パルミジャーノ・レッジャーノって何?
パルミジャーノ・レッジャーノは、約1000年前に生まれた歴史あるチーズ。牛乳を長く保存するために考えられた製法が、今も受け継がれています。 北イタリアの5つの指定地域のみ(パルマ、レッジョ・エミリア、モデナ、ポー川右岸のマントヴァ、レノ川左岸のボローニャ)で作られ、厳しい検査をクリアしたものだけがその名を名乗ることができます。
パルミジャーノ・レッジャーノは、指定生産地域で飼育された乳牛の生乳のみを使用しています。他地域や外国産のミルクが使われることはありません。素材は生乳、食塩、レンネット(凝乳酵素)のみで作られています。
自然な製造方法で凝固したミルクは熟成庫に運ばれ、最低12カ月、長いものでは100カ月以上、棚の上でじっくりと熟成されます。熟成させる期間や条件によって香りやコクに違いが生まれるのも魅力です。
熟成期間が終わると、すべてのパルミジャーノ・レッジャーノは熟練した検査員によって1玉ずつ厳しく品質チェックが行われます。そして検査に合格したチーズのみに、品質を保証する焼印が押され、市場へと出荷されます。
天然の原料のみを使用し、チーズ職人の手で丁寧に作られたのち、長期の熟成を経て完成する上質なチーズ。それが、「パルミジャーノ・レッジャーノ」なのです。
本物の証!パルミジャーノ・レッジャーノPDOの「皮」にも注目
12カ月以上の熟成を経て、専門機関の厳格な検査に合格したものは、「パルミジャーノ・レッジャーノPDO」と呼ばれます。PDO(原産地呼称保護)とは、EUの品質保証制度のひとつ。パルミジャーノ・レッジャーノPDOは本物の証(PDOマーク)が付いた最高品質のチーズなのです。
パルミジャーノ・レッジャーノPDOをよく見てみると、外皮には「PARMIGIANO REGGIANO」という点文字が、ぐるりと一周刻まれています。実はこの刻印、「REGGIANO」と「PARMIGIANO」が交互に、上下逆さに配置されているんです。この文字は、成形して間もない柔らかい状態のチーズに、専用の型を巻きつけて刻印されます。
皮に刻まれた点文字には、約1000年にわたって受け継がれてきた伝統と誇りが込められています。ぜひ皮にも着目しながら味わってみてくださいね!
料理やスイーツで楽しむ「パルミジャーノ・レッジャーノ」
そのまま食べるのはもちろん、料理にスイーツにと幅広く活用できるパルミジャーノ・レッジャーノ。ここでは、6つの楽しみ方をご紹介します。気になるレシピがあったらぜひ作ってみてくださいね!
前菜やスープに取り入れて楽しむ♪
▲(左)桃とパルミジャーノ・レッジャーノのサラダ (右)パルミジャーノ・レッジャーノとクレソン入りパンとニンニクのスープ
パルミジャーノ・レッジャーノに野菜やフルーツを合わせれば、おいしい前菜が手軽に完成します。中でも、桃とパルミジャーノ・レッジャーノは相性抜群で、イタリア料理では人気のマリアージュ。材料を切って混ぜ合わせるだけで作れるサラダは、簡単でありながらおいしさも見栄えもバッチリです。
寒い季節にうれしいスープには、仕上げに薄く削ったパルミジャーノ・レッジャーノを加えると風味が格段にアップ。焼いたパンも加えて一緒に撹拌することで、スープにほどよいとろみがつきます。残り物の固くなったパンでもOKですが、白パンなどのプレーンなパンを使うとスープの味を邪魔せず、おいしく仕上がります。
パスタやお米との相性もバツグン◎
▲(左)パルミジャーノ・レッジャーノクリームパスタ (右)パルミジャーノ・レッジャーノ入りいなり寿司
パルミジャーノ・レッジャーノの濃厚な旨みと香りは、さまざまなパスタと相性◎。クリーム系のソースにすりおろして加えればコクと香りがプラスされ、おいしさが引き立ちます。少ない材料でも満足感のある仕上がりになりますよ。
「パルミジャーノ・レッジャーノ+お米」というとリゾットが浮かびますが、日本のいなり寿司とも意外と合います。実はパルミジャーノ・レッジャーノとお酢は相性がいいんですよ。和洋折衷のおいしさをぜひ楽しんでみてくださいね。
軽食やおつまみ、デザートで満喫!
▲(左)パルミジャーノ・レッジャーノアイスクリーム添えクラブサンドイッチ (右)パルミジャーノ・レッジャーノクラッカー
パルミジャーノ・レッジャーノは、野菜や卵などの食材と組み合わせることで、風味豊かなサンドイッチを作ることができます。パルミジャーノ・レッジャーノを加えた手作りアイスを添えれば、パーティーメニューとしても活躍してくれそうです。
パルミジャーノ・レッジャーノをすりおろしてオーブン焼きにすると、おつまみにぴったりなクラッカーに変身。カリカリとした食感と濃厚な旨みが楽しめ、ワインやビールが進むこと間違いなしですよ。
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会について
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会は、1934年設立された生産者団体です。製品を守り、その独自の品質を保全するとともに、その魅力と知識を世界へ広く伝えることを目的としています。
協会は、生産地域・製法・熟成期間などの厳しい規定(DOP認証)を管理し、パルミジャーノ・レッジャーノを守り、正しく伝える役割を担い、知識の普及や消費拡大のためのプロモーション活動を行っています。
また、決められた地域と製法で添加物を使わずに作られ、12カ月以上熟成されたものだけを認証マークで管理し、本物と模倣品を見分けやすくしています。
日本が発信している「パルミジャーノ・レッジャーノ」の魅力
▲書家・中塚翠濤さんの書の屏風を背景に、能楽師・辰巳満次郎さんが特別創作能を披露(2025年6月、東京・銀座の観世能楽堂にて)
2019年に発効した日本・EU経済連携協定(EPA)により、日本において欧州産チーズを楽しめる機会が広がりました。
そんな中、2025年にパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会は日本向けのPRコンセプトとして「パルミジャーノレッジャーノ道(どう)」を立ち上げました。
Japanロゴ「円相」は、書家・中塚翠濤(すいとう)さんが創作。約1000年にわたり製法を守り続けるイタリアの伝統食材に想いを馳せて、その精神を禅宗で悟りや真理を表す「円相」の形に込め、「パルミジャーノ・レッジャーノ道」の文字に表しています。
どんなに時代が変わっても、同じ製法で約1000年作り続けるチーズのおいしさは変わらない。そうした時を超えて感動をもたらすところが、“道”に通じるのではないでしょうか。
パルミジャーノ・レッジャーノを通じて、日本とイタリアの食文化への理解と結びつきが、さらに深まることを期待しています。
伝統をつなぎ、楽しみを広げる パルミジャーノ・レッジャーノ
作り手の想いと約1000年続く伝統に支えられてきた「パルミジャーノ・レッジャーノ」。日本の食文化と出会うことで、その楽しみ方はさらに広がります。これまでパスタやリゾットだけに使っていた人も、普段の食卓に取り入れてみるきっかけになったのではないでしょうか。
パルミジャーノ・レッジャーノを加えたクッキーやブラウニー、フライの衣で風味をプラスするなど、身近に楽しめるアイデアはたくさんあります。日常の料理にちょっと加えて、その魅力を味わってみてくださいね。
欧州連合規則 第1144/2014号に基づくプログラム101194314 ENSO-EU ― 欧州連合の共同出資による。
※EU規則1144/2014に基づくEU 支援の農産物販促事業です。
■提供元/関連リンク
提供元:パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会