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新生活応援スペシャル!意外と知らない料理の基本おしえます

新生活シーズン到来。初めての一人暮らしを始める方も多いのではないでしょうか?昨年までの生活とはガラリと変わり、大変なことがいっぱい。中でも料理初心者さんにとって自炊は分からないことだらけ。今回は初心者さん必見の料理の基本【計量】【お米の炊き方】【出汁の取り方】【調味料】について詳しく解説します。

まずはじめに、計量のこと

初心者さんが失敗せずに料理を作るための一番のコツはしっかり計量すること
料理人のように目分量や味で判断するのは格好良いのですが、初心者のうちは調味料などをしっかり計量して基本の味を身につけましょう。

計量スプーンではかる

粉末や液体の調味料をはかるときに使う計量スプーン。
様々な大きさのものがありますが、一般的なのは「大さじ」と「小さじ」なのでまずはその2つを準備して使いこなせるようにしましょう。

【粉末調味料のはかり方】
1杯→ヘラなどで表面をすりきりにする
1/2杯→表面をすりきりにしてから、ヘラなどで半分の量を取り除く

【液体調味料のはかり方】
1杯→液体をギリギリまで入れ、若干表面が盛り上がる位
1/2杯→スプーンの2/3まで

計量カップではかる

計量カップではかる時は平らな場所にカップを置いて目盛りを真横から見ましょう。
レシピに書いてある量の単位が計量カップの目盛に無くても焦らないで!
下の一覧表をもとに、必要な分量をはかりましょう。

【みんなの知識 ちょっと便利帳】計量スプーン・計量カップによる重量表 - 食品を計量スプーン・計量カップで量った場合何グラムにあたるのか

「ひとつまみ」ってどれくらい?

料理初心者を悩ませる「ひとつまみ」。
どんな方も一度はこの言葉に戸惑ったことがあるのではないでしょうか?
レシピによく登場する曖昧で分かりにく言葉を解説します。

ひとつまみ……親指、人差し指、中指の3本指でつまんだ分量で約1g、約小さじ1/5と言われています。
少々……親指、人差しの2本の指の先でつまんだ分量で約0.6g、約小さじ1/8と言われており、ひとつまみよりも少ない分量です。
1片(ひとかけ)……にんにくは小房に分けた1つのこと、生姜は親指の第一関節から上ほどの大きさのことを指します。また、チューブ製品の場合は、生姜1片=大さじ1(約15g)、にんにく1片=小さじ1(約5〜6g)と言われています。

お米の保存方法と炊き方

おいしいごはんを食べるためには正しい保存が大切

【保存場所】
お米に付く虫は18度以上で多湿のところを好みます。
ですので、お米の保存は、直射日光の当たらない比較的涼しい場所(約10~15度)で温度・湿度が低い場所がおすすめです。
一人暮らしだとなかなか適切なスペースを取るのが難しいかもしれませんが、そんな時は冷蔵庫の野菜室などを使うと良いですよ。

【保存容器】
もっとも適切な保存容器は米櫃ですが、高額だったり、見た目がイマイチだったりとなかなか好みのものが見つからないことも多いのではないでしょうか?
最近では安価でおしゃれなお米の保存容器もたくさん販売されていますが、しっかりと密閉できる容器に、お米用の乾燥剤と防虫剤をお米と一緒に入れておくことが大切です。
また、保存容器はこまめに掃除をして清潔に保つことも重要です。

【保存期間】
玄米の状態であれば長期間保存が可能なお米ですが、一般的に販売されているのは籾(もみ)の殻やぬかが取り除かれ、精米された状態なので時間が経ちすぎると味が落ちてしまいます。
なので、冬場なら約2ヶ月以内、春秋なら約1ヶ月以内、暑い夏場ならば2週間以内に食べきれるくらいの量を購入するのがおすすめです。

ひと手間で味が変わる!炊飯器を使ったおいしいごはんの炊き方

1. お米用のカップや計量カップ(お米は1cup=180mlです)を使ってしっかりお米の分量をはかりましょう。多すぎたり、少なすぎたりすると水の分量が変わってきてしまうので、カップすりきり1杯をしっかり守りましょう。
※混乱してしまいそうですが、1合=1cup=180ml=150gです。

2. ここからお米を研いでいくのですが、現代は精米技術が発達しているのでお米が割れないように優しく洗うことがポイント。
また、お米は水に触れた瞬間から吸水を始めるので、一番初めの洗米はたっぷりの水にさっとくぐらせるだけでOK!
手早く優しくかき回すように、4~3回ほど洗米を繰り返します。

3. ざるにおいて1~2分ほど水切りします。

4. 炊飯器などの釜にお米を移して、お米の1.2倍の水を入れ(釜に目盛がある場合はそれに従う)、そのまま少し置いて浸漬(お米に水分を吸収させる)。
お水は軟水のミネラルウォーターを使用するとよりおいしく炊けます。
時間の目安は夏場で20分、冬場は1時間~1時間半、春や秋は45分くらい。
このひと手間でごはんが格段にふっくらします。

5. スイッチオン。

6. 炊きあがったらしゃもじを垂直に入れ、サッとごはんを十字に切ります。(→シャリ切り)
ごはん粒をつぶさないように、釜の底からしゃもじを入れてまんべんなく空気を入れるようにほぐします。

無洗米は精白米よりも粒が小さいため同じ方法で計量すると、米粒の量が多くなってしまいます。
ですので、水の量を少し多め(お米の重量の1.45倍)、または、無洗米専用カップなどを使って適切な水を入れて炊きます。
無洗米は浸漬も大切なのでしっかりお水を吸水させましょう。

土鍋を使って本格的にごはんを炊きたいという方にはこちらの記事がおすすめ

もう炊飯器には戻れない!?人気の土鍋「かまどさん」のある生活始めませんか? | おうちごはん

意外と簡単!基本の出汁の取り方

料理初心者さんが必ずぶつかる壁、
「レシピに書いてある出汁(だし)……○○mlって一体何を指してるの?」問題。
一般的に「出汁」とは下記のような意味合いで使われます。

昆布・かつお節などの素材から煮出す、和風だしの素を溶かす、市販のだしパックを煮出す、のいずれかの方法で作る汁のこと。

出典:cookpad

しかしながら、市販のだしパックやだしの素の中には既に味付けがされているものがあるため、レシピを読むときには注意が必要です。
レシピでは味付けされていない出汁を指しているのにもかかわらず味付けされた出汁を使用してしまうと、レシピ通りに作っても味が濃くなったり、塩分過多になってしまったりと失敗につながってしまいます。
失敗をしないためにも、今回は市販出汁などを使用しない、自分で出汁を取る方法をご紹介します。

昆布とかつお節を使った出汁の取り方

【一番出汁の取り方】→茶碗蒸しやお吸い物向き
1. 昆布(10cm位のもの)の表面の汚れをふきんやペーパータオルなどで軽く取ります。
2. お鍋に水(1L程度)と先ほどの昆布を入れて火にはかけずに30分ほど置きます。
3. そのまま火にかけて沸騰する直前で昆布を取り出したら、かつお節(ひとつかみ)を一気に入れ、煮立ったら火を止めます。
4. かつお節が鍋の底に沈んだら、ざるにふきんやペーパータオルを敷いて濾せばできあがりです。

【二番出汁の取り方】→煮物やお味噌汁向き
1. 一番出しで使った昆布とかつお節を鍋に入れ、水(一番出汁の水の量の半分が目安)を加えて沸騰させます。
2. 沸騰したら弱火にして5分間ほど煮出します。
3. 新たにかつお節をひとつかみ入れ(追いがつお)、弱火で2分間ほど煮出します。
4. 火を止めて、ざるにふきんやペーパータオルを敷いて濾せばできあがりです。

手軽で便利な「水出しの出汁」

水出しの出汁は、煮出すよりもあっさりと上品な仕上がりになります。
作り方はとっても簡単で、昆布やしいたいけ、かつお節などのお好みの材料を水に浸け、冷蔵庫で一晩寝かせれば出来上がり。
麦茶ポットなどを使うと使い勝手も良くて保存もしやすいですよ。
保存期間は長くて1週間、冷凍すれば2週間ほど日持ちすると言われていますが、季節や保存容器の衛生状態にもよるので、なるべく早く使い切ることをおすすめします。

料理の「さしすせそ」ってどんな意味?

知っているようで知らない「料理のさしすせそ」。
これらは調味料と、それらを加える順番のことを指しています。

【さ】…砂糖
【し】…塩
【す】…酢
【せ】…醤油(昔は「せいゆ」と表記していた)
【そ】…味噌
味の染み込みにくい砂糖は一番最初に入れます。
塩は素材を引き締めるので最初に入れると味が染み込まなくなってしまうので気を付けて!
「酢・醤油・味噌」は発酵調味料なので、熱を加えると風味が飛んでしまう可能性があるため後に入れます。
「さしすせそ」に加えて、「酒」と「みりん」もよく使う調味料ですので、一人暮らしを始める際などは揃えておくと良いですよ。

「食」を通して充実した日々をおくるために

ちょっぴり複雑な内容もありましたが、基本を押さえておけば難しい料理にもチャレンジすることができ、失敗も減らすことができます。
新生活がスタートする方はもちろん、今一度調理の基本を見直ししたいなという方も参考にしていただけると嬉しいです。
ごはんを作ること・食べることを通して、みなさんが充実した毎日がおくれますように。

新生活応援スペシャル!意外と知らない料理の基本おしえます

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