エキゾチックな家庭料理はいかが?難民の方たちが教える『海を渡った故郷の味』

エキゾチックな家庭料理はいかが?難民の方たちが教える『海を渡った故郷の味』

中東、アフリカなど15の国・地域から45種類の家庭料理を集めたレシピ本『海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders』(難民支援協会)。レシピの考案者は、さまざまな国から日本に逃れてきた難民の方々です。本場仕込みのエスニック料理は一見難しそうですが、日本にある食材でも意外と簡単に作れるんですよ!

日本にいる難民の方が故郷の味を伝授!

世界的な課題となっている“難民問題”。
実は日本にも、さまざまな迫害から逃れてきた難民たちが暮らしています。
そのことをもっと多くの方に知ってもらいたいと誕生したのが、このレシピ本『海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders』(難民支援協会)です。

そう聞くとなんだか難しそうな気がしてしまいますが、本を開くとミャンマー、イラン、エチオピアなどのおいしそうなエスニック料理が目に飛び込んできて、自然と食欲を刺激されます。
とりあえず難しいことは抜きにして、まずは料理を通して彼らの国の文化に触れてみてはどうでしょう? レシピのほか、食文化などについてのコラムや難民たちの貴重なお話も載っていて、読み物としても興味深い内容になっていますよ。

それでは、気になる本の中身を少しだけご紹介します!

難民支援協会

海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders

1,620円

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日本のなかでの難民支援 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees

前菜からデザートまで45のレシピを掲載

まずは試したい!野菜を使ったお手軽料理

クルドの「キュウリとヨーグルトのサラダ」は、まるで冷製スープのようなサラダ。作り方は材料を混ぜたり、のせたりするだけだからとっても簡単。さっぱりとした味わいなので、たとえばこってりとした料理を作った時の副菜としてもよさそうです。

こちらは、アゼルバイジャンやイランの北西部に暮らしている民族・アゼリの料理「ニラたっぷりの卵焼き」。ニラの緑とトマトの赤とのコントラストがフォトジェニックです。
アゼリでは多くのスパイスを使うのが特徴で、この料理にもジンジャーパウダー、シナモンパウダーなどが使われています。数種類のスパイスをそろえるのはちょっと大変ですが、そのぶん本格的な味わいになるので、一度は試してみたいですね。

カレーは5つのレシピを掲載

もちろん、本格的なカレーのレシピも載っています!
こちらの「バングラデシュのエッグカレー」は、本国では朝昼夜、いつでも食べたくなるような人気メニュー。パンにもごはんにも合うほか、フライにかけてもおいしいそう。そのほか、パキスタンの「まろやかチキンカレー」や、スリランカの「ココナッツミルクとカシューナッツのマイルドカレー」などのレシピも紹介されているので、カレー好きの方は必見です!

ケバブも自宅で簡単に作れちゃいます

牛肉やラム肉などを焼いた料理「ケバブ」は中東とその周辺地域で食べられていますが、地域によって調理法が異なるそう。こちらのアゼリ風のケバブは牛ひき肉を使用し、味付けは控えめ。最大の魅力は何と言ってもフライパンで作れること! 屋台などでおなじみのケバブが自宅で手軽に楽しめるなんて、なんだか嬉しいですよね♪

初めて聞くような料理もたくさん

この、上にかかっている赤い実のようなもの、何だと思いますか?
実は「乾燥ザクロ」なんです!
こちらはイランの「鶏肉とザクロのカラフルライス」。その名のとおり、ザクロの赤とサフランライスの黄色が美しいですね。イランでは、パーティーにかかせない人気料理なのだとか。どんな味がするのか、気になりますね!

コラムも読みごたえあり!

各レシピページには、食文化やおいしく作るためのコツを紹介した「From the cook」を掲載。「チンでは昔、刀を研ぐのが男性の仕事だったため、切れ味鋭い包丁を持つ男性が良い結婚相手の条件だった」など、「へー!」と思う豆知識もたくさん。

日本での暮らしや故郷への思いがつづられた「難民の話」は、胸に迫るものがあります。
彼らが愛する家族と再び食卓を囲める日が来ることを願わずにいられません。

【おまけ】おうちごはん編集部でも作ってみました!

このレシピ本の中から2品選び、実際におうちごはん編集部でも作ってみました。

さっぱり味のカラフルサラダ

このサラダはアゼルバイジャンやイランの北西部に位している民族の郷土料理。
ニンジン、黄パプリカ、玉ねぎ、トマトを切ったらボウルに入れて、レモン汁、オリーブオイル、酢、塩と和えて最後にパセリを散らすだけ。カラフルな彩りがとてもきれいですよね。

いざ食べてみると、ポリポリとした食感が楽しく、お酢のさわやかな酸味が広がって後味さっぱり。お酒のおつまみとしても、肉料理などの付け合わせとしても大活躍してくれそうです!

鶏肉と小松菜のカレー

続いてこちらは、ミャンマー北西部の標高3,000mの高山地域に住むチン族の郷土料理。
ニンニクを炒めたら、玉ねぎ、鶏モモ肉、ジャガイモの順に炒め、水を入れて煮込んだ後、小松菜を入れてしんなりすれば完成。味付けは塩と七味唐辛子のみ。カレーなのにカレー粉を入れないなんて初めてです! 調べてみたところ、インドを中心とした熱帯、亜熱帯地方でのスパイシーな料理を総称して英語で「カレー」と呼ぶようになったそうなので、カレー粉は必須ではないんですね。
食べてみるとやさしい味わいなのですが、唐辛子を多めに入れたせいか体がポカポカしてきました。どんどん寒くなるこれからの季節によさそうです。

とにかく食べてみよう!

実際に作ってみてわかりましたが、思ったより簡単でしかもおいしい!
ごはんがおいしければおいしいほど、その国や地域、人々に親近感がわいてしまうのは私だけでしょうか。珍しい食材やスパイスも通販などで手に入るので、こだわろうと思えば、とことん、こだわれちゃいますよ。

また、学生によるプロジェクトMeal for Refugees(M4R)の導入大学にてレシピ本メニューが食べられるという取り組みも実施!
2017年12月4日(月)~12月8日(金)は、下記の2校で開催予定です。

作るのはちょっと大変そうだな……と思われている方は、実際に食べに行ってみるのも手かなと思います。まずはとにかく、食べてみませんか? そこから何かが変わるかもしれません!

【開催場所】明治大学 和泉キャンパス
【メニュー】「鶏肉とジャガイモのスパイス煮込み」(ビルマ)

【開催場所】早稲田大学
【メニュー】「牛挽き肉のスパイシー炒め」(カチン)

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