こんにちは。英国料理研究家の鈴木綾夏です。

今回ご紹介するのは、ひよこ豆を使った中東料理「ファラフェル」です。

ファラフェルは、潰したひよこ豆やそら豆にスパイスやハーブを混ぜ合わせて丸めて揚げる料理で、日本でいうコロッケみたいなもの。日本ではあまり馴染みがない料理かと思いますが、ロンドンではベジタリアンの方々を中心にこのファラフェルが大人気なんです。

ロンドンでは、ベジタリアンでなくても「今週はお肉を控えようかな」などのように自分の体調に合わせて食べるものを決める方がたくさんいます。そして、サラダだけでは物足りないな……というときなどには、満足感のあるファラフェルやフムスを選んで食べることが多いんです。

実際に私の友人も、ファラフェルを選んで食べることで体型を維持していると話していました。

ファラフェルに使われているひよこ豆は、サラダやスープ、カレーなど様々な料理で活躍する食材です。最近は日本でも注目されていますよね。

ひよこ豆は、英語で「chickpeas」（chick＝ひよこ、pea（s）＝豆）と言います。友人に、「ひよこの顔みたいだからそう呼ぶんだよ！」と言われたのを覚えていますが、ひよこの顔に見える……かな（笑）？

今回は、ディルをたくさん入れて、とても爽やかなファラフェルに仕上げました。タヒーニにもヨーグルトを合わせたので、さっぱりとした夏らしい味わいになっています。ロンドンで食べた味を思い出しながら作ってみましたので、ぜひみなさんにも楽しんでもらえたら嬉しいです。

・乾燥ひよこ豆……300g
※ひよこ豆は是非乾燥豆を使ってください！　時間はかかりますが、乾燥豆から作るととてもおいしいです！
・玉ねぎ……1/2個
・にんにく……1片
・ディル……2枝
・イタリアンパセリ……1パック
・パクチー……1枝
・レモン汁……1個分
・塩……小さじ1
・黒こしょう……小さじ1/2
・クミンパウダー……小さじ1
・コリアンダーパウダー……小さじ2
・カイエンヌペッパー……小さじ1/4
・白ゴマ……大さじ1
・重曹……小さじ1

【タヒーニソース】
・タヒーニ……50g
・レモン汁……1/2個分
・ヨーグルト……大さじ5
・塩……ひとつまみ

1. ボウルにひよこ豆を入れたっぷりの水を入れて8時間〜以上浸水させる。

2. タヒーニソースは全ての材料をボウルに入れ、よく混ぜ合わせておく。

3. ファラフェルを揚げる用のサラダ油を160〜170℃に温めておく。

1. ファラフェルの材料を全てフードプロセッサーに入れ、少しひよこ豆の形が残るくらいまで攪拌する。
※ペーストになるまで撹拌しないようご注意ください！

2. 4cmアイススクープを使って成形し、揚げ油に入れて表面がこんがりとするまで揚げる。
※スプーンや手を使って成形しても良いです。

今回は、ピタパンに紫キャベツのマリネ、きゅうりと紫玉ねぎのマスタードシードマリネ、ルッコラ、ミントと共にファラフェルを挟み、タヒーニソースをかけていただきます。

私がロンドンの中朝料理店でファラフェルを食べたときは、アーモンドなどのナッツが入っていてすごくおいしかったので、お好みのナッツを入れてみるのも良いかも！　また、レモンを絞って食べるととても爽やかな夏らしい味わいになります。

ディルが苦手な方は、パセリやパクチーを多めに入れて調整してみてくださいね。

私が「ファラフェル」を食べながら聞きたい曲は、英国のDJとナイジェリアのシンガーソングライターであるRiton & Kah-Loの『Rinse & Repeat』という曲です。

イギリスのクラブミュージックで、とてもテンポが良い曲なので、みなさんもぜひ聴いてみてくださいね。