アメリカン・ポークとは?
スーパーなどで見かけるアメリカ産、米国産、US産と記載された豚肉。
これはすべてアメリカン・ポークです。
『肉の本 今夜は、お肉を食べよう。』(扶桑社)の著者でもある料理研究家の行正り香さんは、アメリカン・ポークに出合ってから豚肉に対するイメージがガラリと変わったと言います。
「アメリカン・ポークの魅力は、うまみがたっぷりなのに脂身が少なく、さっぱりしているところ。
切ると断面もすごくきれいなんですよ。その特長が一番分かる料理はとんかつだと思います。揚げることでお肉のうまみがギュッと閉じ込められるから、そのおいしさが実感できるはずですよ」と行正さん。
では、なぜアメリカン・ポークはうまみがあるのにさっぱりしているのでしょう?
それには大豆が大きく関係しています。
大豆育ちのポークは栄養満点でヘルシー
大豆といえば“畑の肉”と呼ばれるほど栄養価が高く、健康にも美容にもいいことで有名ですよね。アメリカン・ポークは、アメリカの広大な大地で収穫された大豆をたっぷり食べて育っています。
しかもその大豆も生産者自らが育てていて、必要以上の農薬を使用しないなど飼料自体にもこだわりがあるんです。
そうして大切に育てられたアメリカン・ポークは、良質なたんぱく質やビタミンB群が豊富で、低脂肪・低カロリー。余分な脂が少ないので、調理する時は低温でやさしく火を入れることが大切なのだとか。そうすることで肉のうまみを最大限に引き出すことができ、よりやわらかくジューシーに仕上がるそうですよ。
詳しい栄養成分・栄養素については下記のリンクをご覧ください。
安全面だって自信あり!
いくらおいしくても、安全かどうか分からないとなかなか手が出ないもの。
でも、その点もご安心あれ! アメリカン・ポークは“Farm to Table(農場から食卓まで)”という理念のもと、食卓に並ぶまでの全ての工程で安全性を厳しくチェック。
日本には食品衛生法に適合したものだけが輸入されているんです。
0~4℃のチルド(冷蔵)の状態で出荷されたアメリカン・ポークは、輸送中に低温熟成されるから風味とおいしさがどんどん増していきます。また厳重に温度を管理し一度も外気にふれずに日本まで運ばれます。だからアメリカン・ポークは、とってもジューシーでうまみ成分たっぷり。
安全管理について詳しく知りたい方は、下記のリンクをご覧ください。
大豆と一緒にいただく。行正さんの体にうれしいレシピ
これまでアメリカン・ポークを使った料理を数多く作ってきた行正さん。今回は、大豆育ちのアメリカン・ポークに合わせて、大豆をふんだんに使ったレシピを5つ考案いただきました。
うまみたっぷりのアメリカン・ポークと大豆は相性抜群で、行正さんも「おいしさを引き出すポイントは、お互いにあるものを合わせるということなんですね。たとえば酸味が特徴のワインには酸味のある料理を合わせるように。アメリカン・ポークの場合は、肉のうまみと大豆のうまみが合致するので、相性はとてもいいと思います」と太鼓判。
ヘルシーな動物性たんぱく質のアメリカン・ポークとヘルシーな植物性たんぱく質の大豆だから、体も喜ぶこと間違いなしですね。
大豆を使った料理と聞くと私は和食をイメージしてしまうのですが、行正さんのレシピは、タイ風だったり、イタリアン風だったりとさまざま。果たしてどんな料理になるのでしょうか?
私も実際に行正さんのキッチンにお邪魔してきたので、作り方のポイントやレシピなどを詳しくご紹介します!
【レシピ1】120℃かんたんロースト ソイパワーサラダ添え
脂が少ないアメリカン・ポークは高温で調理すると筋繊維に含まれるたんぱく質が収縮・凝固してかたくなってしまいます。そこで、低温のオーブンでじっくり火を入れることが重要に。
「おいしく作るポイントはぎりぎりの火入れ。120℃で60分焼くのが目安ですが、オーブンによって庫内の温度が変わるので、焼き足りないと思った時は調理時間を10分ずつのばしていってください。焼いた後にすぐ切ると肉汁が出てしまうので、半日ぐらい置いてから切るのがおすすめ。そこまで待てないという方も20分ぐらいは置いてくださいね」と行正さん。
今回はロースで作ってくれましたが、肩ロースやバックリブでもおいしいのだとか。
添えているサラダには大豆のほか、トマト、キュウリ、レモン汁、レモンの皮が入っていてカラフルでとてもきれいです。食べてみるとさっぱりとした上品な味わいで、お肉はしっとりとやわらか。
この1皿で野菜からたんぱく質までとれるので、あとはおいしいワインとパンさえあれば何もいらないかも。一度マスターした人は必ずリピートするというスペシャルな一品です。
材料(4人分)
・アメリカン・ポーク ロースかたまり肉……500g
・塩……小さじ2
・はちみつ……小さじ1
ソイパワーサラダ用
・大豆水煮(市販品)……100g
・きゅうり(粗切り)……1本
・トマト(粗切り)……1個
・バジル(あれば)……5枚
・レモン汁……1/2個分
・レモンの皮(すりおろし)……1/2個分
・塩……小さじ2/3
・すし酢……大さじ2
・オリーブオイル……大さじ3
・パセリ……みじん切り(あれば)
作り方
1. オーブンを120℃に温める。常温に戻したアメリカン・ポークの全体に塩とはちみつをすり込む。
2. オーブンの天板に水1カップを入れその上に網をのせる。肉を乗せて、60分を目安に120℃でゆっくり火を通す。
3. オーブンから出したらアルミホイルにくるみ、20分ほど休ませる。
4. ソイパワーサラダを作る。きゅうり、トマトは粗切り(大豆と同じ大きさ)、バジルは7mm角に切る。すべての材料をボウルに入れて混ぜ合わせる。
5. 2の肉を薄切りにし皿に盛り、周りに4のソイパワーサラダをたっぷりのせて、最後にパセリのみじん切りを散らす。肉とサラダを混ぜ合わせいただく。
※1 ガスオーブンは火の通りが早いので、調理時間を10分短くする。電気オーブンは庫内の温度が高くなりにくいものがあるので、その場合は10分長くする。
※2 すぐに切ると肉汁が出るので20分ほど休ませる。
【レシピ2】タイ風火止めしゃぶしゃぶ
お肉はロースでもバラでもお好きなものでOKで、今回はロースを使用しました。
ロースをゆでる時のポイントはお湯を沸騰させたらすぐに火を止めて、そこに肉を放置することです。
「そのうちお肉の色が白くなってくるので、そしたらもうサッと上げてしまってください。そうしないとかたくなっちゃうんです。バラで作る場合は、火をつけておいても大丈夫です」と行正さん。
そしてソースにはナンプラーや青唐辛子を入れ、パンチを効かせています。
食べてみるとやわらかくあっさりとしたお肉にピリ辛のソースがぴったり。大豆のほっくりした食感も楽しく、食欲が落ちそうな夏もモリモリべたくなるような味わいですよ!
材料(4人分)
・アメリカン・ポーク 薄切り肉(ロース、肩ロース、バラなど)……300g
・酒……少々
・セロリ(千切り)……1/2本
・みょうが(千切り)……3本
・紫玉ねぎ(または普通の玉ねぎ)……1/2個
・塩……小さじ1/2
・大豆水煮(市販品)……50g
ソース用
・すし酢……大さじ1
・ライムまたはレモンのしぼり汁……大さじ2
・ナンプラー……大さじ2
・ごま油……大さじ1
・しょうが(すりおろし)……大さじ1
・青唐辛子(薄切り、お好みで)……大さじ2
・香菜(お好みで)……適宜
作り方
1. セロリ、みょうが、紫玉ねぎを千切りにする。玉ねぎは水に20分ほどさらしておく。
ソース用の材料をボウルに入れて混ぜ合わせる。
2. たっぷりの水に、酒を入れて火にかける。沸騰したら火を止め、アメリカン・ポークを入れてそのまましばらく置く。うっすらピンク色が残るくらいでざるに上げ、水気を切る。
3. 器の上に水気をふきとった2の肉を乗せ、塩をパラパラかける。1の野菜と大豆水煮をまわりに散らし、その上にソースをかける。 お好みで青唐辛子や香菜を散らす。
まだある!アメリカン・ポーク×大豆のアレンジレシピ
さらに、アメリカン・ポークと大豆を合わせたおいしい料理を3つご紹介。いずれも「こんな食べ方があったのか!」と驚くものばかりで、大豆の使い方も広がりそうですよ。
レシピの詳細はリンクをご覧ください。
アメリカン・ポークの 大豆トマト煮
バラかたまり肉1kgを使用。豚バラは下ゆでしてからトマト缶や白ワインで煮込んでいて、水を加えないことで肉のうまみがギュッと凝縮されます。お肉はとろけるようにやわらかくて濃厚なのですが、レモンの皮が入っているから後味さっぱり!
アメリカン・ポークと大豆のカスレ
肩ロースかたまり肉1kgを使用。赤ワインやバター、ハーブなどを入れて3時間コトコト煮ています。ハーブはタイムやローズマリーなどおうちにあるものでOKで、入れることで本格的な味わいに。しっかり煮込んだお肉はコクがあり、ほろほろと崩れる食感もたまりません!
120℃かんたんロースト大豆添え 卵タルタルソース
こちらは上で紹介したレシピ1のアレンジ版。肩ロースかたまり肉500gを120℃に温めたオーブンで約60分かけてゆっくり火を通した後、250℃のオーブンで10~15分焼いて、表面をカリっとさせています。カレー粉を加えたソースがエスニックな味わいで夏にぴったりです。
アメリカン・ポークを食べてみよう!
栄養満点でヘルシーなアメリカン・ポーク。行正さんいわく、「うまみを引き出すために大事なことは、火を通しすぎないこと。特にロースはぎりぎりの火止めをして、カットした時の断面をローズピンクに仕上げるととてもおいしい味わいになります」とのことでした。実は、私はこれまでにも何度か調理したことがあるのですが、今思えば完全に火を通し過ぎていました……。アメリカン・ポークのうまみが実感できるこのレシピを早速マネしたいと思います!
また、アメリカン・ポークを食べる時は部位の違いを知っておくことも重要なのだとか。
「ロースはさっぱりしていて脂身が少ないので、ローストポークやしゃぶしゃぶなどに。肩ロースは脂身があり、シチューやチャーシュー、オーブンで長時間焼くことにも向いています。あと、ぜひ買いたいのがバラ。これが本当においしいんです! あまり売っていないので、私は見つけたら料理する予定がなくても買っちゃいます(笑)」と行正さん。貴重なバラは要チェックですね!
アメリカン・ポークの主な取扱店は、イオン、イトーヨーカドー、西友、ダイエー、マルエツ、オオゼキ、いなげやなど多数。みなさんもお近くのスーパーをチェックしてみてください。
そしてアメリカン・ポークを手に入れたら、今回のレシピを参考に大豆と一緒に料理してみてくださいね。その簡単さとおいしさに驚くこと請け合いですよ!
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・投稿の際はメニューに対する思いを自由に書いてくださいね!
行正り香さん プロフィール
1966年、福岡県出身。
高校時代にアメリカ合衆国カリフォルニア州に留学。留学中にホストファミリーのための食事作りから料理に興味を持つ。現在は料理研究家として活躍する傍ら、東京・新橋でステーキレストラン「FOOD DAYS」を営業し、英語コンテンツ「KARAOKE English」も運営する。著書は『おうちに帰って、ごはんにしよう。』(文化出版局)など多数。
■提供元/関連リンク
提供元:米国食肉輸出連合会