出典 : @kazue_naka

あなたの地元は何おでん?知られざる全国各地のご当地おでん

ご当地おでんと言えば静岡の黒おでんが有名ですが、実は全国各地様々なご当地おでんが存在します。何気なく作っていたおでんは○○県発祥だったり、実家で定番だった具も実は地域特有のものだったり……。今回は知られざるご当地おでんをご紹介したいと思います。

寒い冬にはおでん!みなさまのご家庭では何が定番?

本格的に寒くなってきた今日このごろ。
今週あたり「おでん始めました」なご家庭も多いのではないでしょうか。

そこで、みなさまのご家庭ではどんなおでんを作っていますか?
ちなみに、関西出身の筆者は上京したての頃、コンビニのおでんコーナーにぷかぷかと浮かぶ白い謎の物体「ちくわぶ」に衝撃を受けました。
そんなこんなで今回は「えっ!これって○○地方発祥だったの?」という新事実ネタから「こんなおでん見たことない…」という驚きおでんまでご紹介したいと思います。

それではいってみよう!北から順番にご当地おでんマップ

北海道・東北地方代表、青森おでん

こちらは味噌と生姜が特徴の青森おでん。
北海道や東北は貝類が入っていることが多いようです。
ちなみに北海道では「マフラー」という商品名で販売されている、四角いさつま揚げを入れるんだそう。
寒い地域で食べるおでんはきっと格別でしょうね!

これぞ定番の味!関東地方のおでん

筆者が衝撃を受けたちくわぶが特徴的なおでん。
また、“すじ”はいわゆる“牛すじ”ではなく魚の軟骨や筋も一緒にすりつぶした練りものなんですって!
軟骨のコリコリとした食感と筋のモチモチとした弾力を味わえるんだそう。
コンビニおでんの影響のせいかすっかり牛すじのイメージが強いですが、本来牛すじは関西発祥のものだそうです。

東海地方代表はやっぱり静岡の黒おでん

醤油と牛すじでだしをとった黒いつゆと黒はんぺんでおなじみの静岡おでん。
また、具に竹串を刺した状態で煮込んだり、青海苔と魚粉をかけて食べる食べ方も静岡おでんの特徴だそうです。
これはお酒のおつまみにぴったりですね!

中部地方代表は名古屋おでん

かつおだしに八丁味噌を加えたつゆと他の地方ではなかなか見ない里芋を入れるのが特徴。
期待を裏切らない味噌文化!
もちろん食べるときも調理みそで有名な「つけてみそかけてみそ」は必須なのでしょうか?!
しっかりとした味付けだからこそ里芋との相性も良さそうですね!

北陸地方はご当地おでんが2種類!まずは富山おでん

富山ではおでんにとろろ昆布をのせて食べるそうです。
トロトロになった昆布を想像するだけでヨダレが出てきます。
これはすぐにでも試せるアイデアですね!

さすが石川県!魚介が豊富な金沢おでん

全国各地様々な地元の味がある日本料理「おでん」ですが、実は石川県はおでん屋の軒数が全国1位で他県にでは見られない珍しいおでん種や味あります。

出典:ISHIKAWA

なんとも豪華な金沢おでん!
魚介が豊富な金沢ではカニやバイ貝、赤巻などを入れるのが特徴です。
カニの良い出汁がとれそう!
ちなみに石川県金沢市は日本で一番おでんが食べられている地域なんだとか。

金沢おでん・名物料理|季節料理 金沢おでん 黒百合/金沢駅(金沢百番街あんと内)

関西地方代表、京風おでん

筆者にとっては一番馴染み深い関西おでん。
関西では一般的なおでんのことを“関東煮”と呼ぶそうです。知らなかった……。
鰹節やさば節、昆布で出汁をとり薄口醤油と塩であっさり煮込んだ関西おでんは関東のおでんとは全くの別物ですね。
最近では少なくなってきましたが、さえずり(クジラの舌)やコロ(クジラの皮)、タコ足など関東ではなかなか見かけない具もあります。
@tetsuya0502さんのおでんには滋賀県の永源寺こんにゃくが使用されています。
京都では聖護院大根やえび、京の伝統野菜を入れることもあります。

九州地方代表、博多おでん

こちらも一般的な関東おでんとは全然違う鶏だしのつゆ。
餃子巻きが入っているのが特徴です。
餃子巻きって最近ではコンビニでもよく見かけますよね。
コンビニオリジナルだと思っていたけど博多発祥だったなんて驚きです。
個人的にはこの冬一番試してみたいおでんの具!

こちらのレシピによるとは餃子とはんぺんで簡単に餃子巻きが作れるみたいです▼

おでんに欠かせない『餃子巻き』 by 林檎食堂 [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが251万品

常夏の島でもおでんはかかせません!沖縄地方のてびち入りおでん

地(沖縄県外)では、おでんといえば冬の定番メニュー。
コンビニでおでんが並ぶと、「あぁ、寒くなってきたもんなあ」と四季を感じますよね。
そんなおでん、温かい沖縄ではミスマッチなイメージを抱く人もいるかもしれません。
しかし実は、意外なくらい日常に溶け込んでいるのです。
その背景としては、
「年中温かい分、”寒いときに食べる”という感覚自体があまりない」
という声もあれば、
「風が強い分、沖縄の冬もそれなりに寒いんだよ」、はたまた
「とにかくお酒のアテにいいから。泡盛とも合う!」という声も。
諸説あります。

出典:沖縄ラボ

今回、ご当地おでんを調査してもっとも衝撃的だったのがこちらの沖縄おでん。
てびち(豚足)、ソーセージー、青菜が特徴的なこちらのおでんはすぐにでもソーキそばを入れて食べたくなります。
豚がメインの沖縄おでんはコラーゲンたっぷりで女性に嬉しい!

食のルーツっておもしろい。

何気なく食べているおでんですが地域によってこんなに違いがありました。
みなさまのご家庭のおでんはありましたか?
地域によって特徴が異なるお料理を調べるのは、まるで自分の家系図を辿っているような感覚でとってもおもしろい!と同時に、慣れ親しんだこの味を大切にしようと思えてきますね。
また、今まで全く触れることがなかった他の地方の味も食べてみたいという気持ちも湧いてきます。
同じ日本ですが食の異文化交流をしてみるのも良いかもしれませんね。
みなさんはどんなおでんを作りますか?

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あなたの地元は何おでん?知られざる全国各地のご当地おでん

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