
ぬくもりと懐かしさを感じる大谷桃子さんの器
大谷桃子さんは信楽で陶芸を学び、旦那様の大谷哲也さんと共に信楽で作陶されている陶芸家。三人の娘さんのお母さんでもあります。
大学在学中に留学したインドネシアに影響を受けたのでしょうか。大谷桃子さんの器からは、昔懐かしいアジアンテイストの香りが漂います。
赤土に白い化粧泥を施した器は、磁器のキリッとした白とは違い、柔らかくおだやかな白が特徴。その白い器に独特のタッチの植物をすっきりと描いた大谷桃子さんの器は、女性らしい清潔感あるデザインに仕上がっています。
どんな料理も受け止める、懐が深い器
色合いの少ないフォーも、大谷桃子さんの器にかかればこのとおり。大きなバナナの葉の絵柄が、白く透明感あるフォーを引き立てています。
ガパオライスとスッカラ。アジア料理は、大谷桃子さんの器のクラフト感や絵柄と相性抜群。
大胆な絵柄の大皿は、一枚あるだけで食卓をドラマチックに彩ってくれます。
大谷桃子さんの器の絵柄は、一枚一枚手書き。同型の同じサイズのお皿でも表情がだいぶ変わるので、直接目で見て選びたい器です。
ご夫婦で営まれる大谷製陶所
大谷桃子さんがご主人の大谷哲也さんと営まれているのが、大谷製陶所です。
大谷製陶所
大谷製陶所は2008年に信楽町田代に大谷哲也と大谷桃子の工房として開設しました。
哲也は白い磁器うつわと白い土鍋を中心に制作しています。
桃子は粉引のうつわに植物の絵付けをしています。
ご主人の大谷哲也さんの器は、まっ白な磁器。しっとりとマットでなめらかな、潔い器が特徴です。
大谷哲也さん作銅鑼鉢。きちんと感がでる器なので、余白を生かしてちょこんと盛り付けたり、写真のようにコースターとして使っても様になります。
ご夫婦で全く違う作風の器を作り続ける大谷製陶所に注目です。