出典 : @higuccini

猫のボナさんのかわいさにキュン!『バビブベボナさん おいしいお菓子のお友達』

料理家・樋口正樹さん(@higuccini)のインスタグラムで、いつもかわい過ぎる姿を披露している猫のボナさん。もしもボナさんにとって、樋口さんの作るお菓子がお友達だったら…?そんな妄想をつづった特別なレシピ本『バビブベボナさん おいしいお菓子のお友達』が発売中です。この本の見どころや制作裏話を樋口さんに伺いました!

ボナさんとお菓子のすてきな関係

樋口さんの愛猫ボナさんは、ブリティッシュショートヘアの女の子。
ふかふかとしたグレーの毛並みとまん丸な顔がチャームポイントです。

樋口さんのインスタグラムでは、おうちごはんと一緒に写るボナさんの姿が癒やし度満点!
おうちごはん編集部内にもファンは多く、私も見るたびにキュンキュンしていて「いいね!」を押せる数が一つじゃ足りないなといつも思っています(笑)。

発売中のレシピ本『バビブベボナさん おいしいお菓子のお友達』(文化出版局)は、バ・ビ・ブ・ベ・ボの頭文字から始まる、さまざまな国のお菓子と過ごすボナさんの姿を、20点のレシピと共に収録。その中でボナさんとお菓子は“お友達”という設定なんです。

たとえば、フランスの「ビスキュイ・ド・サヴォワ」は育ちの良いお嬢さまで、ボナさんにとっては憧れの存在だったり、アメリカの「チョコレート・バブカ」は都会を闊歩するシティーボーイで、ボナさんはいつも見とれてしまったりします。

こんな楽しいレシピ本が生まれたきっかけとは? 撮影中のボナさんの様子は?
そんな気になるあれこれを樋口さんに伺いました!

文化出版局

バビブベボナさん おいしいお菓子のお友達

価格:1,620円(税込)

購入はこちら

まるでボナさんの写真集!かわい過ぎるレシピ本誕生秘話

―― かわいいボナさんとおいしそうなお菓子の取り合わせって最高です!
このような本を出したいという思いはいつごろから、どんなきっかけで生まれたのでしょうか?

時期は2017年の10月頃。
出版社の編集の方とのレシピ本の打ち合わせの中で生まれました。
その方もブリティッシュショートヘアを飼っていたこともあって、“猫とお菓子”という新しい組み合わせを思いつきました。

―― 今回のレシピ本を作る上で、特にこだわったところは?

当初はレシピ本を作るつもりはありませんでした。
どちらかというと、愛猫で絵本みたいな写真集を作りたいという想いがありました。
子供の頃に読んだ、かこさとしさんの絵本『からすのパンやさん』の印象が強く残っていたこともあって。ですから、今回のタイトルは、かこさとしさんの『にんじんばたけパピプペポ』をオマージュしています。

――たしかに、絵本のような、写真集のようなすてきな仕上がりですよね。樋口さんご自身が写真からレシピ、スタイリング、文章まで全て担当されているとか。完成するまでには大変なこともあったのでは?

今までにあまりない設定の本なので、過去の実績もなく、本当に買ってくれる人がいるのか見当もつかないことが不安でした。支えてくれた出版社の方に感謝しています。

――ボナさんとの撮影はスムーズに運んだのでしょうか?

そうですね。ひとつのお菓子のカットに1〜3日かけられるよう、余裕をもってスケジュールを組んでいましたので。お互いに負担やストレスなく、日常のやりとりをしながらスムーズに運びました。

バビブベボナさんの裏話。
ボナさんはとても良い子
なのですがご機嫌次第で
駄々っ子になってしまう。
そんなこともあると思い、
制作期間は余裕をもって、
ボナさんのペースで進め、
日常のありのままに撮影。
おかげさまで愛嬌が満載。
粗相したりのボツ写真は
掲載してないのですけど、
実は案外と可愛かったり。
今日の写真はそんな一枚。

出典:Instagram@higuccini

針金で手作りした王冠は、
レシピ本で使った衣装で、
ケーキ用とボナさん用の
2サイズを作成してます。
耳に掛けるほうがよくて、
耳と耳の間にのせるのは
少し落ち着かないご様子。
この季節はカボチャにも。

出典:Instagram@higuccini

『バビブベボナさん』より
奥付の一枚です。
.
お菓子との撮影を
全て終えての一枚だから、
とても満足げな表情、たぶん。
制作も数ヶ月に及んだので、
成長も感じる一枚。

出典:Instagram@higuccini

――ボナさんらしさが出ているなと思うものなど、樋口さんのお気にいりの写真は?

「ベアクロウ」の写真(本誌P39に掲載)でしょうか。
基本的に大人しい猫ですが、少し目を離すと「チャンス!」とばかりにいたずらしようとするんですよ。そんな素の瞬間が見つかったときの表情が好きです。

▲お皿の上のベアクロウよりも、お皿の下に用意されている大好きなご褒美を隙あらば得ようと試みるボナさん(笑)

――ボナさんのこちらをうかがうような表情がキュートですね。掲載されているお菓子もどれも魅力的ですが、なかでもおすすめは?

「ベラベッカ」(本誌P40-41、P67に掲載)です。
「ベラベッカ」はクリスマスのケーキとはいえ、シュトレンと同様のナマコ型の地味なお菓子。レシピ本に載せるには写真映えやボナさんとの関係性、添える文章が難しいかと思ったのですが、リース型にすることで見た目も話も丸くおさまりました。

材料の数も制作の日数も多いですが、余裕があればぜひお試しください。

▲「ベラベッカ」はフランス・アルザス地方のクリスマス菓子。樋口さんのおうちでは、壁に飾って、ゆっくり熟成させながらクリスマスを待つそう。

――表紙にも登場している「ボナさんのサブレ」(本誌P44-45、P69に掲載)もとてもかわいらしいです。あのサブレ型もいいですね。

サブレの型はスウェーデンのSVEICO社製で、首から胴体のずんぐりとしたぽってり感、四脚と尻尾の棒立ち感が気に入っています。

ちなみにほぼ同時期に出版された、『ノラネコぐんだん はらぺこレシピ 抜き型つき』(白泉社)を見たら、型つきがうらやましくなりました。

――ボナさんの型、ぜひ作ってほしいです! きっと注文が殺到するはず(笑)。それでは、このレシピ本を買った方にはどんなふうに楽しんでほしいですか?

レシピ本って基本的に、料理の工程や出来上がりを見て実践する本ですが、この本は少し違います。この本を通して、お菓子を挟んだテーブルにはそれを楽しむ誰かがいるということを想い、家族やペットと一緒に和んでもらえたらうれしいです。

――ちなみに私はページをめくるたびに、「ボナさんを探せ!」とばかりにお菓子よりもついついボナさんばかり見てしまうのですが、そういう楽しみ方でもありでしょうか?(笑)

ありです。
ボナさんの気持ちを自由に代弁していただくのもありです。
インスタグラムのコメントでもよく代弁してくれている方がいて、僕も楽しんでいます。

――最後に、以前の投稿で「いろいろがんばったご褒美にキャットタワーを買う予定」とありましたが、キャットタワーはいいものが見つかりましたか?

残念ながら見つかっていません。
なかなか気に入るものがなく、諦めて手作りするかも。

――樋口さん、ありがとうございました!

ボナさんのご褒美の行方はいかに!?
いつか樋口さんのインスタグラムに、すてきなキャットタワーに登ったボナさんが登場するかもしれませんね。

『バビブベボナさん おいしいお菓子のお友達』は、猫好きさんもお菓子好きさんもきっと満足する一冊。かわいいボナさんの姿に和みながら、温かみのあるホームメイドのパンやケーキたちをご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。

樋口正樹さん プロフィール

料理研究家。美大卒業後、IT企業にてデザインに従事。2008年より始めた料理ブログをきっかけに、独学で趣味の料理にのめり込む。2011年より料理研究家として活動開始。
著書に『野菜のだしで作る12ヶ月レシピ』(旭屋出版)、『One Plate DISHES 毎日食べたい、作りたいワンプレートごはん』(グラフィック社)などがある。

バビブベボナさん おいしいお菓子のお友達 | 樋口 正樹 |本 | 通販 | Amazon
樋口正樹さん(@higuccini)のインスタグラム

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