
お昼ごはんにぴったり!世界のごはんものが大集合
ガパオライス(タイ)
バジルの香りが食欲をそそる、タイ料理の定番ごはん「ガパオライス」。タイでは、屋台から高級レストランまでさまざまなお店で食べることができます。
作り方はとてもシンプルで、唐辛子とニンニク、具材を炒めたら、オイスターソースやナンプラーで味付け。そしてホーリーバジルをたっぷりと入れるのですが、日本ではなかなか手に入らないので、スイートバジルで代用することが多いです。
また、お肉は鶏ひき肉が一般的ですが、そのほかのお肉や魚介などでもおいしく作れます。今回は、豚こま肉を使ったレシピをご紹介します。
材料(2人分)
・豚こま肉……250g
・オクラ……5本
・パプリカ……1/2個
・たまねぎ……1/2個
・にんにく……1かけ
・バジル……5~6枚
・オリーブオイル……大さじ1
【A】
・オイスターソース、ナンプラー……各大さじ1
・しょうゆ、砂糖、粗挽き唐辛子……各小さじ1
・塩、こしょう……各少々
・ごはん、目玉焼き……各人数分
作り方
1. 豚こま肉は食べやすく細かく切り、たまねぎは薄切り、パプリカはあらみじん切り、オクラはガクとヘタを取り斜め切り、バジルはトッピング用を取り除いたら粗みじん切り、にんにくはみじん切りにする。
2. フライパンにオリーブオイルとにんにくのみじん切りを入れて熱し、香りが立ってきたら豚肉を炒め、火が通ったらたまねぎとパプリカ、オクラを入れてしっかり火を通すように炒める。
3. 具材にしっかり火が通ったらバジルを入れさっと炒めAを入れてしっかり馴染めば完成。
4. ご飯に3をのせ目玉焼きなどはお好みで。
レシピ出典:Instagram(@ai.ouchigohan)
粗挽き唐辛子は、粉唐辛子や一味唐辛子でも代用可。ピリッとした辛さに食欲を刺激されて、思わず食べる手が止まらなくなってしまいそうですね。
海南鶏飯(シンガポールほか)
シンガポールの国民食といえば「海南鶏飯(シンガポールチキンライス)」。鶏を茹でてからその茹で汁でごはんを炊き、それらを器に盛り付けたお米料理です。シンガポールのほか、香港やマレーシア、タイなどでも食べられています。
@ayaka_t0911さんのレシピなら、炊飯器1つで作れてとっても手軽。それでいて鶏肉はしっとりやわらかくて、本場さながらの味わいが楽しめるんですよ。
材料(4人分)
・お米(タイ米)……3合
・鶏もも肉……1〜2枚
【A】
・すりおろし生姜……大さじ1/2
・すりおろしにんにく……大さじ1/2
・鶏がらスープの素……小さじ2
・醤油……小さじ2
・砂糖……小さじ1
・料理酒……100ml
・水……適量
下準備
お米をといでおく。
作り方
1. 鶏もも肉は黄色の余分な脂を取り除き、皮目を数カ所フォークでぷすぷす刺しておく。
2. おかまに研いだお米とAを入れ、3合のメモリ線まで水を入れてよく混ぜ合わせる。
3. 皮目を上にして鶏肉を広げて入れたら、炊飯する。
レシピ出典:Instagram(@ayaka_t0911)
鶏肉はタレをかけなくても、そのままで十分おいしいそう。ごはんはタイ米を使えば、より本格的な仕上がりになりますよ。
ナシゴレン(インドネシア)
インドネシアの定番屋台飯「ナシゴレン」。インドネシア語でナシはごはん、ゴレンは揚げる、炒めるという意味で、インドネシア版チャーハンといったところです。
現地では味付けに「サンバル」という辛み調味料が使われていて、付け合わせにはキュウリなどの生野菜と目玉焼き、えびせんが添えられています。
@noriko0oさんは、ストウブで炊きこんでナシゴレン風に。味付けには、醤油、ナンプラー、オイスターソース、砂糖、ガーリーックパウダー、塩胡椒を使っているそう。
色とりどりのえびせんや飾り切りしたキュウリなど、付け合わせもにぎやか。マネしたいアイデアが満載です!
ルッズ・ビ・フール(レバノンほか)
シリアやレバノンなどシャーム地域の家庭料理「ルッズ・ビ・フール」。日本語に直訳すると「ソラマメごはん」だそう。
ソラマメのほかにひき肉も入るので食べ応えあり。スパイスの効いた味わいで、日本のソラマメごはんとはまた違ったおいしさがあります。
アラブ・中東の食文化を研究されている@yummy_arabyさんのレシピをご紹介します。
材料(4人分)
・米……2合
・ソラマメ……250g(今回は冷凍を使用)
・ひき肉……200g
・オールスパイス……小さじ1~1.5
・塩、こしょう、油……適量
・水……400㏄
・アーモンド、カシューナッツ、松の実など(飾り用)……お好みで
作り方
1. 米は洗い、ざるにあけておく。
2. 鍋に多めの油を熱し、ひき肉を炒める。色が変わったら、ソラマメ、スパイス、塩(小さじ2弱)を加えよく混ぜる。蓋をして時々混ぜながら10分ほど火を通す。
3. 水400㏄を加え沸騰したら米を加え蓋をする。再び沸騰したら弱火にして炊き上げる。
レシピ出典:Instagram(@yummy_araby)
ひき肉はお好みのものを。@yummy_arabyさんは、豚こま肉をフードプロセッサーでミンチにして使っているそう。
スパイスは、オールスパイスに限らず、お好きなものでOK。ちなみにアラブの家庭では単体のスパイスのほか、市販のミックススパイスをよく使うそう。主にクミン、シナモン、コリアンダー、カルダモン、クローブなどがミックスされているのだとか。
「このままでもおいしいですが、ヨーグルトをかけながら食べるのがシャーム流。そのままヨーグルトをかけてもいいし、キュウリ、ミント、塩を混ぜたものをかけても合いますよ」と@yummy_arabyさん。
まずはそのまま食べて、途中から味を変えて楽しむのもいいですね。
マクルーバ(パレスチナ)
アラビア語で「ひっくり返す」という意味の「マクルーバ」は、パレスチナのほか、イラク、ヨルダン、シリアなど中東で食べられている伝統料理。
肉や揚げた野菜、米などを1つの鍋で炊き上げ、鍋ごと皿の上にひっくり返して作ります。
中東料理研究家の@middleeasterncookingkyotoさんは、ナスやニンジンなどの野菜と鶏肉を使って「マクルーバ」に。見た目のインパクトもさることながら、おいしさも抜群なんですよ。
今日は鶏肉を使いました。鶏肉でとった出汁の旨み、スパイスの香り、揚げた野菜のコクが溶け合って、ご飯にしみしみ。揚げたアーモンドを載せ、ヨーグルトをかけて食べます。
羊肉や牛挽肉を使ってもいいですよ。うちは肉なしで作ることも多いですが、揚げたカリフラワーを入れると、肉みたいな食感になり、それもとても美味しいのです😋
作るのにちょっと手間はかかりますが、鍋をひっくり返す瞬間はワクワクする楽しさが。みんなの前で披露すれば、盛り上がること請け合いです!
ビリヤニ(パキスタン)
パキスタンやインドで食べられている、スパイスとお肉の炊き込みごはん「ビリヤニ」。パエリア、松茸ご飯と並び世界三大炊き込みごはんの1つに数えられています。
そこで、鯖味噌缶を使ったビリヤニなんていかがでしょう?
ジャスミンライスをクミンとともに生米のまま炒め、お水とともにカレー粉やにんにく、しょうが、鯖缶のたれのみを加え混ぜ合わせ、ご飯の上に鯖の身、フライドオニオン、パクチー、ミニトマトを乗せガラムマサラを振りかけて10分ほど炊いて完成👏🏻
しばらく蒸らしたあとにバターを加えて混ぜ合わせてから頂きましょう😋
ミントやレモン汁をかけてさっぱりといただくとさらに本場感が出ます👍
スパイシーな味わいが暑い日にもぴったりのおいしさ。お鍋1つで作れる手軽さもいいですね。
リゾット(イタリア)
イタリアのお米料理と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「リゾット」ではないでしょうか。
特にミラノを中心とした北イタリアではリゾットは定番の家庭料理で、おいしいリゾットが食べられるお店もたくさんあります。また、北イタリアといえば香り豊かなポルチーニ茸が採れることでも有名。これがリゾットと相性抜群なんです。
そこで注目したのが、@moemoe.kitchenさんの「ポルチーニ茸のクリームソース」。リゾットはもちろん、お魚やお肉、パスタにも使える万能ソースなので、とっても便利。その作り方をご紹介します!
材料(2人分)
・乾燥ポルチーニ茸……12g
・戻し汁……150ml
・コンソメ……1/2個
・生クリーム……140ml
・バター……10g
・ニンニクチューブ……3cm
・パルメザンチーズ……大さじ2
・白ワイン……大さじ3
・塩胡椒……少々
作り方
1. 200mlの水でポルチーニ茸もどす(戻し汁は使うので捨てない)。ポルチーニ茸をざく切りにする。
2. フライパンにバターとにんにくを入れ香りがたったら、白ワイン、コンソメ、戻し汁、戻したポルチーニ茸を入れる。沸騰後、生クリームを入れ少し煮詰める。仕上げにパルメザンチーズを入れ塩胡椒で味を整え完成。
レシピ出典:Instagram(@moemoe.kitchen)
クリームのコクでポルチーニ茸の旨味が際立って、たまらないおいしさ! ポルチーニ茸は乾燥タイプなら通年、手ごろな値段で手に入りますよ。
魯肉飯(台湾)
細かく刻んだ豚バラ肉を醤油ベースのタレで煮込み、煮汁ごとごはんにかけた魯肉飯(ルーローファン)は、台湾の定番丼もの。八角の香りが食欲をそそり、トロトロお肉と甘辛味がたまらない一品です。
@yukiistarさんは以前、五香粉(ウーシャンフェン)と間違えてガラムマサラを入れてしまったところ、これが意外にもヒット! 以来、魯肉飯を作るときはガラムマサラも入れているのだとか。
ちなみに五香粉は、八角やシナモン、花椒などをミックスしたスパイス。少し加えるだけで一気に本格的な味わいになりますよ。
材料(4人分)
・豚バラかたまり肉……700g (約2cmの角切りにする)
・玉ねぎ……1個(みじん切り)
・にんにく……1片(すり下ろし)
・生姜……1片(すり下ろし)
【調味料】
・水……400ml
・醤油……大さじ5
・きび糖……大さじ3
・紹興酒……大さじ2
・五香粉……適量
・ガラムマサラ……適量
作り方
1. 大きめの鍋にサラダオイルで玉ねぎをしんなりするぐらいに炒める。
2. 1に豚バラ肉とにんにくと生姜を入れて炒める。
3. 2に水400mlと紹興酒大さじ2を入れ、沸騰したら残りの調味料で味つけ。
4. お肉が柔らかくなるまで煮込む。
※玉ねぎなどで水気が出るので、調味料はお好みで調整してください。
レシピ出典:Instagram(@yukiistar)
五香粉に加え、インドのミックススパイスであるガラムマサラが入ることで、さらに香り豊かに! 煮卵や半熟卵、チンゲン菜などを添えると、彩りもおいしさもアップしますね。
ジャンバラヤ(アメリカ)
アメリカ南部のスパイシーな炊き込みごはん「ジャンバラヤ」。もともとはスペイン料理の「パエリア」が海を渡って、アメリカ南部で広まったといわれています。
味の決め手はパプリカ、オレガノ、タイム、ガーリックパウダーなどを配合したケイジャンスパイス。ハーブの爽やかな香りとスパイスの力強い風味が相まって、クセになるおいしさです。
作り方はパエリアのようにお米から炊くのですが、@casa_plus_さんはごはんと残り物のカレーを使って。カレーってつい多めに作ってしまいますよね。そんなときは、ジャンバラヤにリメイクさせてみてはいかがでしょうか。
材料
・残り物のカレーのペースト……大さじ2~3
・パプリカやピーマン(彩り用なのでなくても可)
・ケイジャンスパイス……小さじ1/2
・カイエンペッパー(なければ一味唐辛子 or レッドペッパー)……小さじ1/4
・鶏もも肉 or 胸肉……1枚
・塩こしょう……各少々
・酒……大さじ1
・しょうが……少々
・片栗粉……適量
・にんにくチップ……数枚
・トマトソース(市販でも可)……適量
作り方
1. 鶏肉はフォークで両面ブスブスと穴をあけ、塩・こしょう・しょうがをすり込んでジップロックに酒を加えてよく揉み込み30分ほど置く(胸肉なら半日ぐらい置くと良い)。
2. カレーの残りをフードプロセッサーにかけてペーストにし、冷蔵庫で一晩保存しておく。分量の目安はケチャップライスを作る要領で。ペーストが残ったら小分けして冷凍しておけば炒飯等にも使える(じゃがいもは入れないこと)。
3. 蒸籠(蒸し器)に水を入れて沸騰させ、1の鶏肉を中弱火で7〜8分ほど蒸す。蒸し器を使う場合は耐熱容器に入れる。
4. 取り出した蒸し鶏は温かいうちに片栗粉をまぶす(作り置きした蒸し鶏がある場合はレンジで高温にならないよう軽く温める)。
5. フライパンににんにく油を熱し、4を入れて強火で両面をパリッとさっと焼く。火が通っているので焦げ目がつけばOK。この時ケイジャンスパイスをかけて焼いてもおいしい。
6. フライパンに油を入れ、少し温めたごはんとパプリカとカレーペーストを加えて炒め、ケイジャンスパイスを入れて炒める。香りが出てきたところで、味見して辛さを調節する。カイエンペッパーを入れると辛くなるので少しずつ入れると良い。
7. ジャンバラヤを器に盛り、焼いたチキンをのせる。仕上げにトマトソースをかけて完成。
レシピ出典:Instagram(@casa_plus_)
トマトソースは市販でも手作りでもどちらでも。@casa_plus_さんは生のトマトとコンソメを合わせて電子レンジで調理した簡単フレッシュトマトソースをかけているそう。
チキンは蒸してからさっと焼くことで、外はカリッ、中はジューシーな仕上がりに。レモンと香味野菜があれば、さらにおいしさが広がります!
チキンオーバーライス(アメリカ)
ターメリックやサフランで炊き上げたごはんに、数種類のスパイスで味付けしたチキンをのせた「チキンオーバーライス」。ニューヨーク発祥のストリートフードで、現地ではベンダー(屋台)で注文し、テイクアウトしていただきます。
@mana_gohannさんの「チキンオーバーライス」もフードパック入りで本場さながらの雰囲気!
鶏肉は前日の夜から無糖ヨーグルト、カレー粉、塩胡椒、おろしにんにくに漬け込んでおいて、当日焼くだけ。仕上げにチリパウダーを多めにかけてスパイシーに仕上げているそう。
お肉のジューシーな旨みとピリッと刺激的な味わいに、ごはんがどんどん進んでしまいそうです。
ロコモコ(ハワイ)
ごはんの上にハンバーグと目玉焼きをのせ、グレービーソースをたっぷりかけたハワイの人気ローカルフード「ロコモコ」。
一説によると1940年代、ハワイ島ヒロで小さなダイナーを経営していた日系人のオーナが、お腹を空かせた若者のために作ったのが始まりだとか。
@norinori___ingさんの「ロコモコ丼」は、ハンバーグと目玉焼きのほかに野菜がたっぷり。入っているものはサラダ菜、ブロッコリースプラウト、アーリーレッド、絹さやで、フライドオニオン、ピンクペッパー、ブラックペッパーが味のアクセントになっているそう。
3人分のソースは、トマトケチャップ大さじ2、ウスターソース大さじ4、砂糖大さじ1、水大さじ2、ウイスキー大さじ1、ハンバーグを焼いた油少々をひと煮立ちさせたら完成です。
ハンバーグを作ったら、こんなふうにロコモコ丼に変身させてみるのもいいですね。
みんな、ごはんが大好き!
お米を使った料理は世界にまだまだたくさんあります。
ちょっと変わったところでは、お米を牛乳、砂糖、卵などと一緒にオーブンで焼き上げる「ベイクドライスプディング」(オランダ)や、お米を牛乳で炊き、シナモンなどで香り付けする「ミルヒライス」(ドイツ)などデザート感覚で食べられるものも。
たまにはいつもと違った食べ方で、お米のおいしさを堪能してみてはいかがでしょうか。