。先生もおっしゃっていたのですが、「浅い知識で間違ったことをするのは恥ずかしいから、ちゃんと勉強しながら、自分が使えるものを徐々に取り入れて等身大でやっていきましょう」と。骨董って背伸びしすぎるのも難しいので、ちょっとずつ学んでいこうと思っています。

――骨董と聞くとハードルが上がってしまう気がするのですが、まずは初心者でもマネしやすい和食器を食卓に取り入れるコツはありますか?

安田:小皿や豆皿から始めてみるのはいいかもしれませんね。小さくてかわいいものが多いですし。京都で買った骨董品とかをさりげなく使って、インスタ映えするようにいくつか並べてみたりしています。

――豆皿はかわいいですよね!特にお気に入りはありますか?

安田:あります!京都で買ったもので、わかる人は「これ高いんちゃう?」って言ってくれるんですよ(笑)。

この写真の小鉢や小皿は京都で買ったんですけど、すごくかわいくて、薬味のせたりするのにもぴったりです。右奥の器は骨董屋さんで2,000~3,000円くらいだったかな。ここからちょっとずつ始めようかなと。

――小皿の下にウッドプレートをしいていらっしゃるのもかわいいですね。

安田:そうですね!器の配置はインスタグラムからよくヒントをもらっていますね。おうちごはん(@ouchigohan.jp)もフォローしているのでチェックしていますよ。

――おおお……とてもうれしいです!ありがとうございます!

↑中央のお皿は沖縄の伝統的な焼き物「やちむん」。やちむんもお気に入りの器のひとつだとか。

――器はどこでよく購入されるんですか?

安田:渋谷ヒカリエのD&DEPARTMENTでご当地の器や道具が売っているので、そこで買ったり、日本民芸館もおすすめです!キッチンアイテムのデザイナーとしても有名な柳宗理さんのご家族が創られた美術館で、器や骨董品についての展示も開催されていますし、館内のお店で器が買えるんです。

――日本民芸館は知りませんでした……!チェックしてみます。器以外の小物類はどういったところで買われていますか?

安田:普通にデパートや、地方ロケに行ったときに雑貨屋さんで買ったりしますし、あちこちでいいなと思ったら買いだめしています(笑)。ランチョンマットは和食に合うシンプルなもので、なるべく器が映えるものを選んでいます。イメージがよりひろがりそうなものが見つかるといいなと思っています。

――ちなみにこの蝶々型のような箸置きはどちらで?

安田:これは自分で作ったんですよ!地元京都の宇治に朝日焼の窯元があって、そこで器と一緒に箸置きも作りました。

――手作りだったとは驚きました!陶芸はお好きなんですか?

安田:器が好きになってきて、自分で作ってみたいなと思えてきたんですよね。朝日焼は特に地元で身近でしたし。一回やったら、わりとよくできて楽しかったですよ。ちゃんと作りたいって思いました。

トマトを使った簡単メニューは鉄板!

――食材や調味料で、安田さんが欠かせないものやおすすめはありますか?

安田:お酢は京都の千鳥酢、お砂糖は洗双糖にしたり、なるべくいいものを取り入れるようにしていますが、基本的にはスーパーで手に入るものを使っていますね。あとは教わった醤油麦麹や塩麹、お味噌を仕込んだりもしています。ほかに、セミドライトマトもおすすめです!半分に切ったミニトマトに塩を振って、水分をふき取って、オーブンで焼いたあとにローズマリーのようなハーブと一緒にオリーブオイルに漬けておくんです。パスタやサラダにも使えるし、彩りに困ったときにも使えるので重宝しています。

――では盛り付けの際、どのような点に気を付けていますか?ポイントをぜひ教えてほしいです!

安田:暗すぎても派手すぎても嫌なので、ちょっとだけ色を入れるようにしています。
ネギは冷凍しておいて、味噌汁にパッとかけたり、肉じゃがにも使えるし。赤みを追加したいとき用に、赤唐辛子も輪切りや千切りを常備しています。
ブラックペッパーもよく使いますよ。トーストのときにお皿にはみ出すくらいかけるとおしゃれに見えるし。
野菜も全部使い切らず、ちょっと残しておくこともありますね。次回味噌汁を作るときの具にして、彩りの足しにしたりするんです。

――安田さんが作るお料理で評判が良かったものをぜひ教えてください。

安田:簡単なんですけど、「冷や奴のごまポン酢だれ」ですかね。トマトとキムチとザーサイを細かく切ってポン酢で和えたものを豆腐にのせて、さらに香りがたつまで温めたごま油をかけるとすごくおいしいですよ!ポン酢とごま油でドレッシングのようになるのでサラダにかけてもいいですし、みんなから「どうやってるの?」とよく聞かれますね。

冷や奴のごまポン酢だれ by 安田美沙子 [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが250万品

――いろんなものに合いそうですね!ポン酢と和える野菜にトマトは必須ですか?

安田:あった方がおいしいです!フライドオニオンやネギを入れるのもいいですよ。超簡単でごちそうになりますし、男性も好きな味じゃないかなと思います。

――では、旦那様が好きなお料理は?

安田:クックパッドにも載せているのですが、「つけそうめん」というのがあるんです。お客さんや友達によくリクエストされますね。
これもトマトを使うのがおすすめで。最初にベーコン、ネギ、トマトなどの好きな具材を炒めておいて、めんつゆとお酢とお砂糖を加えると具材の香りや酸味がでるので、〆にさっぱり食べられるんです。

つけそうめん。 by 安田美沙子 [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが250万品

――めんつゆのアレンジ、とってもおいしそうです!あらためて伺うと、簡単にできるものが多いんですね。

安田:はい、簡単なものばかりです!あるものでささっと作れるのがいいですよね。

――最後に、安田さんなりのおうちごはんを楽しみ方を教えてください。

安田:やはり旬のものはそんなに手を加えなくてもおいしいので、その素材を活かしたお料理を楽しんでいきたいなと思います。

お料理や器について先生に学んだり、外食からもヒントを得たりと非常に積極的な安田さんですが、無理せず気楽にお料理を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきました。おすすめ料理も詳しく教えてくださり、早速試してみたい編集部員です(笑)。

安田さん、どうもありがとうございました!

器使いも盛り付けも“さりげなく”が京美人の基本!/安田美沙子インタビュー

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