食卓で包み紙を開けた瞬間に立ち上がる湯気とふわ～っと広がるおいしい香り。紙で包んで焼くことで、食材本来の水分で蒸し焼きにされるので、ふっくらとした仕上がりに。これが紙包み焼きのおいしさのひみつです。
イタリアで「Cartoccio（カルトッチョ）」と呼ばれるこの調理法は、肉や魚、野菜など様々な食材で楽しめますが、火が入りすぎると身が硬くなってしまう魚介類などは、紙包み焼きにすることによってオーブンで焼いても直接火にあたらず、柔らかく仕上げることができるので、特におすすめです。

秋はやっぱり秋刀魚！塩焼きにして大根おろしを添えるのが定番ですが、塩焼き以外の秋刀魚料理にもチャレンジしてみたい……、そんな方におすすめしたいのが秋刀魚と舞茸の紙包み焼き。

「これ、おいしいです！」と＠higucciniさんも大絶賛のレシピです。具を入れすぎると包むのが大変になってしまうので、具材の量はほどほどに。

今が旬のおいしい秋鮭。「レンジ&トースター任せの簡単調理でできないかな～」と考えられたのが、＠minachi_cafeさんの秋鮭ときのこのチーズ焼き。

調理時間は、なんと7分程！レンジでチンしてトースターでこんがりと焼くだけ。このダブル使いで時短調理が可能になります。

舞茸、えのき茸、しめじ、エリンギなどお好きなきのこを組み合わせて作ってみてくださいね。

白身魚はマリネしておき、あさりは包む前にワイン蒸し。オーブンペーパーで包む前にひと手間かけて、野菜やオリーブと一緒に蒸し焼きにした@mio_hammondさんの白身魚とあさりの包み焼き。

紙を開くとハーブの香りがふわ〜っと広がり、魚の身はしっとりふっくらと。
魚介の包み焼きは娘さんの大好物のレシピだそうですよ！喜ぶ顔が目に浮かびますね。

尾頭付きの鯛の下に玉ねぎを敷き、ピーマンやエリンギ、飾り人参をのせて蒸し焼きに。
薄味好みの＠erikoro0307さんは塩とお酒だけでシンプルに、ご主人用にはバターと塩こしょうをプラスして。一人分ずつ包むことで、お好みの味に調整できるのもいいですよね。

魚はたらや鮭などお好みで。素材本来の味わいを最大限に引き出して、ふっくら柔らかな食感に仕上げてくれる紙包み焼きは、パサパサになりがちな魚料理におすすめの調理法です。

鯛やあさり、ブロッコリー、バジルなど具だくさんで、おいしい香りがこちらまで漂ってきそうな＠latata.yucaさんのリングイネと海の幸の紙包み焼き。

パスタを紙で包んで焼くことで食材の旨みや風味を閉じ込めて、包みを開いた瞬間、湯気とともに魚介とハーブの香りが一気に広がります。海老やムール貝など具材はお好みで。

子供から大人までみんなに愛されているハンバーグに、これから旬を迎える長芋と蓮根を添えて焼き上げた、きのこクリームハンバーグの紙包み焼き。

ひと手間加えて紙に包んでオーブン調理することで、いつものハンバーグがワンランクアップ！
＠usansyokudoさんの愛情が伝わってきて、なつかしさにほっこり癒されるメニューです。

鶏肉にローズマリーと舞茸をのせて。そのまま調理するとパサつきがちな鶏肉も紙に包んで蒸し焼きにすることで、しっとりジューシーに。

鶏と舞茸のハーブ蒸し焼きの他にも、椎茸ステーキやはなびら茸のお吸い物など、
きのこづくしな＠k_cocochiさんの食卓。ほっと和むような落ち着いたしつらえも素敵です。

豚の味噌漬けにきのこと蓮根をのせて。フライパンで焼くと、味噌が焦げてしまいがちですが、紙に包んで調理すると焦げ知らずで素材のおいしさと香りをキープ。

ほかほか湯気までおいしい紙包み焼きと炊きたてのさつまいもごはんで迎える朝。
季節を慈しむ＠k_cocochiさんの丁寧な暮らしぶりが感じられて、見てるだけで幸せな気持ちになります。

料理本史上初の包み焼き本『ホイルでも!ペーパーでも!包み焼き』（池田書店）。
このレシピ本には、「豚肉のオレンジ焼き」「手羽中のレモンしょうゆ焼き」「さわらときのこのクリームチーズ焼き」「蒸し焼きロールキャベツ」「豚ごぼうのしめじみそ焼き」「かきと豆腐のゆず味噌チーズ焼き」など、93レシピが紹介されています。

作りやすくて失敗の少ない包み焼きは、オーブンに入れて焼くだけで完成するので、忙しい方やお料理初心者さんにもおすすめです。

見た目も華やかで味も本格的、なのに意外と簡単にできちゃう紙包み焼き。素材のおいしさを逃すことなく調理できるので、旬の味わいをより引き立ててくれます。
秋の味覚をたっぷり包み込んだ紙包み焼き、今夜のおかずにいかがでしょうか？