大分のうまいモノ発見!深島に代々伝わる幻の味噌「深島みそ」

おいしいモノが大好きなおうちごはん編集部とその仲間たちが、日本全国のおいしいモノを発見する企画『ニッポンのおいしい、いただきます!』。前2回に引き続き、今回も大分県のおいしいモノをピックアップしてご紹介します。今回ご紹介するのは、大分県の最南端に位置する「深島」に代々伝わる『深島みそ』。幻の白い味噌の魅力を探ります!

大分県産食材の魅力に迫ります!

食欲&物欲旺盛なおうちごはん編集部とその仲間たちが、日本全国にある「おいしいモノ」を発見していく連載企画『ニッポンのおいしい、いただきます!』。まだまだ知られていない日本のおいしいモノを紹介していきます。

前回に引き続き、今回注目するのは大分県のおいしいモノ。

【ニッポンのおいしい、いただきます!】~大分のうまいモノ発見!Vol.1~
【ニッポンのおいしい、いただきます!】~大分のうまいモノ発見!Vol.2~

豊かな山海の恵みが盛りだくさんのおいしい食材たちをピックアップしてご紹介してまいります。

Vol.3『深島みそ』

大分県最南端に位置する小さな離島「深島」

九州の最東端、大分県の最南端に位置する小さな離島「深島」をご存知ですか?

今回は、この「深島」の特産物である『深島みそ』をご紹介します。

深島は、島民約20名、周囲約4キロの小さな離島です。九州本土から比較的近くに位置していながらも豊かな自然が広がり、島全域が国定公園に指定されています。海は透明度が高く、サンゴ礁や熱帯魚が見られ、ダイビングスポットとしても有名です。
また、別名「猫の島」と呼ばれ、約100匹もの猫たちが住んでいます。

でぃーぷまりん深島

深島に代々伝わる幻の味噌を商品化

この小さな島で、女性たちが代々造り続けてきた白い味噌こそが『深島みそ』です。

米ができなかったため、代わりに栽培していた麦を使ってみそを作ったのでは? と言われていますが、実は深島みそ誕生の詳細は不明なんだとか……。

製造方法などは各家によって若干異なってはいたものの、麦を使った麦みそ作りの文化は昔から根付いていたそう。深島婦人部が島の特産品開発にみそを選定し、研究を重ねて今の製造方法と味が完成しました。

▲祖母である安部ヒサヨさんが広めた『深島みそ』の製造を引き継いだ安部達也さん

現在は、深島婦人部代表の安部ヒサヨさんのお孫さんである安部達也さんが製造・販売を受け継ぎ、祖母や島のおばぁたちに手伝ってもらいながら、深島みその伝統を守り続けています。

深島でしか作れない味と色

深島みそは、麦・米・大豆・塩・麹のみで作った手作り味噌です。

その見た目は白く、深島でしか作れない味、色の「幻の白い味噌」と言われています。

元々は1年以上熟成させていたため、多くの家庭では赤い味噌になっていたんだそう。しかし、麦の配合量が多く、1年中温暖な深島の風土のおかげで、この味噌は短い期間でも熟成することがわかり、商品化にあたっては最初から熟成の浅い白い味噌にしたんだとか。つまり、深島の気候があってこそ完成する味噌なんです。

深島みそのこだわりは、「かまどを使うこと」「すべて手作業で行うこと」「蒸す時間や寝かせる温度などは代々伝わってきた感覚であること」の3つ。

使っているのは、100%九州産の麦で作った麦麹。もちろんこの麦麹も島のおばあたちの手作りです。他の原料もすべて国産のものを使用し、安心・安全の無添加で作り上げています。

深島みそは、じっくりと時間をかけて熟成する「天然醸造」という作り方をしています。熟成させる期間は約3か月……そう、つまり完成までは3か月以上かかり、そのすべての工程を手作業で、しっかりと手間暇と愛情を込めて作っているんです。

「幻の白い味噌」と言われる理由にも納得ですね。

お取り寄せもできる!深島みその豊富な商品ラインナップ

『深島みそ』だけでなく、深島みそを使った加工品やギフトセットなど、「でぃーぷまりん」の通信販売ではさまざまな商品を購入することができます。せっかくなので、ほんの一部ではありますが、深島みそを使った商品をご紹介します。

だし入り深島みそ

深島みそにだしがプラスされた『だし入り深島みそ』は、お湯で溶くだけで簡単にお味噌汁を作ることができるインスタントみそ汁です。使っているのは、深島近海産のかつお生節からとったおいしいだし。みそ汁以外にも、みそ煮やディップソース、焼きおにぎりなどにもアレンジできるとっても便利でおいしい調味料です。

おかずみそ

無添加の手作りおかずみそは、そのまま食べることができるお酒のおつまみにもごはんのお供にも、お弁当にも使える万能みそです。

深島に代々伝わる「いりみそ」やおふくろの味「鶏みそ」、「いりみそ島唐辛子」や「にんにくみそ」のほかにも、季節限定の味もあります。

みそ漬け

深島近海でとれた魚や、大分県産の豚や鶏を「みそだけ」で味付けしたみそ漬け。おかずとしてもおつまみとしてもおいしいのはもちろん、お子様にも大人気です。

通信販売|深島の無添加手作り味噌・麦味噌の通販【でぃーぷまりん】

深島みそをおいしく味わうレシピを紹介

普段調味料として使っている味噌とは見た目から大きく異なる『深島みそ』。白いみそってどんな味がするんだろう……?

はじめて味わう『深島みそ』にワクワクしつつ期待を膨らませながら、今回もさまざまなアレンジでいただいてみました。

【1品目】ケチャップ&マヨネーズソース

深島みそをケチャップとマヨネーズそれぞれと1:1の割合で混ぜ合わせてソースに。夏野菜の定番、きゅうりスティックをつけていただきました!

よっすぃー:「混ぜるだけで簡単にソースができるのはいいね。ケチャップともマヨネーズとも合うから不思議!」

まい姉:「野菜だけじゃなくて、肉や魚につけてもおいしそう!」

よっすぃー:「調味料を邪魔せずに深島みそがいい感じに合わさったソースになるね。他の調味料とも混ぜてみたくなるなぁ」

【2品目】鶏みそ

おかずみそとしても販売されている鶏みそは、深島みそを使ったレシピの定番。これは外せないということで、作ってみました!

材料(2人分)

・鶏ひき肉(ももorむね)……200g
・深島みそ……100g
・みりん……大さじ6
・砂糖……大さじ2
・ごま油……適量

作り方

1. フライパンにごま油をしいて火にかけ、鶏ひき肉を炒める。

2. 鶏ひき肉に火が通ったら、深島みそ、みりん、砂糖を加えてよく混ぜながら炒める。

3. みそがよく馴染んだら完成。

作った鶏みそを豆腐にオン! 万能ねぎをふりかけて、冷奴としていただきました。

まい姉:「うわっ! おいしい……」

よっすぃー:「えー、どれどれ? (一口パクリ)あぁ、これお酒にも合うね」

まい姉:「普通のみそじゃこの味にならないですよね。深島みそならではの甘みとコクのある味わいがたまらなくおいしい」

よっすぃー:「ごはんのお供にもぴったりだし、作り置きしておいてお弁当に入れるのもよいかも!」

【3品目】深島みその唐揚げ

商品に手書きのレシピが同梱されていた唐揚げ。家飲みのお供にぴったりな一品に仕上がりました!

材料

・鶏肉(部位はお好みで)
・深島みそ
・片栗粉
・揚げ油
……すべて適量

作り方

1. 鶏肉を一口大にカットし、深島みそを全体にぬって5~10分ほど置く。

2. 1の鶏肉に片栗粉をまぶし、160~170℃に熱した油で揚げる。



よっすぃー:「味付けは深島みそのみなんだけど……すごくおいしくない⁉」

まい姉:「うまーーっ! 調味料を混ぜて漬けこんだりしなくてもこんなにおいしい唐揚げになるなら、おうちで作るのはこれからずっと深島みそのから揚げにします(笑)」

よっすぃー:「さすが、生産者さんが教えてくださったレシピは間違いないね」

まい姉:「おいしさの引き出し方をわかってるからこそのレシピですね。これはリピート必須です」

【おまけ】真鯛のみそ漬け

真鯛を深島みそに漬け込んだ「みそ漬け」もいただきました。
しっかりと味がついているので、フライパンやグリルで焼くだけでおいしくいただけます。

身がふっくらとしていて、塩加減もバッチリ。おつまみにもごはんのお供にも大活躍の一品です。

通信販売|深島の無添加手作り味噌・麦味噌の通販【でぃーぷまりん】

全ての工程を手作業で、一つひとつ丁寧に作られている『深島みそ』。深島で作るからこそのおいしさが詰まった幻の白いみそは、どんな料理にも合わせやすく、深島のみなさんの想いを感じることができる優しい味わいでした。

商品はお取り寄せも可能です。他では味わうことができない『深島みそ』ならではのおいしさを、ぜひ多くの方に味わってみていただきたいと思います。


前回に引き続き、今回も大分県佐伯市の生産者さんや加工業者さんと食べる人(消費者)をつなぐ食べ物付き情報誌『【大分県・佐伯市】さいき・あまべ食べる通信』さんにお取り寄せのご協力をいただきました。

生産者さんだからこそ知っている素材の楽しみ方やこだわり、故郷のおいしいものを誇りたいという強い想いがたくさん詰まっています。

創刊:2017年4月
価格:送料込みで3500円
発行時期:年4回(季刊発行)

ニッポンのおいしいを身近に感じられる『さいき・あまべ食べる通信』を、ぜひチェックしてみてくださいね。

【大分県・佐伯市】さいき・あまべ食べる通信

でぃーぷまりん

【深島みそ】280g×1【お試しサイズ】

価格:490円(税込)

購入はこちら

3回にわたって大分県のおいしいモノをご紹介してきましたが、みなさんいかがでしたでしょうか?

同じ大分県の中でも、その地域の風土や気候によって生産されているものが異なるため、今回の企画においてもさまざまな味わいを楽しむことができました。これだからその土地ならではのおいしいモノ探しはやめられないですね!

さて、次回は一体どんなおいしいモノが登場するのでしょうか。
おうちごはん編集部がしっかりと調査しておいしいモノを探してきますので、ぜひご期待くださいね。次回もお楽しみに!

(text by まい姉)

「おうちごはんでぜひ取り上げてほしい!」というおすすめの食材がある方は、その食材の詳細&おすすめポイントとともに、ぜひおうちごはん編集部までご連絡ください!
みなさんからの情報をお待ちしております。

【お問い合わせ先】
E-mail:support@ouchi-gohan.jp
おうちごはん編集部 担当:金子宛

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