旅先で食べたあの味をおうちで!
誰しも旅先で食べた忘れられない味ってありますよね。
思い出すと今すぐにでも食べに行きたくなってしまいますが、この夏は「Go To トラベル キャンペーン」があるものの、遠出を控えるような声もあり、旅行するのが難しい状況……。
ならばせめて、おうちで再現して旅気分だけでも味わいたい! ということで、まい姉、mico、あやや、コノの4人で、もう一度食べたいご当地グルメをピックアップ。日本編と世界編に分けてご紹介します。
今回は、国内のご当地グルメを取り上げる日本編。メンバーそれぞれが、好きなご当地グルメや旅の思い出を語ります。ご当地グルメはどれもおうちで作れそうなものばかりなので、気になるものがあったらぜひ挑戦してみてくださいね!
それでは、最初は、まい姉の思い出のご当地グルメからどうぞ!
まい姉が青森と愛知で出合った個性派ラーメン
味噌カレー牛乳ラーメン(青森県)
昨年、初めて青森を旅行した時、ご当地グルメの「味噌カレー牛乳ラーメン」を食べたいと思っていたのですが、お店の前まで足を運んだものの時間がなくて食べられなかったのが心残りで……。
「ケンミンSHOW」でも取り上げられていてめっちゃおいしいらしいので、今度行く機会があったら、その時こそ絶対食べたい!(まい姉)
「味噌カレー牛乳ラーメン」という名前だけ聞くと「結局、何味なの!?」と混乱してしまいそうですが、ベースは味噌ラーメン。
そこにカレーのスパイシーな風味と牛乳のマイルドさが加わることで、絶妙なおいしさを生み出しているんです!
おうちで再現する場合は、味噌ラーメンにカレー粉や牛乳を加えて作るほか、@suntaro さんの作り方もおいしそう。
丼に味噌、ごま油、ガラスープ、七味、ラード、味の素、カレー粉などなどを入れ、沸騰した牛乳を溶いたらスープは完成。そこに茹でた中華麺を入れ、別で作った肉野菜炒め、コーン、バターを乗せたら完成。
味噌、カレー、牛乳のバランスは、自分なりの黄金比を見つけてみてくださいね!
十和田バラ焼き(青森県)
こちらも青森なのですが、十和田湖周辺のご当地グルメです。玉ねぎと豚バラを鉄板で炒めるのですが、ごはんがすすむ味付けで庶民的な味も魅力的。
おうちでも再現しやすそうなのではないかと。ビールにもバッチリだし、アウトドアメニューにも合うと思います!(まい姉)
@daican_campさんはまさにアウトドアメニューとして楽しまれていて、豚バラの代わりに牛肉を使い、うどんを入れるアレンジも!
玉ねぎと牛肉を焚き火で豪快に炒めてうどんを投入🔥味付けは市販のタレのみでしたが濃厚で美味しかったです🤤
タレはエバラの「十和田バラ焼きのたれ」を使ったそう。こちらは醤油ベースで、にんにくと生姜を合わせた甘辛な味わいだとか。
お肉と玉ねぎとタレがあれば作れちゃうので、気軽に挑戦してみては。
台湾ラーメン(愛知県)
名古屋旅行の際、「台湾ラーメン」の発祥の店「味仙」にオープンと同時に入店して食べた思い出があります。
そんなに辛くなくておいしく食べられたのですが、お店によってはめちゃめちゃ辛いらしい! おうちで激辛バージョンを作って、夏にひーひー言いながら食べたい(笑)。(まい姉)
「台湾ラーメン」は台湾生まれのラーメン……ではなく、名古屋のご当地ラーメン。
名古屋市内の台湾料理店「味仙」のご主人が、台湾で小皿に盛って食べる「台仔(たんつー)麺」を、激辛にアレンジして出したのが始まりなのだとか。
具材は唐辛子で辛く味付けして炒めたひき肉、ニラ、もやし。スープは鶏ガラで醤油のスープと合わせるのが標準的なスタイルです。一度食べたらクセになる味わいで、@olimiamiさんのように、おうちで再現する人も多いよう。
おうちで作れば、辛さをお好みで調節できるのもいいですね。
micoのお気に入りは福岡と京都の名物中華
鉄鍋餃子(福岡県)
以前、毎月のように仕事で福岡を訪れることがあり、その頃によく食べていたのが博多のソウルフード「鉄鍋餃子」。
通っていたお店の名前は忘れてしまったのですが、おいしくて一口サイズ&クリスピーなのでパクパク食べられちゃうんです。
東京にも南阿佐ヶ谷に「なかよし」という鉄鍋餃子のおいしいお店があって、よく友人と一緒に食べに行っていました。最近はなかなか行く機会がないのですが、そろそろあの味が恋しいです。(mico)
博多の名物グルメの1つ「鉄鍋餃子」は、鉄鍋で焼くことで皮の部分に余分な水分が残らずパリッとした食感に。鉄鍋の熱により、最後の一口までアツアツなのも魅力です。
おうちで作るのは難しそうですが、@wappadegohannさんのように熱伝導の良いスキレットで焼くと見た目も焼き上がりもいい感じに! もちろん、最後までアツアツで食べられますよ。
また、博多の餃子といえば、一口サイズなのも特徴。キャベツ多め、肉少なめの一口餃子にすれば、名物の味わいにグッと近づきます!
からしそば(京都府)
昨年の秋に友人と2泊3日で訪れた京都。最終日、先に帰ることになった京都通の友人に「からしそばが京都独特でおいしいらしいよ!」と教えてもらい、からしそばの名店「平安」へ。
迷わずからしそばをお願いし、辛さは普通で。麺に辛子を混ぜてその上に野菜や海老を炒めてとろみつけたあんをのせたからしそばは、よく混ぜて食べるのが流儀のよう。
店主ご夫婦に「からしそば食べるの初めてなんです~!」と話しかけたのを機に、「どこからきたの? 何日いるの? どこ行ったの? いつ帰るの?」など、食べ終わった後も話が止まらず、結局2時間近くも盛り上がってしまって(笑)。
友人にからしそばを教えてもらって来店したことを伝えるとめちゃくちゃ喜んでくれて、「お友だちによろしく伝えてや~」と笑顔いっぱいの店主。からしそばが繋いでくれたご縁、素敵なご夫婦との出会いは忘れられない思い出になりました。(mico)
美食の街、京都にはおいしい中華料理店もいっぱい。中でもからしそばは京都以外ではあまり見かけることのない、地元民から絶大な人気を誇るローカルフードです。
一度食べたらハマる人が多く、おうちで再現する人も。@naocafeさんは、京都にある中華料理店「鳳舞楼」の調理工程がテレビで紹介されていたことから、長崎の手延べパスタを使って「からしそば」を作ることを思いついたそう。
茹でた麺をまずは和がらし&醤油と混ぜる。
そこに餡。餡には辛子なし。海老塩炒めを近所でテイクアウトしたものにレタスと醤油ちょい足ししてオン。京都で食べたときにそこになるほどツンとくると思ったのは、餡ではなく麺に辛子が絡んでるからなんだなぁと。。。
結構たっぷり辛子が美味しい。
具材は海老やきくらげ、レタス、鶏肉などが一般的ですが、@naocafeさんのようにテイクアウトを利用したり、お好みの野菜やお肉を使ったりとお好みでどうぞ!
あややは北海道の郷土料理や仙台名物を!
ルイベ(北海道)
鮭やマスを凍ったまま薄切りにして食べる、北海道の郷土料理「ルイベ」。元々は、アイヌ民族が冷凍保存した鮭を凍ったまま切り分けて食べたのがルーツなんだとか。
私は札幌市の「酒庵 五醍」で八角(学名はトクビレ)のルイベを味わいました。シャリっとした食感や、凍らすことによって凝縮された旨味が本当に初めての味で、実はお刺身があまり得意ではない私でもとってもおいしくいただけました。
八角はとても希少な魚だそうで、入手することがなかなか困難。おうちで楽しむには鮭やマスのルイベをお取り寄せしたり、新鮮なお魚で自家製ルイベを作ってみたりするとおうち飲みが捗りそう。(あやや)
そんなルイベをおうちで楽しんでいる、北海道出身の@marieee108さん。上のお写真は「マスのルイベ」で、硬さを活かして泳いでいる風に盛り付けてみたそう。
マスや鮭などの脂の多い魚は、凍らせる時に水と一緒に余分な脂と臭みがおちて、よりおいしく食べられると言われているのだとか。
食べる時は、普通のお刺身と同じように醤油やワサビ醤油をつけて召し上がれ。
ルイベのおいしい食べ方をもう1つご紹介。
北海道天売島に暮らす@marsa.13さんは、サクラマスのルイべをごはんにたっぷりのせて贅沢なルイベ丼に! とろけるようなおいしさのルイベと酢飯が相性抜群で、いくらでも食べられてしまいそう。
ひんやりとしたルイベをアツアツのごはんにのせて、ひやアツを楽しんでも!
牛タン(宮城県)
おうちBBQも兼ねて、旅の思い出を振り返るならばやはり仙台の牛タン。姉と私で母に贈った誕生日旅行で仙台を訪れました。
口に入れた瞬間にトロけるような牛タンが今でも忘れられません……。外食が減った今だからこそ、いつもは手を出さないちょっと高級なお肉を買っておうちBBQを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。(あやや)
仙台の牛タンといえば、笹かま、ずんだ餅と並ぶ三大仙台名物の1つ。
市内には牛タンの有名なお店がたくさんあって、どこへ入ろうか迷うほどです。ちなみに、あややが訪れたのは「牛タン専門店 司」。厚切りで食べ応えのある「牛タン焼き」のほか、「牛タン辛み」というオリジナル商品も人気なのだとか。
牛タンも牛タン辛みもお取り寄せができるので、おうちで楽しむことも可能。@mgmakimakittさんのように、お庭で焼いて味わったらおいしさが何倍もアップしそうです。
博多うどん(福岡県)
福岡で麺といえばラーメンのイメージが強いですが、実はうどんの方が支持率が高く、「福岡に行って食べないといけないのはラーメンよりもうどん」と個人的には思っております。
うどんはコシが勝負、讃岐一択だった私もハマる博多うどんは、「このうどん伸びてません?」と疑っちゃうほど太くてふわふわでもっちもちなのです。この食感、一度味わうと病みつきになります。
博多うどんに忘れてはならないのが「ゴボウの天ぷら」です。薄切りでサクッと揚げられた天ぷらの食感とやわやわ麺の相性、さっぱり出汁に染み渡るゴボウ出汁とまろやかな油の相性、これを超えるものはありません。
都内でも博多うどんを食べられるお店はありますが、今は都内のお店にも気軽に行けない状況なので、おうちで作ってみるのもいいかもしれませんね。(あやや)
博多うどんは歴史が古く、うどんは博多発祥という説も。おいしいうどん店も多くて、博多の人はみんなうどんが大好き。最近では、博多以外にも博多うどんのお店が増えています。
滋賀県にある「博多うどん小麦屋 小野本店」で味わったという@k_chicken_rrさんにとってもトッピングのマストはやはり「ゴボ天」こと、ゴボウの天ぷら。おうちで作る時も、ゴボ天は欠かせませんね!
コノは北国で出合った夏にぴったりな2品
ジンギスカン(北海道)
北海道は何度か行っているのですが、意外と食べたことがなかったのが「ジンギスカン」。ラム肉があまり得意ではないので何となく避けていたけれど、「サッポロビール園」に行くことになったので、ついにトライしてみることに。
専用のジンギスカン鍋は中心が凸型になっていて、中心から周辺に向かって溝がついています。まず、溝でもやしやキャベツなどの野菜を焼き、お肉は中心の部分で焼いていきます。焼き上がったお肉はやわらかくて、恐れていた臭みもクセもゼロ! 溝に流れ込んだ肉汁をたっぷり吸った野菜もたまらないおいしさです。
なんでもっと早く食べなかったんだろう……。たまに猛烈に食べたくなることがあるので、そんな時は「松尾ジンギスカン」をお取り寄せして、おうちで楽しんでいます。(コノ)
北海道の方ならおうちやキャンプなどで日常的に楽しまれている「ジンギスカン」。
東京に住んでいるとそこまで身近な存在ではないものの、牛肉や豚肉よりもヘルシーで、体にうれしい成分がたっぷりのラム肉を食べないのはもったいない! ジンギスカンなら、お肉と野菜を焼いたらタレをつけるだけで食べられるので、気軽に挑戦しやすいですよね。
@x_xx_yuru_xx_xさんは、味付けに北海道の方におすすめされたというベル食品のジンギスカン専用「成吉思汗たれ」を使っているそう。色とりどりの野菜がたっぷりで栄養も満点です!
ジンギスカン専用ダレが手に入らないなら、自分で作ってみるのもいいですね。
冷やしラーメン(山形県)
今から7、8年前はマラソンにハマっていて、東北最大級の市民マラソン「さくらんぼマラソン」に参加するため、一人で山形を訪れたことがありました。
山形には大会前日の昼前に着いたので、そこから山形在住の友人と合流し、一緒にお昼ごはんを食べに行くことに。その時食べたのが「冷やしラーメン」でした。
当時、冷たいラーメンといえば「冷やし中華」しか知らなかったので、麺どころかスープまで冷たいというのにビックリ。しかも氷まで浮いているじゃないですか。
「……本当においしいの?」と半信半疑でしたが(失礼)、一口食べてそんな愚問はどこかへ吹っ飛びました。
醤油ベースのスープはダシが効いていながらもあっさり。キンキンに冷えているので、当然ながらフーフーする必要はありません(実はちょっとしたけど)。冷たい麺ものど越し抜群でとってもおいしかったなぁ。
ちなみに夜は友人と居酒屋でしこたま飲んでしまい、翌日のマラソン大会はボロボロに……。それも今となっては良い思い出です。(コノ)
今年の夏は猛烈に暑いので「冷やしラーメン」が特においしく感じられそう。おうちで作ってみてもいいかもしれません。
@hanpencafeさんは、麺つゆにごま油や鰹節を入れて調合した冷たいスープに市販の麺を入れて「冷やしラーメン」に。やわらかそうなチャーシューはいただきものなのだそう。
山形の「冷やしラーメン」は、醤油が基本ですが、塩味やトマト味、辛味噌なども。お好みのスープでぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
おうちで食べて日本の魅力を再発見!
今年の夏は帰省や旅行をあきらめてしまったという方も多いですよね。行きたかったあの土地の食べたかった料理をおうちで作って楽しめば、また新たな魅力に気づくかも。
そして来年の夏こそ、現地に食べに行ってたくさん思い出を作りたいですね!
(text by コノ)