
作り置きの進化系アイデア「冷凍弁当」のノウハウが一冊に
以前おうちごはんでもご紹介させていただいた、大好評の特集「冷凍弁当」の火付け役、MAYA(@heavydrinker)さんがこの度、新刊『まるごと冷凍弁当』(宝島社)を発売されました。
ちょっとおさらい「冷凍弁当」って?
冷凍弁当とは、冷凍食品を詰めたお弁当のことではありません。
ごはんもおかずも詰めたお弁当はそのまま冷凍庫へ直行。お弁当箱ごと冷凍し、レンジでチンするだけで食べられるという斬新アイデアのことなんです!
ご主人の単身赴任がきっかけとなり、自炊も外食も苦手なご主人のために、MAYAさんの冷凍弁当を拵える生活スタートがしました。
気になる『まるごと冷凍弁当』の内容をちょっぴり公開!
これが知りたかった!「冷凍弁当のオキテ」

まずは冷凍弁当の楽しみ方からスタート。
適した容器やいたみにくいごはんの詰め方、冷凍方法などなど、MAYAさん流の冷凍弁当のコツと方法が惜しみなくまとめられています。
冷凍弁当の保存だけでなく、遠方に送るときにも活用できる、冷凍弁当の7つ道具も見逃せません。
冷凍弁当術Part1:地味弁に徹した「1個弁当」

主食と副菜2品、またはごはんにおかずをのせるスタイルの1個弁当の詰め方やレパートリーも紹介されています。
メインおかずや副菜のレシピも公開されていて、食材の下ごしらえのコツなども載っているので、新生活をスタートされる方にとってもためになることばかり!
冷凍弁当術Part2:ごはんもおかずも同時にチン「2個弁当」

続いて、ごはんとおかずを別々の容器に詰める2個弁当のレパートリーへ。
別々の容器だと2度温める手間を要しますが、MAYAさんいわく、ごはんとおかずの容量を同じくらいにすることで、2個同時にレンジで温めてもムラなく熱が入るんだとか。
容器は別でも、一緒にチンができる。どちらかが冷めてしまう心配は不要になるなんてうれしいですよね。MAYAさんの探求心に頭が下がります。
油分をカットして冷凍向きに作る和風キーマカレーや様々な料理に重宝するピリ辛トマトソースなど、保存版レシピも挟みつつなので、この時点でもうMAYAさんの世界観に引きずり込まれてしまいます!
冷凍弁当術Part3:「麺&パスタ弁当」でマンネリ防止

たまにはやっぱり、麺が食べたい! 冷凍食品でも麺類は支持されていますが、調理済みの麺を冷凍するって、家庭ではハードルが高いですよね。
冷凍すればいいんでしょ?と思ってトライすると、その味わいにちょっと肩を落としてしまったり……。
ですが! MAYAさんは冷凍麺弁当だってお手のもの。
麺類特有の“のび止まる”性質を生かし少しかために仕上げることで、できたてに近い味と食感を味わえるというMAYAさんの冷凍麺弁当。
すぐにでも実践できるパスタ4種、焼きそば4種、マカロニを使ったグラタン3種のレシピが満載です。
MAYAさんの「好き」が垣間見えるコーナーも

項目の合間には「MAYA'S MEMO」というコーナーがあるのですが、これがまたメモではなくもう保存レベル!
MAYAさんの「好き」が垣間見えたりして、ちょっぴり親近感を感じたり。冷凍弁当に特化した単なるレシピ本ではないのも、こちらの本の魅力だと思います。
様々な生活スタイルに寄り添う『まるごと冷凍弁当』は必読
冷凍弁当を始めたころは、失敗の連続だったのだそう。
それでもMAYAさんはあきらめることなく作り続け、今では満足できる冷凍弁当が作れるようになったと記されています。
レシピ本のはずなのに、ひとことでは言い難いのですが、最後は1組の夫婦の形がうかがえて、ドキュメンタリーでも観たかのようにジーンときてしまったわたくし。
そっと本を裏返すと1,200円(税抜)。破格だと思います。
単身赴任のご主人へ、離れていても手作りごはんを食べてもらいたいと思う奥さま、朝が苦手で少しでもゆっくりしたいという一人暮らしの方。
きっとこの一冊は、様々な生活スタイルでそれぞれのお悩みを抱えるみなさんに手を差しのべてくれるはずです。