
秋田の伝統野菜「三関せり」
日本原産で、春の七草の一つとして知られるせり。
生産地としては仙台せりを生産する宮城県がトップですが、他のブランドせりとして名高いのが、秋田県の伝統野菜である「三関せり」です。
三関せりは、大きい葉と太い茎、深みのある緑色が美しく、何といっても白くて長い根っこが最大の特徴。せりになじみのない方は驚くかもしれませんが、せりの魅力は根っこにアリ! 独特の香りとシャキシャキ食感を味わえる最高の部位なんです。
せりをたっぷり堪能!和洋で味わうせりレシピ5品

東北出身の筆者にとって、せりはなじみが深く、お正月には必ず食すほど。やはりこの時期になると「あ、せり食べたい」欲がふつふつと沸き上がります(笑)。
そこで今回はそんな三関せりを味わい尽くすべく、本場・秋田県湯沢市から、収穫したての新鮮な三関せりをお取り寄せ。たっぷり500gを、家族3人で味わい尽くしましたので、おすすめのレシピをご紹介できればと思います。
「せり鍋」は絶対外せない!

まずはやはり、せりといったらの鍋で堪能。みなさんご存じ、秋田名物のきりたんぽ鍋には、メインのきりたんぽの他にせりも欠かせない食材。同じ東北の仙台でも、せり鍋としてせりを味わう文化があります。
ポイントは、せりは他の具材が煮えてから最後にサッと火を通すこと。シャキシャキの食感と香りが存分に味わえます。ちなみに分量の100gでは足りず、更に100g追いせりしちゃいました♪
我が家は小さい息子も食べるためやや薄味。物足りない方は鶏ガラスープの素等を足すと更においしく食べられるかと思いますので、お好みで調整してみてくださいね。
材料(2〜3人分)
・せり……100g
・白菜……1/8株
・長ねぎ……1/2本
・人参……小1本
・ごぼう……80g
・えのき……1/2袋
・焼豆腐……1パック
・鶏手羽元……6本
・鶏団子……6個
【A】
・だし汁……750ml
・酒……大さじ2
・みりん……大さじ2
【B】
・しょうゆ……大さじ2
・塩……小さじ1/2

作り方
1. 野菜と焼豆腐は食べやすい大きさに切る。
2. 鍋にA・鶏手羽元・ごぼう・を入れて火にかけ、沸騰しアクを取ったら蓋をし弱火で煮る。
3. 2にBとせりの葉と茎以外の具材を加えて更に煮る。
4. 煮えたらせりの葉と茎を加え、サッと火を通したらできあがり。
せりと鮭の洋風混ぜごはん

せりごはんも、せりの香りを味わえる一品。せりごはんはシンプルに越したことはないのですが、息子が食べやすいように、鮭とバターを加えて作ってみました。
程よい塩気とバターの風味がせりと絶妙にマッチして、いくらでも食べられますよ。
食べやすいよう、せりの根は加えていませんので、みそ汁等に加えるなどして活用してください。もちろん気にならない方は一緒に混ぜても◎。
材料(2~3人分)
・米……2合
・せり……100g
・塩鮭の切り身……2切れ
・オリーブオイル……小さじ2
・しょうゆ……大さじ1/2
・バター……適量

作り方
1. ごはんを炊く。(水を気持ち少なめにしてやや硬めに炊くのがおすすめ)
2. せりは根を落として1~2cmの長さに切る。
3. 塩鮭を焼く。
4. フライパンを火にかけオリーブオイルを熱したら、2を30秒程サッと炒め、仕上げにしょうゆを回しかけて馴染ませる。
5. 炊きあがったごはんに3と4、バターを加えて混ぜたらできあがり。
せりと色々野菜のかき揚げ

香りがいい野菜は、天ぷらにして味わうのが個人的な好みなので、冷蔵庫にある野菜も一緒に入れてかき揚げに。玉ねぎを入れると甘みが出ておいしいのですが、水分量が多いので、少なめにすると失敗しにくいと思います。
しらすの代わりに小女子を使うと、より食べ応えとうま味が増して、おつまみぴったりになるのでおすすめです。
せりの根がパリパリとスナック食感に揚がって、つまむ手が止まらなくなるので要注意です(笑)。
材料(2〜3人分)
・せり……50g
・ごぼう……50g
・にんじん……中1/3本
・玉ねぎ……中1/2個
・しらす……25g
・天ぷら粉……大さじ5強
・水……60ml
・油……適量

作り方
1. せりは茎と葉を2〜3cmの長さに切り、根は根本が太ければ半分に割ったたのち2〜3cmの長さに切る。ごぼうとにんじんは5cmほどの長さで千切り、玉ねぎは薄く切る。
2. ボウルに1としらすを入れたら、天ぷら粉を加えて混ぜ、水を加えて更に混ぜる。
3. フライパンに厚さ5mmほどの油を熱し、お玉1杯弱ほどの2を平らに広げて揚げる。
せりとごぼうの親子丼

親子丼に三つ葉をトッピングする方は多いと思いますが、せりもおすすめですよ。具にはごぼうも加えると、せりの香りとマッチして更においしく食べられます。
材料(3人分)
・鶏もも肉……1枚
・せり……50g
・玉ねぎ……小1/2個
・ごぼう……50g
・卵……3個
【A】
・だし汁……160ml
・酒……大さじ1
・みりん……大さじ1
・しょうゆ……大さじ2
・砂糖……大さじ1
作り方
1. 鶏もも肉は2~3cm角、玉ねぎはくし切り、せりは3cmの長さに切り、ごぼうはささがきにして軽く水にさらす。卵は軽く溶いておく。
2. フライパン(26cm使用)にAと鶏もも肉・玉ねぎ・ごぼう・せりの根を入れて火にかけ、アクを取り蓋をして5分ほど煮る。
3. せりの葉と茎をのせ、溶き卵を回しかけ蓋をし、卵が好みの硬さになるまで煮る。
4. 器に盛ったごはんに3をのせる。
せりのボンゴレロッソ風パスタ

せりは意外とにんにくとの相性もいいので、どちらもたっぷり使ってパスタに。
あさりのうま味をパスタが吸って至福のおいしさです。オイルパスタですが、ミニトマトの酸味でさっぱりと食べられますよ!
材料(2人分)
・パスタ……200g
・あさり……150g
・せり……100g
・ミニトマト……8個
・にんにく……大きめ1片
・オリーブオイル……大さじ3
・白ワイン(または酒)……大さじ4
・コンソメ顆粒……小さじ1/2
作り方
1. せりは3~4cmの長さ、ミニトマトは半分に切り、にんにくはみじん切りにする。
2. フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火でじっくり香りを出す。
3. 砂抜きしたあさりと白ワインを加えて蓋をし中火であさりが開くまで中火にかける。
4. ミニトマトとコンソメ顆粒、パスタのゆで汁お玉1杯強を加え、ミニトマトが少しくたっとなったら、表示時間より1分程短く茹でたパスタとせりを投入し絡める。
※パスタのゆで汁の塩分があるので、塩は加えていません。お好みで調整してください。
三関せりの旬は3月まで!
さすがに500gは飽きるかな……と心配していたのですが、せり好きの夫も大満足! 食いしん坊の我が家にはちょうどいい量でした。1歳11ヶ月の息子も、少し長めに火を通し、短めに切れば問題なく食べてくれました。特に、かき揚げがお気に召したよう♪
今回堪能した三関せりは、せりの食感と香りはしっかりありつつ、苦みやえぐみは抑えられていて、とても食べやすかったです。せりの根は少し長めに火を通すと、ミルキーな味わいにも感じられたので、せりが苦手な方でも、もしかしたら食べられるかもしれません。
そんな三関せりの旬は3月頃まで。生育・収穫状況により、終了時期が早まる場合もあるとのことなので、気になる方はぜひ早めに下記サイトをチェックしてみてくださいね。