初めまして、pekopokovvv（ペコ）と申します。

インスタグラムでは、食べ物を中心に日々の暮らしが少しだけ楽しくなるような写真を投稿しています。今回は、断面の魅力がギュッと詰まった何とも奇妙なワード「#萌え断」について語らせてください。

「萌え断」に正確な定義はないのですが、あえて言うとしたら「愛おしい気持ちになる断面」です。食べ物を切ったときに現れる断面に一瞬でもときめいたら…それは間違いなく「萌え断」です。

Instagramの「#萌え断」タグの中で一番目立つ断面が「わんぱくサンド」です。具だくさんなサンドは組み合わせも自由自在。そして何より、切ってみるまでどんな断面になっているのか分からないところが楽しみの１つでもあります。

握らないおにぎり「おにぎらず」。握らないから普通のおにぎりよりも具だくさんにできます。野菜にお肉、卵にチーズ、今までのおにぎりでは考えられなかった具の組み合わせが無限に広がります。お弁当にも朝ごはんにもお夜食にも、どんなシーンの食事にもピッタリです。そして…「おにぎらず」もまた、その断面の面白さに毎回感動すること間違いなしの料理です。

「巻き寿司」の断面も魅力的です。節分に食べる恵方巻き、特別な日に作る飾り巻き寿司、カリフォルニアロールや細巻き、どんな「巻き寿司」でも、美しくワクワクするような断面を見ることができます。

「ケーキ」＝「萌え断」と言っても過言ではないほど、ケーキには萌え断が隠れていることが多いです。誕生日ケーキやお土産に持っていくケーキ、食べる前に少しだけ断面を愛でてみてください。きっと、今までよりも美味しく楽しく食べることができるはずです。

「萌え断」という何とも奇妙な言葉が生まれたのは、友人とベーグル作りをしていたときのことでした。パン作りという共通の趣味をもつ友人と、月一ペースでベーグルについて研究をしていました。自分たち好みの食感を目指したり、いろいろな生地で作ってみたり…。

好きなフィリングを詰め込めるだけ詰め込んだり。フィリングは、各自持ち寄り巻き込みたいものを巻き込みたいだけ詰め込んでいました。どんな組み合わせにしようかなと想像力を働かせる時間も楽しいものです。

そして、焼き終えたベーグルを１つ１つスライスしていったときの断面が、あまりにも感動的で愛おしく、面白半分で「萌えー！」と言いながら次々と現れる断面を見ていたら、いつの間にか「萌え断」になっていました。

「萌え断」は、一緒にパンを作ったり、育児のことを相談し合ったりと、何でも笑いながら話せる友人がいたからこそ出てきた言葉だと思います。たかが断面ですが、その断面を見て話題が広がり明るい気持ちになれるとしたら、断面とは魅力的な存在ではないかと思うのです。

私の場合、断面マニアへの入り口はベーグルでしたが、断面を楽しめるものは意外と身近にあります。
毎日お弁当に入れる卵焼き。断面に着目してみてください。昨日とは少し違った断面にしよう。夕飯の残りだけどアレを巻き込んでみたらどうかな？冷蔵庫の中のもので楽しい組み合わせはないかな？そんな風に思うだけで、料理が何倍も楽しくなるような気がします。
パン屋さんへ行ったとき、「このパンの断面はどうなっているんだろう。」という基準で選んでみるのはいかがでしょうか？今まで考えもしなかったような選択肢が広がり、新しい味を発見できるかもしれません。

断面に着目してみることで、作ること、選ぶこと、食べることが今までよりもっと楽しいものになり、大袈裟かもしれませんが人生が楽しくなります！
同じ人が作っても同じ断面なんて１つもないし、作り手によって断面も様々です。
毎日毎日義務のように作るのではなく、断面を想像しながらウキウキ作るのも、たまにはいいものですよ。
明日からの料理が少しでも楽しいものになりますように。「萌え断」の魅力が少しでも伝われば幸いです。

Instagramの「#萌え断」タグも楽しい美しい断面がたくさんなので、ぜひご覧になってみてください。

【@pekopokovvvさんのプロフィール】
夫と息子（１歳）の３人暮らしです。 インスタグラムでは、食べ物を中心に日々の暮らしが少しだけ楽しくなるような写真を投稿しています。よろしくお願いします。