手羽元は手羽先とむねをつなぐ部分で、脂肪が少なく、あっさりとした味わい。

骨が太く、肉も厚みがあるので、火が通るのに時間がかかります。そのため、煮込み料理との相性は抜群。煮込むと骨からダシがでるので、カレーやスープにも向いています。

もちろん、フライドチキンなどの揚げ物にもおすすめ！　甘辛味にしたり、スパイスを効かせたりとさまざまなアレンジで楽しんでみてはいかがでしょうか。

丸鶏の中にもち米や朝鮮人参などを詰めて煮込む韓国料理「サムゲタン」。

@_aka.ne.jpさんは、手羽元を使ってサムゲタン風スープに。骨からしっかりとダシが出るので、スープの素は不要で作れます。

コトコト煮込むと鶏肉がほろりとやわらかになって、旨みたっぷりのスープは滋味そのもの。生姜を効かせれば、さらに体がぽかぽかと温まります。

醤油や砂糖、みりんなどの調味料で煮込む「甘辛煮」は、ごはんもお酒も進む絶妙な味わい。

@bibinpa7さんの「手羽元の甘辛煮」は、手羽元をフライパンで焼き目をつけてから、調味料と水を入れた鍋へ。ゆで卵も入れたら、あとはコトコト弱火で煮込むだけです。

大根は別鍋でやわらかく煮てから加えているそう。

黒酢を入れることでお肉がやわらかくなり、箸で簡単に骨から外せるくらいほろほろに。マイルドなコクも加わって、おいしさがアップしますよ。

にんにくがごろごろ入ってスタミナ満点な@ct__cookさんの「手羽元のにんにく照り煮」。

にんにくは、スライスしたりおろしたりせず、丸ごと入れて煮るのがポイントです。

こってりした甘辛だれが、やらかいお肉に絡んでやみつきになるおいしさ。思わず、ごはんが止まらなくなること請け合いです。

材料の調味料は、砂糖以外は「5」で統一されています。覚えやすいので、ぜひレパートリーに加えてみては。

・手羽元……8本（約500ｇ）
・みりん、酒、醤油、水……各50ml
・砂糖……大さじ2
・にんにく……5片
・ゆで卵、青菜……お好みで

1. 全ての材料を火にかけ沸騰したらアクを取る。アルミ蓋をして弱火で30分煮込む。

2. アルミ蓋を外し、少し火を強めて煮汁にとろみが付くまで煮詰めたら完成。

※ゆで卵は固茹でにならないように2の煮詰める時にさっと絡めました。

レシピ出典：Instagram（@ct__cook）

コクのある手羽元は、ほどよい酸味のトマトと好相性。

@mokomoko54さんの「手羽元のトマト煮」は、手羽元を下茹でしてから煮ているのがポイントです。

じっくり煮込むことで、お肉がやわらかくなって旨みもたっぷり。ごはんにもパンにも合う一品です。

まろやかなやさしいカレー味が食欲をそそる、@mokomoko54さんの「手羽元と大根のミルクカレー煮」。

味がしっかりと染みたほろほろの手羽元がたまりません。カレー味の大根も意外なおいしさ。牛乳の代わりにココナッツミルクを入れても良いそうですよ。

手羽元とカレーは相性抜群。手羽元と野菜を煮込んで出たダシが、複雑な味わいを生み出します。

@turquoiseblue54さんの「手羽元スパイスチキンカレー」は、圧力鍋を使うことでお肉がほろほろになり、軟骨までコリコリと食べられる一皿に。

スパイスを効かせつつも辛さは控えめで、何度でも作りたくなるおいしさです。

・手羽元……9本

【A】
・プレーンヨーグルト……大さじ1
・カレー粉、クミン、コリアンダー……各小さじ1
・おろししょうが、おろしにんにく……各3cm
・塩……小さじ1/2

・玉ねぎ……中1個
・サラダ油……大さじ4
・クミンシード……小さじ1
・トマト缶……1缶（400g）
・水……300ml
・コンソメ……1個
・ローレル……1枚

【B】
・牛乳……100ml
・レモン汁……適量
・塩、コショー、ガラムマサラ……少々

1. ポリ袋に、手羽元とAを入れてよく揉み、30分ほどおく。

2. 玉ねぎをみじん切りにする。

3. 圧力鍋にサラダ油を入れて中火にし、クミンシードを入れる。細かい泡が出て香りが立ってきたら、2の玉ねぎを入れてすぐに混ぜ合わせる。
※ゆっくりしているとクミンシードが焦げて香りが悪くなるので注意。

4. 玉ねぎが軽く茶色に色づくまで焦がさないように炒める。

5. トマト缶を加えて5分ほど炒め、水分を飛ばす。

6. 1の手羽元を加えてさらに炒める。

7. 水、コンソメ、ローレルを入れて全体を混ぜ合わせ、圧力鍋の蓋をして加圧する。圧力がかかったら弱火にし、25分煮込む。

8. 火を止め、しっかりと減圧をしてから蓋を開ける。Bを加えて味を整える。

・玉ねぎは、飴色まで炒めないでも大丈夫です。

・クミンシードは焦がさないように注意してください。

・圧力鍋の使い方は、お使いの圧力鍋の説明書をよくご確認ください。

レシピ出典：Instagram（@turquoiseblue54）

名古屋名物の手羽先風の味付けは、手羽元にもとっても合います。

こちらの「名古屋風手羽元甘辛唐揚げ」は、@shana.mamaさん自慢の手羽元レシピ。

手羽元に醤油やにんにく、しょうがなどをしっかり揉み込んだら、片栗粉をまぶして揚げ、甘辛いタレにくぐらせます。仕上げに黒胡椒をたっぷりかければ出来上がり。

そのおいしさに、おかわりが止まらなくなること必至ですよ！

・手羽元……10本

【A】
・酒……大さじ1/2
・醤油……大さじ1/2
・にんにくチューブ……3cm
・しょうがチューブ……3cm
・塩胡椒……少々

・片栗粉……大さじ3～4

【B】
・醤油……大さじ4
・みりん……大さじ4
・酒……大さじ2
・砂糖……大さじ2

・白ごま……適量
・黒胡椒……少々

1. 手羽元はビニール袋に入れAを加えしっかりもみ込む。片栗粉を加えしっかりまぶす。

2. 揚げ油を170℃に熱し、片栗粉をまぶした手羽元を入れ5～7分ぐらいじっくり揚げる。

3. 揚げてる間に鍋にBを入れ火にかける。混ぜながら2分ぐらい煮詰め、火を止める。

4. 手羽元がこんがり揚がったら、1度クッキングシートで油をきり煮詰めたタレにくぐらせる（タレが余った場合はさらにタレだけ煮詰めて仕上げにかけても）。

5. お皿に盛り付け白ごまをふり、黒胡椒をたっぷり挽いたら出来上がり。

レシピ出典：Instagram（@shana.mama）

カレー粉のスパイシーな味わいがたまらない、@peperoncino_ayaさんの「手羽元の味付きスパイシー揚げ」。

手羽元を無糖ヨーグルト、カレー粉、醤油、はちみつ、にんにく、生姜、酒を混ぜたタレに半日ほど漬け込んだら、片栗粉をまぶして揚げるだけ。

お肉はやわらかくて、衣はサックサク！　ぜひ揚げたてを召し上がれ。

煮ても揚げてもおいしい手羽元。

特にフライドチキンにすると骨の部分が持ち手のようになって食べやすいので、パーティーやピクニックなどでも大活躍してくれます。

手羽元は手羽先やもも肉に比べてカロリーが低く、たんぱく質が豊富。いつもの料理にも特別な日の料理にも、手羽元を活用してみてくださいね！