味の引き締めに、重要な調味料「塩」
料理の味の引き締めに重要な「塩」。茹でた野菜、焼いた野菜に塩を振りかけるだけでも、素材の味を引き出し美味しい料理にしてくれる、基本調味料です。
塩は、縄文時代末期には既に海藻を使って「藻塩焼き」という製法で塩が作られていた、と言われるほど歴史がある調味料。
料理の味加減を「塩梅」と表現をしますが、この語源はその昔、塩と梅酢を合わせた調味料の加減がいいものを「塩梅(えんばい)が良い」と言っていた事に由来しています。
「サラリーマン」も、塩を語源の持つ言葉ということは御存知ですか?
古代ローマ時代には当時貴重だった塩を兵士の給与として渡していました。ラテン語で塩を表す「サラリウム」が語源となり「給料をもらう人=サラリーマン」となりました。
そんな身近な言葉の語源になるほど、塩は昔から私たちの生活に密着している調味料なんですね。
日本では、それまで塩の製造販売にあった制限が2002(平成14)年4月に自由化され、昔ながらの製法などにこだわった塩作りが日本各地で行われるようになりました。それにより「自然塩」のブームが起き、岩塩ブーム、塩麹ブーム、塩レモンブームと塩にまつわるブームが誕生してきました。
そんなさまざまなブームを生んできた塩。ここでは次の塩ブームになるかも?と期待が高い、シーズニングソルトをご紹介します。
振りかけるだけで芳しい燻製香。燻製塩(SMOKED SALT)
最近話題の燻製を、もっと手軽に味わえる燻製塩。文字通り燻製された塩なので、料理にパラッと振りかけるだけで芳しい燻製香が楽しめます。
普段の卵料理も、燻製塩をかければいつもと違う味わいに。同じく燻製されているベーコンやソーセージとの相性も抜群です。
もちろん、豪快な肉料理や魚料理にも合います。燻製香で食欲も増進!
レストランに負けない一皿のできあがり!トリュフ塩
リッチな一皿が欲しい時に助かるのが、トリュフ塩。白トリュフ塩、黒トリュフ塩で風味も変わりますが、どちらもリッチな味わいを楽しめます。きのこの香りが強いもの、ガーリックの香りがプラスされているものなど、トリュフの種類や配合によって味わいが変わります。味見が出来るお店だったら、味見はしてみましょう。
トリュフフレーバーは今、トリュフマヨネーズ、トリュフオリーブオイルなど塩だけでなく様々な調味料で人気のフレーバーです。
料理のスタイリングをフォトジェニックに決めるなら、香もリッチで攻めてみては?
じっくりと焼いてじゅくじゅくしてきた椎茸にトリュフ塩を振って・・・たまら~~~ん!
ほくほくに塩ゆでしたトウモロコシにトリュフ塩を振りかけても美味しいですよ!
トリュフ塩も卵に合います。目玉焼きにもオムレツにも、そしてシンプルな野菜もトリュフ塩を振りかけるとリッチな一皿に。
特に、クリームやチーズを使った料理と相性良しのトリュフ塩。カルボナーラやグラタン、ピザなど、リッチな香に癒されますよ。
ポップコーンにトリュフ塩を振りかけても美味。ついつい手が伸びる、美味しさです。
赤ワインとのマリアージュを楽しみたい、赤い塩「ワイン塩」
ボルドーワインの深紅がそのまま塩になったワイン塩「セル・デ・ヴァン ボルドー」は、フランス生まれ。
もともとは、輸送中に船の揺れで樽からこぼれたワインが
積荷の塩を真紅に染めてしまった事故で偶然出来たものです。
売り物にならなくなった塩をワインセラーの奥様・マダムコルニエに差し上げたところ、
香辛料等を加え、生まれた塩です。
厳選したハーブと香辛料をブレンドしているため
複雑な奥の深い味に仕上がります。
赤ワインを使う料理におすすめで、
特に赤身の肉のステーキやビーフシチューに使うと
コクが出て上品な味わいになります。
クリームチーズにワイン塩を添えてオードブルに。味もさることながら、見た目のアクセントにもってこい。
まだインスタグラムでの投稿も少ないワイン塩ですが、この赤い塩を降りかけるだけでお料理は一気にフォトジェニックに!これから人気が出るシーズニングソルトとして要注目ですよ。