
私の一番のお気に入り!英国のティータイムケーキ
こんにちは。英国料理研究家の鈴木綾夏です。
今回ご紹介するのは、英国のティータイムケーキの中で私が一番好きな「レモンとポピーシードのケーキ」です。
ロンドンでは、カップケーキやパウンド型のものなどもあり、色々な場所で売っているのですが、私はこのケーキを見かけると必ずといっていいほど買ってしまいます(笑)。

▲こちらは私のお気に入りのカフェのポピーシードケーキ。さっぱりしたクリームがケーキの間に挟んでありました!
「ポピー」は英国の人々にとっては特別な花なんだそう。11月11日は、「Remembrance Day(リメンバランス・デー/戦没者追悼記念日)」で、胸元にポピーのバッチをつけて歩いている人をよく見かけました。これは、イギリス人兵士を追悼し、彼らを“英雄”として敬意を表すことと、二度と戦争を繰り返さないようにということの願いを込めた意思表示なんだそうです。
ポピーシードとは、「けしの実」のこと。英語では「ブルーポピーシード」といいます。白と黒がありますが、英国では黒けしの実が使われることが多いです。
このポピーシードのプチプチとした食感がとてもおいしい!
香ばしいポピーシードがぎっしりと入った生地とレモンの酸味が病みつきになるので、ぜひみなさんも作ってみてくださいね。
では、早速作り方をご紹介します。
レモンとポピーシードのケーキ(Lemon Poppy Seed Cake)

材料(15cm型)
【生地】
・レモンの皮(国産)……1個分
・ポピーシード(黒)……20g
・薄力粉……100g
・ベイキングパウダー……小さじ1
・卵……2個
・無塩バター……100g
・グラニュー糖……100g
・牛乳……80ml
【バタークリーム】
・無塩バター……100g
・クリームチーズ……100g
・粉糖……100g
・バニラエッセンス……適宜
・エディブルフラワー……お好み
下準備
1. 材料は全て常温に戻しておく。
2. レモンの皮をすりおろす。
※国産のレモンが無い場合は、粗塩でレモンを擦り洗いしてください!
3. オーブンは180℃に予熱しておく。
4. クッキングシートで丸型に合わせて型を作り、型に敷く。

作り方
【バタークリーム】
1. ボウルに無塩バターとクリームチーズを加えゴムベラを使いよく混ぜ合わせる。

2. 粉糖とバニラエッセンスを加えよく混ぜ合わせて完成。
【生地】
1. ボウルに無塩バターとグラニュー糖を入れてハンドミキサーを使い、なめらかになるまでよく混ぜる。

2. 卵を3回に分けて加え、そのつどよく混ぜ合わせる。
3. 薄力粉とベイキングパウダーをふるい入れ、ポピーシード、レモンの皮、牛乳を加えゴムベラを使いよく混ぜる。


4. 型に生地を流し入れ、180℃で35分焼く。
5. 焼き上がったら、ケーキの上にバタークリームを均等に塗り、お好みでエディブルフラワーをデコレーションして完成。

温かいアールグレイとともに

レモンの代わりに、オレンジの皮を入れるポピーシードケーキもあります。こちらもとても爽やかな味でおいしいですよ。
ぜひ温かいアールグレイと一緒に、レモンの爽やかな香りをお楽しみください!
「レモンとポピーシードのケーキ」に合わせたい1曲
私が「レモンとポピーシードのケーキ」を食べながら聴きたい一曲は、Al Greenの「How Can You Mend a Broken Heart」という曲です。
私はレコードが大好きで、おうちではよくレコードを聴くのですが、初めてこの曲に出会ったのはロンドンのレコード屋さんでした! 是非みなさんも聴いてみてくださいね。