
じゃがいも選びは「食感」と「煮崩れ具合」がポイント
今やたくさんの品種があるじゃがいも。さまざまな料理にも使われるじゃがいもですが、実は品種によって相性の良い調理法もそれぞれ。「名前だけ見てもどれを選べばいいのかピンとこない……」と、店先で悩んでしまうことはありませんか?
そんなときは、まず品種それぞれの「食感」と「煮崩れしやすいか、しにくいか」を理解すれば、じゃがいも選びがスムーズになりますよ。
人気の品種をわかりやすくまとめたチャートを参考にしてみてくださいね。
好みの味と食感を探しつつ、料理のレシピと相性が良い品種を上手に選択。ベストなじゃがいもを選んで、おいしくいただきましょう。
食べ比べたい!変わり種などおすすめの「じゃがいも」4品種
グラウンドペチカ

赤紫色の表皮が、地面から出る炎のように見えることから「グラウンド(地面)」と、「ペチカ(ロシア語で暖炉の意味)」を組み合わせて名付けられたグラウンドペチカ。
芽の周りだけ 赤色に染まる姿が「覆面マスクを被ったレスラー」のように見えることから「デストロイヤー」の別名でも知られ、その個性的な外観で存在感のある品種です。
「見た目にワクワクした」「見たことがないじゃがいも。食べるたびにご褒美のよう」など、外観に魅了されたファンの声も多数。

コクがあり濃厚な甘みと旨みもしっかりとした味わいで、粘り気のあるしっとりとした食感も特徴的。シンプルに素材の味を楽しむじゃがバターやグラタンにするのがおすすめです。
煮崩れしにくいので、普段料理の肉じゃがや煮物にも使いやすい♪
情報提供元:丹沢よしもと農園
とうや

ほのかな甘みがあり食べやすいので、家庭用から業務用まで幅広く利用されている定番の品種です。皮はやや黄みがかったベージュで、中身はきれいな淡黄色。黄色く気品のある味わいであることから「黄爵(とうや)」と名付けられたそう。

あっさりとしたクセのない味わいで、でんぷん質が少ないため粉っぽさがありません。なめらかな舌触りを生かしてポテトサラダやシンプルなマッシュポテトにしても◎。
「セイロで蒸して食べたら栗のような甘さにびっくり」など、シンプルに蒸してもおいしいという感想コメントも。
煮崩れもしにくいので、どんな料理にも使える汎用性の高さが魅力。カレーやシチューなどの煮込み料理にもぴったりです。
情報提供元:hiko’s field support 山田敏彦
キタアカリ

男爵いもをベースにして改良された、皮が薄く丸みのある形の品種です。中身は明るい黄色で、加熱後も美しい色を保ちます。

ホクホクとした食感で、濃厚な栗のようなほっくりとした甘さのある風味は、「栗じゃがいも」と言われるほど絶品!「そのまま蒸して塩バターでおやつに」など、素材の味だけでも楽しめるというコメントも。
水分が多く火が通りやすいため煮崩れしやすく、つぶして使う料理に最適。コロッケやポテトサラダにもおすすめです。
情報提供元:玉手農場
レッドムーン

細長い楕円形で、皮は赤く中は黄色というコントラストのある美しい見た目が特徴の比較的新しい品種です。保存性に優れ、収穫後もしばらくおいしさを保てるため、扱いやすさにも定評があります。

しっとりとした食感で、とても滑らかな口当たり。甘さは控えめながらも、風味豊かで、加熱するとまろやかなコクがで出ます。「甘みと食感がたまらない!」など、甘さと食感に感動したコメントが印象的です。
「ガレットにしたりアスパラとベーコンと炒めてみたり、いろいろな料理に使える」というコメントのように、ローストやグリルするなど、表面を香ばしく仕上げる料理にも向いていますよ。
個性的な色で変色もしにくいため、料理の彩りとしてサラダや付け合わせにもおすすめですよ。
情報提供元:クボファーム / 光農産業
レシピとシーンに合わせて♪じゃがいもを上手に活用しよう

品種それぞれの特徴を理解すると、調理法に最適なじゃがいもが見つけやすくなりますね。甘さや色味、なめらかさなどお好みの食感のじゃがいもを探すのも楽しそうです。
蒸したり、グリルしたり、揚げたり……さまざまな調理法ができるじゃがいもですが、気軽な家庭料理からパーティ料理までどんなシーンにも合わせやすいというのも魅力。ぜひ上手に活用してくださいね。