
山菜の王様「たらの芽」
「たらの芽」とは、桜の咲く季節にタラノキから芽吹く新芽のことで、「山菜の王様」とも呼ばれています。ほのかな苦み、独特の香りと食感が特徴で、天然物は春から初夏にかけて収穫の時期を迎えます。
「たらの芽」のあく抜きは必要?!
天ぷらなど高温で揚げる場合には、あく抜きが必要ありませんが、それ以外の場合はあくを抜いてから料理に使います。
まずは、下ごしらえから
たらの芽の下ごしらえは、付け根の「ハカマ」と呼ばれる部分を外して、根元の固い部分の皮をむきます。葉先の方が早く火が通るので、根元に切り目を入れて、均一に火が通るようにしましょう。
気になるあく抜き方法は?
水に対し2%の塩(水1Lに対して塩20g)を加え沸騰させている中に2分~3分茹でてすぐに冷水に落とし、そのまましばらく水にさらしておきます。
小さく柔らかい物はそれほどアクは強くないので、さっとくぐらせる程度で大丈夫です。
一見ハードルが高そうなあく抜きですが、たらの芽の場合はさっと茹でて水にさらすだけなので、意外と簡単!丁寧に下ごしらえをすることで、よりおいしさがアップするので、是非トライしてみてくださいね。また、天然のたらの芽には、根元に小さなとげがついていますが、火を通すとそのまま食べられるので、加熱調理する場合は取り除かなくても大丈夫です。
旬の「たらの芽」を味わい尽くす、おすすめ料理8選
素材のおいしさをそのまま、シンプルに
あく抜きしたたらの芽をおだしで煮て、煮びたしに。シンプルイズベスト!春の山菜ならではの香りとほろ苦さがじっくり楽しめます。
「たらの芽」といったら、やっぱりこれ!
「たらの芽」といえば、やっぱり天ぷらですよね!あく抜きなしで調理できる上に、油で揚げるとあくは旨みとなり、素材本来のおいしさと栄養成分がグッととじ込められます。独特のもちっとした食感とサクサク感がたまらないたらの芽の天ぷらは、木々が芽吹くこの時季だけのお楽しみ。揚げたてのアツアツを召し上がれ!
揚げ浸しで、食感を楽しむ
たらの芽と茄子、玄米餅の揚げ浸し。茄子の甘さとトロッと柔らか食感、たらの芽のほろ苦さ、揚げた玄米餅の香ばしさが相性抜群で、見てるだけでおなかがなりそうです(笑)。お酒も進みそうな一品ですね!
春の薬膳で、からだの中からリフレッシュ!
美容薬膳研究家@miyukichizuka さんの春の薬膳レシピ。牛肉のしゃぶしゃぶに、たらの芽と新玉ねぎ、トマトの蒸し煮が添えてあります。先生によると、「冬は寒さに備えてカラダも蓄えようとする季節ですが、春はカラダの中もリフレッシュして老廃物などいらないものを出していこうとする季節なので、食べ物でもその働きを補ってあげると効果的です。」とのこと。旬のパワーをいただいて、からだの中からリフレッシュしましょう!
今しか味わえない、贅沢パスタ
たらの芽とお好みの具材をあわせて、オイルベースのパスタに。こんなにたくさんのたらの芽を一度に味わえるなんて~~、この時季ならではの、スペシャル感満載なメニューです。
春を楽しむ、混ぜ込みごはん
炊きたてのごはんに、蒸して細かく刻んだたらの芽と焼いてほぐしたカマスの干物で混ぜ込んだ、@usukaruさんのカマスとたらの芽の混ぜごはん。たらの芽の緑が春らしく彩りを添えて、とってもおいしそうな春の献立ですね!
野菜寿司で、春を味わう
白菜のお漬物やべったら漬け、みょうがと一緒に盛り付けられた野菜寿司。彩りが美しく、お皿の中に遊び心があふれていて、とっても素敵です。パーティーやおもてなしの時などにも参考にしたいアイディアですね。
ゆっくり春を味わえる、保存食もおすすめ!
味噌、日本酒、砂糖(味噌の塩加減で加減して)、卵 一個をあらかじめ混ぜてから火にかけて。きざんだ たらの芽を加え、中火で一煮立ちしたらOKです。
@mamabanana816さんのたらの芽味噌。おにぎりの具にしたり、卵に混ぜてスクランブルエッグにしたり、ご家族にも好評な保存食レシピだそうですよ。他にも焼き魚や豆腐に添えたり、楽しみ方はお好みで!少しずつ取り分けて冷凍保存しておくと、好きな時にいつでも春を味わうことができます。
たらの芽パワーで、さわやかな春を!
春の息吹を感じさせてくれる「たらの芽」。たらの芽の天ぷらが大好きすぎて、毎年この季節を待ち望んでいる私ですが(笑)、ほろ苦い春の山菜はからだの中からきれいにしてくれるとのことなので、旬のおいしさをおもいっきり味わって、さわやかな春を楽しみましょう!

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