アメリカ・テネシー州生まれの世界的ウイスキーブランド・ジャックダニエル。その名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。主力の「ジャックダニエル ブラック（Jack Daniel's Old No.7）」をはじめとした同社の商品は、家庭でも手軽に楽しめるウイスキーとして多くの人に愛されています。

そんなジャックダニエルから、この夏、特別な1本が登場します。その名も「Jack Daniel’s 10 Years Old」。実に100年以上ぶりとなる“10年熟成”のジャックダニエルが、2025年8月より日本に初上陸。全国の一部のオーセンティックバーや飲食店にて、数量限定で提供が始まります。

今回復刻される「Jack Daniel’s 10 Years Old」は、ジャックダニエル蒸溜所のクラフトマンシップと情熱が詰まった、特別な熟成ウイスキーです。

10年熟成のテネシーウイスキー・「Jack Daniel’s 10 Years Old」が初めて誕生したのは1900年代初頭のこと。創業者のジャック・ダニエル氏が生み出したこのウイスキーが、この度、マスターディスティラーのクリス・フレッチャー氏の手によって現代に甦りました。

通常の「ジャックダニエル ブラック」は4〜5年の熟成とされていますが、「Jack Daniel’s 10 Years Old」はその倍以上の時をかけて熟成されています。アメリカンホワイトオーク樽の中で、時間とともに深まる風味と色合い。バニラやキャラメル、樽由来のスモーキーな余韻が感じられる、リッチで複雑な味わいが魅力です。

このボトルは2021年にアメリカ限定でリリースされた際に大きな話題を呼び、すぐに完売してしまうほどの人気を博しました。世界中のジャックダニエルファンが注目する“レアな1本”が日本でも味わえるとは、まさに奇跡のような出来事です。

ジャックダニエルは製法上、バーボンウイスキーと似ていますが、独自の製法「チャコール・メローイング（炭ろ過）」を経ていることから、「テネシーウイスキー」として分類されています。

チャコール・メローイングとは、ウイスキーを樽に詰める前に、サトウカエデの木炭でゆっくりとろ過していくこと。通常の「ジャックダニエル ブラック」は蒸留後にサトウカエデの木炭で原酒を磨きますが、「ジェントルマンジャック」は瓶詰め前にもう一度チャコール・メローイングを行っています。ジャックダニエルならではのこの工程が、独特のまろやかさと雑味のない味わいを生み出しています。

ホワイトオークの新樽の内側はあらかじめトースト（遠赤外線で加熱すること）とチャー（直火で焦がす）の2つの処理が施されます。12分間加熱し、25分間焦がすことで樽の木が開き、これによりウイスキーはキャラメル化され、より多くの甘みがプラスされます。タンニンから生まれるスパイス感が少し抜けるプラス要素もあり、明るく爽やかな色味のウイスキーに仕上がります。クイックでクリーンな喉越しなのに、まるでモラセス（糖蜜）やクレームブリュレのようにリッチでダークな風味をもたらしています。

今回「Jack Daniel’s 10 Years Old」は日本国内での一般販売は行わず、オーセンティックバーや一部飲料店のみでの提供が予定されています（2025年8月〜）。

なぜ飲食店限定での展開なのか。その背景として「ウイスキーの扱いに長けたプロフェッショナルによる提供を行うことで、この特別な1本の魅力を最大限に伝えたい」という、ブランドのこだわりがあります。

温度、グラス、注ぎ方――そうした細部への配慮によって、熟成ウイスキーの奥深い香りや味わいは何倍にも引き立ちます。だからこそ、プロの手によってサーブされる場所でのみ、提供されることになりました。

「特別なウイスキーを味わえる機会を逃したくない」「ちょっと背伸びしたバー体験をしてみたい」「大切な人との記念日に、特別な一杯を味わいたい」、そんな方にこそおすすめです。

100年の時を経て、日本にやってくる「Jack Daniel’s 10 Years Old」。その味わいは、ただのお酒以上の価値を私たちに教えてくれます。

時を重ねることでしか得られない深み。大切に育まれた1本を、特別な空間でじっくりと味わう贅沢な大人時間を味わえます。

ウイスキーに詳しくなくても大丈夫！　ちょっとした知識と、少しの好奇心があれば、一杯のお酒がぐっと豊かに感じられるはずです。
出会えたらラッキーな貴重なウイスキー。気になる方はぜひ、HPもあわせてチェックしてくださいね。