ピーナッツフムスとアボカドのひとくちピンチョス
セルクル(丸い抜き型)で抜いて軽くトーストした玄米パンに、フムス、アボカドとグリーンピース、チャービル(フレンチパセリとも呼ばれるセリ科のハーブ)のサラダ、イチジクをのせました。フムスは普通タヒニ(胡麻ペースト)で作りますが、これは甘くないピーナッツペーストを少し混ぜています。
このピーナッツフムスが誕生したのは、たまたまタヒニとピーナッツペーストを間違って入れてしまったことがきっかけ。その日来てくれていたゲストにそのまま出したところ案外評判が良かったので、ピーナッツ版も作るようになりました。ピーナッツソースほど強くなく、ほんのりナッツが香ります。
セミドライトマトと自家製フロマージュフレ
ミニトマトを低温のオーブンで乾燥させたセミドライトマトと自家製チーズのプレート。
フロマージュフレとはフランス語でフレッシュチーズのこと。熟成させない真っ白でフレッシュなチーズです。牛乳、レモン、塩さえあれば家でもすぐにできるので、夜に準備しておくと翌朝出来立てのチーズを食べることができます。
週末のブランチには、バゲットにチーズを塗ってトマトとバジルをのせて食べるのも美味しいし、普段の朝ごはんでは、トーストにチーズ、その上にレモンの皮と蜂蜜やメイプルシロップをかけて食べるのもお気に入りです。
【アレンジ】トマトとオニオンのタルティーヌ
長めに切ったバゲットに、フロマージュフレ、セミドライトマト、オニオンスライス、バジルをのせたタルティーヌ。カラフルなトマトを使えば彩りも綺麗。ギュッと旨味が濃縮したトマトとバゲットがよく合います。
オレンジとゴールドキウイのミントマリネ
フルーツをスライスして漬けるだけの簡単マリネ。デザートとしてではなく、前菜としていただきます。黄色とオレンジが夏のテーブルに映えて見た目も華やか。
マリネ液は、カラマンシービネガー(カラマンシーという柑橘類から作られたお酢)、オレンジの絞り汁、EVオリーブオイルとミント。そのままでも十分美味しいフルーツですが、このマリネ液に浸け込んで冷やすと、酸っぱさとミントの爽やかさが加わって食べ応えもUP。食欲のない暑い日でもこれなら食べられる!という一皿です。
牛すね肉のクスクスカレー
メインは牛スネ肉のクスクスカレー。軽い前菜の後のメインはしっかりいただきます。スパイス、ハーブ、赤ワインに一晩漬け込んだお肉をゆっくりコトコト煮込みました。隠し味はバナナ。
日本のカレーでも、インドのカレーでもない、私流の欧風カレー。ご飯の代わりにモロッコのクスクスを添えていますが、実はモロッコにはカレーを食べる文化はありません。カレー粉というものが存在しないのです。日本ではカレーは「カレー粉」として売っていますが、元々カレーは何種類ものスパイスを調合して作ります。あの黄色い色はターメリックの色です。
私がモロッコに住んでいた頃、カレー粉を探してカサブランカの広いマーケットを歩き回ったことがあります。スパイスを売っているのはインドから来た印僑たち。どこかに絶対カレー粉があるはず!と何時間も歩きました。するとあった!だだっ広いマーケットの中に一軒だけ、調合したカレー粉を売っているお店がありました。それからは定期的にそのお店でカレー粉を調達して、家族や友人にもカレーをご馳走するようになりました。モロッコでも未知なるカレーは評判でした。
バットで作る米粉シフォン
米粉で作ったもっちりシフォンケーキ。人数分に切り分けたら、お好みでメイプルシロップを混ぜたマスカルポーネ、ハーブ、無花果をトッピング。かなり甘さ控えめのおかずのようなケーキです。
我が家に集まってくるゲストたちはお酒好きで甘いものを食べない人が多いのですが、これなら男性も、甘いものが苦手な人も、子供もみんなでワイワイ食べられます。米粉と豆乳を使っているので、グルテンや乳製品にアレルギーがある人でも安心です。
みなさんも、夏の爽やかブランチパーティー、楽しんでくださいね。