桃の仲間「ネクタリン」を味わう
こんにちは、英国料理研究家の綾夏( @ayakacooks )です。
みなさん、「ネクタリン」というフルーツを知っていますか?
私はロンドンに行くと、スーパーで必ず買うほど、ネクタリンが大好きです。
ネクタリンは桃の仲間で、桃と同じく夏から初秋にかけてが旬のフルーツ。桃とすももの中間のような味で、とってもジューシーです。
イギリスでは、スーパーで売られているネクタリンに「Ripen at home」という注意書きがついています。これは、「熟してから(Ripe=熟した、完熟した)食べてください」という意味。売られているネクタリンは、すぐに食べることができないものもあるので、おうちで少し実が柔らかくなって甘~い香りがしてきてから食べるんです。
生ものであるフルーツを買ってきてすぐに食べないなんて、日本ではあまり考えられませんよね。おうちで食べ頃を待つというのも、海外ならではの楽しみ方なのかもしれませんね。
ちなみに、夏が過ぎてくると今度は「Ready to eat」「Keep in the Fridge」などと書かれるようになり、すぐに食べられるものも店頭に並ぶようになります。面白いですよね(笑)。
さて、今回はそんなネクタリンを使った前菜をご紹介します。
今年ロンドンに行ったときにレストランで食べた前菜のフルーツサラダを、アレンジして再現してみました!
そのまま食べても美味しいネクタリンですが、ひと手間かけるとロンドンのお洒落レストランに出てくる前菜に! おうちでも簡単に作れますので、ぜひみなさんも作ってみてくださいね。
ネクタリンと帆立のホットサラダ
材料(4人分)
・ネクタリン……1個
・帆立……8個
・バター……10g
・バジル……7〜8枚
・松の実(飾り用)……適量
・オリーブオイル(飾り用)……大さじ1
【チーズクリーム】
・リコッタチーズ……150g
・松の実……10g
・オリーブオイル……大さじ2
・塩……小さじ1/2
・こしょう……少々
作り方
1. ネクタリンは半分に切って種を除き、2〜3cm幅のくし切りにカットする。ネクタリンの種は硬いので、種から実を削ぐようにカットします。
2. バターを入れたフライパンを中火で温め、ネクタリンに軽く焼き目がつくくらいまで焼く。帆立も同じように焼く。
3. チーズクリームの材料を全てフードプロセッサーに入れ、滑らかになるまで攪拌する。
4. お皿に3のチーズクリームをのせ、その上にネクタリン、帆立、バジルや松の実を飾り、オリーブオイルを回しかけて完成。バジルはたっぷりと散らすのがおすすめです。お好みで、塩こしょう(分量外)をかけて召し上がれ!
このサラダの味の決め手は、下にしいてある濃厚チーズクリームです。このチーズを、ネクタリンや帆立、パンにつけながら食べますが、これがなんとも美味しい! 今回は、材料に松の実を使いましたが、代わりにクルミを使っても美味しいです。松の実とクルミを半分ずつ入れてもOK。帆立以外にも、海老やサーモンなどの魚介系との相性もばっちりです。
ぜひ熱々のバゲットを添えて召し上がってみてくださいね。
甘酸っぱい味わいが美味しい!
甘いだけではないスッキリとした味わいが、ネクタリンの特徴です。
最近は、日本のスーパーでもよく見かけるようになりましたので、見かけた際にはこの機会に新しいフルーツを使って、ぜひロンドン風のフルーツサラダを作ってみてくださいね。