
青森名物の贅沢な郷土料理「いちご煮」の魅力
いちご煮は、ウニとアワビのを使った贅沢なお吸い物。海のうま味がぎゅっと詰まった料理です。
青森県八戸市を中心に、三陸海岸周辺で食べ親しまれているそうなんですが、私が以前住んでいた福島県でも、スーパーでその缶詰が売られていました。
初めて食べたのは知人のおうちで晩ごはんをごちそうになったときだったのですが、以来いちご煮のトリコに(笑)。
「いちご煮」と呼ばれる粋なワケ
いちご煮を知らない方は、果物のいちごを連想してしまうかもしれませんが、そうではないんです。
いちご煮の名は、お椀に盛り付けた時、乳白色の汁に沈む黄金色のウニの姿が、まるで『朝靄の中に霞む野いちご』のように見えることから名づけられたといわれております。八戸市鮫町の旅館、「石田家」の主人の石田多吉によって付けられた、大変風流な名前です。
贅沢なお吸い物ですが、ウニとアワビがたくさん入っているわけではありません。
だからこそ野いちごを摘むように、一つ一つを大切に味わいたくなります。うま味たっぷりのいちご煮は、様々な料理にアレンジしやすいのも魅力的です。
いちご煮の缶詰は少々お値段が高めではありますが、その味わいや使い勝手のトリコになることうけあいです!
いちご煮の缶詰で作るべき定番料理2品
(1)いちご煮の炊き込みごはん
いちご煮料理で特におすすめなのが、炊き込みご飯です。
炊飯器でももちろんおいしく作ることができますが、やはり土鍋や鍋炊きがおすすめ。おこげもしっかり目に作れば、磯の香りと合間って絶品に。初めて食べたときは、ため息が出たのを覚えています(笑)。
お代わり必須の炊き込みご飯です。
(2)いちご煮の茶椀蒸し
いちご煮の具と汁を分けたら、汁は卵混ぜて茶椀蒸しに、具はトッピングしても混ぜてもどちらでもOKですが、おすすめは具を混ぜた餡を作って仕上げにかける使い方! 餡にするだけでごちそう感がアップします。
冷えたカラダに、熱々の茶碗蒸しは沁み渡ります。
アレンジもしやすい!いちご煮の活用術
いちご煮おじやであったまろ
食欲がないときにでも食べやすいおじや。
いちご煮と冷やごはんがあれば簡単に作れるメニューなので、トッピングのちょい足しでアレンジするのがおすすめ。
ネギや三つ葉などの薬味をはじめ、海苔や塩昆布などで風味やうま味をアップさせるとよりおいしく食べられます。
たまごでとじた、いちご煮丼
温めたいちご煮をたまごでとじれば、ホカホカ白いごはんのおかずにぴったり!
親子丼のように玉ねぎや長ネギなどを加えてカサ増しし、丼にするのもアリ。
海の幸の缶詰なので、ボイルホタテやエビなどとも相性がいいかもしれませんね。
いちご煮が馴染み深い地域では、このいちご煮丼が食べられるお店もあるんだそうです。
いちご煮の炊き込みごはんをオムライスにアレンジ
先日ゲットした瓶入り粒うにを卵やソースに加え、八戸名産のいちご煮で炊いたいちご煮ごはんを包みます。
何度読んでも惹きつけられるこのテキスト。炊き込みごはんでさえおいしいのに、更にうにをたっぷり使ってオムライスにアレンジするなんて……。
贅沢なものは贅沢に使う。たまにはこんなに贅沢なごはんも悪くないですよね(もう作ろうとしている)。
お取り寄せしてでも食べたい!いちご煮で贅沢ごはんを味わおう
郷土料理と言えど、ポチッとすればお家にいながらご当地グルメが味わえる便利な時代になりましたね(遠い目)。
私は帰省のたびに買ってくるくらいのいちご煮ラバーで、炊き込みごはんを作っては、料理の腕が上がったと錯覚しています。
みなさんにもぜひ一度、いちご煮を味わっていただきたいです!
味の加久の屋
いちご煮 415g
価格:1,364円(税込)
内容量:415g
商品サイズ(高さ×奥行×幅):113mm×77mm×77mm
原材料:魚介類(ウニ、ロコ貝、アワビ)、帆立エキス、かつお節エキス