スーパーフード「ヤーコン」
健康野菜として注目を集めている「ヤーコン」。
さつまいものような見た目をしたキク科の野菜ですが、みなさん食べたことはありますか?
ヤーコンは土の中で育ついも類の仲間ですが、じゃがいもやさつまいもとは違ってでんぷん質がほとんど含まれず、とっても抵カロリー。
整腸作用のあるフラクトオリゴ糖や食物繊維(水溶性)、ポリフェノールが豊富で、その健康効果がとても注目されているんです。
今回は、そんなヤーコンをおいしく味わうレシピを、生産者さんに直々に教えていただきました。
生産者から直接食材が購入できる産直通販サイト「食べチョク」 さんとのコラボレーションでお届けします。
レシピを教えてくれる生産者さんは
稲垣農園の稲垣さん
千葉県八千代市にて農園を営む「稲垣農園」の稲垣さん。
元々は金融関係の仕事に従事し、休日の楽しみにと20数年ほど前に家庭菜園をはじめたという稲垣さん。栽培経験を積むうちに、農業への関心が高まり、退職と同時に本格的に農業をスタートしたんだそうです。
農薬や化学肥料を使用しない安全で安心な野菜を栽培し、近隣スーパーへの委託等販売のほか、畑での直売も行っています。
農薬及び化学肥料不使用で野菜を栽培
稲垣農園では、お子さんでも安心して食べれるようにと農薬や化学肥料を使わずに野菜を栽培しています。野菜の特性にあわせた有機肥料(市販のものと自家製堆肥)のみを使っているんだそうです。
農薬を使わないとなるとやはり気を付けるべきは害虫被害。防虫ネットは一般的なネットよりも目の細かいものを使用するなど、コストをかけても安心・安全な野菜本来の味を守るべく奮闘していらっしゃいます。
また圃場ごとに野菜を科別に分けて栽培し連作障害が起こらないようにもしているとのこと。こういった手間暇をかけた丁寧な姿勢があるからこそ、安心でおいしい野菜たちが育つんですね。
馴染みのない野菜はレシピを紹介
ヤーコンや菊芋など、スーパーなどではちょっぴり馴染みの少ない野菜を扱っている稲垣農園では、販売するにあたって野菜の特性や調理の仕方を丁寧に伝えるように積極的に取り組んでいらっしゃるそうです。
店頭に立って説明販売をしたり、メモを同封することも。
購入する側にとっても、食材のことを一番よく知っている生産者さんから直々に教えていただけるのはとてもありがたいし、安心感もありますよね。
【直伝レシピ】ヤーコンのクリームシチュー
さて、そんな稲垣農園さんがおすすめするヤーコンをおいしくいただくレシピとは?
稲垣農園さんの直伝レシピは、「ヤーコンのクリームシチュー」です。
ヤーコンの他にもたくさんの野菜を使った具だくさんのシチューは、これからの寒い季節にもうってつけの一品。
ヤーコンはシチュー類や汁物との相性がとても良いんだそうです。カレーやビーフシチューに入れてもおいしいんだそうですよ!
材料(3人前)
・鶏もも肉……150g
・ヤーコン……100g
・玉ねぎ……小1個
・人参……小1本
・白菜……8分の1個
・ニンニク……1欠片
・水……300g
・牛乳……100cc
・クリームシチューの素……1個
・胡椒……少々
・オリーブ油……大さじ2杯
作り方
1. ヤーコンは皮をむき、小さく切って2~3分ほど水につけてアクを抜いておく。
2. 鍋にオリーブ油ひき、みじん切りにしたニンニクを炒める。香りが立ってきたら鶏肉(一口大)を入れて炒める。
3. 鶏肉の表面が白くなったら大きめに切った玉ねぎ、人参、ヤーコンを入れて炒める。
4. 少し火が通ったらお水を入れ、アクを取りながら煮る。
5. 沸騰したら、一口大に切った白菜を入れる。
6. 火が通ったら、一旦火を止めクリームシチューのルーを割り入れ、そのまま数分置いてルーを溶かす。
7. 再び火を入れとろみが出るまで中火で煮る。最後に牛乳を加えて胡椒を振り入れ、2~3回ほどかき混ぜたら完成。
食べ応えも◎!シャキシャキ食感がおいしい!
煮込んだヤーコンの食感はどうなるんだろう? と思いながら食べてみると……ちゃんとシャキシャキ感が残ってる!!
しっかりと煮込んでいるのでやわらかいのですが、そのやわらかさの中にもヤーコン独特のシャキシャキとした食感があり、シチューとの相性はばっちり。
食べ応えもしっかりあるのに、いっぱい食べてもヘルシーというのも嬉しいですね。具だくさんでとっても温まるので、まさにこれからの季節にぴったりの一品。
ヤーコンに加えて、じゃがいもなど他のいも類をプラスして、食感の違いを楽しむのもまたおすすめとのこと。ヤーコンが手に入った際には、ぜひシチューの具材としてプラスしてみてくださいね。
今回のレシピで使ったヤーコンは
稲垣農園の「魂のヤーコン」
ヤーコンってこんなに大きくて立派なんだ!? と実物を見てびっくり!
見た目はさつまいものようですが、皮をむくとほんのりと透き通っており、食感はシャキシャキ。包丁で切っているときはれんこんのような感じで、実際に食べてみると大根のような感じ。
みずみずしくてシャキシャキとしてておいしく、じゃがいもやさつまいもよりも軽く食べれちゃうので、食べすぎ注意です(笑)。低カロリーだからいっかと思いきや、腸内環境を整える成分がとても豊富なので、1日の摂取量は150gを目安にしてくださいね。
今回はシチューとしていただきましたが、他にも煮物の具材にしたり、せん切りにしてきんぴらにするのもおすすめとのこと。生のまま野菜の付け添えにしたり、人参や玉ねぎと一緒にかき揚げにしてもおいしいそうですよ! 薄く切れば漬物の具材としても◎。
ぜひ色々な調理法で楽しんでみてくださいね。