季節の手仕事でおうち時間を楽しもう!
旬の果物でジャムを作ったり、山菜を料理に使ったり、そんな季節の手仕事をやりたいなぁと思っていても、毎日忙しくていつのまにか季節が過ぎていた……なんてことありませんか?
ちょっと手間のかかるイメージのある季節の手仕事ですが、じつは意外と簡単にできるものもあるんです。気分転換もかねてはじめてみると、おうちで過ごす時間やおうちで食べるごはんがより楽しく豊かなものになりますよ。
ということで、さっそく春の季節の手仕事をご紹介します!
旬の果物でつくる季節の手仕事
苺のコンフィチュール
ややピンクがかった色合いがかわいいイチゴのコンフィチュール。@misa_enomotoさんが紹介しているレシピは、苺とカルピスを電子レンジでチンして混ぜるだけ! 調理時間およそ8分(冷ます時間はのぞく)でできるほど簡単レシピです。これならすぐにとりかかれますよね。
さらに、@misa_enomotoさんは別のレシピでつくる苺ジャムもご紹介しています。
こちらは砂糖不使用の材料3つ、苺、はちみつ、レモンでつくるジャム。ジャムをはじめてつくったとき、砂糖の量に驚いたという方も多いのでは? 糖分はやっぱり気になるので、はちみつでつくれるレシピは嬉しいですよね。
また、煮るときに出る苺のアクはおいしく飲めるんだとか! 炭酸水で割ったり、ビールで飲むのがおすすめとのこと。ぜひ試してみてください。
ドライイチゴ
続けてオーブンと天日干しでつくるドライイチゴ。焼く時間と干す時間はかかりますが、スライスしてしまえば、あとはオーブンとお日さま任せ。甘酸っぱいのがおいしくて、そのままぽりぽり食べても、ヨーグルトやお菓子作り、またサラダなどに使うのもいいですね。
金柑の蜂蜜漬け
金柑の季節もそろそろ終盤。終わってしまう前に、簡単にできる蜂蜜漬けはいかがでしょう?
金柑をスライスして種を除き、清潔な保存容器に入れ、金柑が漬かる程度の蜂蜜を注いで1日置けばできあがりです。甘露煮と違い加熱して甘さを煮含めないので、蜂蜜漬けに使う金柑は甘みのあるものを選ぶとよいようです。
夏みかんのマーマレード
“夏みかん”というからには夏が旬なのかと思いきや、旬は3月~5月ごろまで。庭先になっているのを見かけたりしますね。直売所などで無農薬のものが手に入ったら、おすすめしたいのが皮ごと使ったマーマーレード。@maki.t_eさんが紹介するレシピは、皮を2~3回茹でこぼし一晩水に浸けてアクを抜く丁寧なつくりかた。とろみも種に含まれるペクチンを使うので、柑橘の風味を損なわず、おいしいマーマレードになります。
トーストやヨーグルトはもちろん鶏肉料理や紅茶などにも合うようです。
春野菜と山菜の季節の手仕事
生たけのこのアク抜き
春になると絶対に食べたいたけのこ! とはいえ、茹でてアクを抜くのが面倒……と、使いやすい水煮に手が伸びたり。でも、旬のたけのこをちゃんと茹でてみると、各段に風味が違うんですよね。せっかくおうちにいる時間が増えたので、生のたけのこを茹でてみませんか? アク抜きに必要な米ぬかが一緒に販売されているスーパーも多いので、案外簡単にとりかかることができます。
たけのこのトースト
こちらはアク抜きをしたたけのこでつくる、たけのこチーズトースト。食パンにチーズとたけのこをのせて焼き、生ハムを散らしてコショウをぱらり。定番のたけのこご飯や若竹煮もいいですが、こんなアレンジも気軽につくれていいですよね。
ザワークラウト
旬の春キャベツを使って乳酸発酵させたザワークラウトもおすすめです。ザワークラウトの基本の材料はキャベツと塩のみ。@tsm.oさんはローリエと粒コショウも一緒に入れて風味づけされています。
刻んだキャベツにキャベツの重量の2%の塩をふりかけて揉み込み、水分が出てきたら保存容器に移して発酵を待ちます。2~3日経って泡がぷくぷく上がってきたら乳酸菌発酵している証拠。すぐに食べてもおいしく、1週間後2週間後と発酵が進むごとに味が変わるのも楽しめます。
うどと甘夏のマリネ
山菜のなかでもアク抜きが簡単で、生でも加熱してもおいしく楽しむことができるうど。@misa_enomotoさんは、旬の甘夏と一緒にマリネしたレシピを紹介しています。酢水につけてアク抜きしたうどの茎の部分と甘夏を白ワインビネガーとオリーブオイル、塩で和えてマリネ。さわやかな香りがこちらまで漂ってきそう!
うど皮の洋風きんぴら
さらに、剥いたうどの皮を活用したレシピがこちら。穂先や細い茎も一緒に使えば、余すことなくうどを使い切ることができます。ベーコンとお醤油、それに粒マスタードがあればできるので、もう一品欲しいなんてときにつくりやすいですね。
ふき味噌
春になると絶対食べたいシリーズにはふき味噌も! あの独特の風味と苦みが大好きです。炊きたてのごはんにのせていただくのもおいしいですが、注目したいのが@y.kishidaさんのふき味噌の食べ方。奥のブルーのお皿にのっているのは、クラッカーにクリームチーズとふき味噌をのせたもの。味噌とチーズが発酵食品同士なので、相性がいいのだとか! これはすぐ試したいです。
つくしのかき揚げ
田んぼのあぜ道や土手などに生えているつくしも山菜の一種。じつはつくしも佃煮にしたり、卵とじにしたり、いろいろな楽しみ方があるんですよね。一本一本はかまをとる作業は想像するだけで面倒ですが(笑)、時間のあるいまだからこそ、チャレンジしてみてもいいかも。
@azuki1020さんは、ご家族総出(お義母様からお嬢さん、そしてお孫さんまで!)でつくし採りからアク抜きまで準備してくれたものを、一品はかき揚げ、もう一品はきんぴらのお料理にして食卓に。みんなで準備して囲む春の食卓はおいしくて最高に幸せなおうち時間。ちょっと実家が恋しくなってしまいました。
季節の手仕事は、手間を楽しむおうち時間
季節の手仕事って、簡単にできるものもありますが、やっぱりちょっと手間がかかります。発酵ものなどは、数日から数週間待たないといけないものもありますよね。
でも、旬の野菜や果物を扱うときのこまごました手間は、意外に集中できて心が落ち着いたり、なにより春は香りのよいものが多いので気分も上がります! それに、時間をかけたものをいただくときはやっぱり幸せ。ちょっと常備菜づくりに似ていますね。仕込んだ季節のものが食卓にあると、がんばった自分をほめちゃいます(笑)。
なかなか外出がままならないいまの時期だからこそ、おうちで春の食材を使った季節の手仕事を楽しんでみませんか?