あるとちょっぴり豊かになる、蒸籠のある暮らし
みなさんのおうちに蒸籠はありますか?
蒸し料理はお鍋や電子レンジでもできるけれど、蒸籠を使うとおいしさが段違い! 蒸気で水分を補いながら温めるので、素材がふっくら柔らかく仕上がります。
それでいて素材の旨みを逃さず、栄養分も残りやすいので、一度使ったら手放せなくなる方も多いんですよ。
@konomi.miyahiraさんも蒸籠のある暮らしを楽しまれているひとりで、上のお写真はそんな日常の一コマです。
この日の献立はコロッケで、蒸籠を2段使いしてじゃがいもと玉ねぎ、副菜のブロッコリーをいっぺんに蒸したそう。包丁使いが上手になってきた娘さんもお手伝いしてくれたそうですよ。
ちなみに蒸籠は、中華蒸籠と和蒸籠がありますが、中華蒸籠の方が使いやすくて一般的。もちろん、肉まんやシュウマイなどの中華だけでなく、おこわや茶碗蒸しなど和食も作れます。
「蒸籠が本当に便利過ぎて何でも蒸してます」という@achi_cocoさん。使い終わった蒸籠は、こんなふうにしっかりと乾かします。湿ったまま放置するとカビが発生するので要注意!
蒸籠のお手入れの基本は、湿らせた布で拭くだけでOK。汚れがひどい場合は、ぬるま湯でさっと洗って陰干しにしてしっかりと乾燥させます。洗剤は成分が浸透してしまうので、使わないようにしましょう。
蒸籠があるとおいしさ広がる!
蒸籠があれば、あんなものもこんなものも作れちゃう! みんなの素敵な使い方をご紹介します。
肉まんは蒸籠で蒸すと格別
寒くなると肉まんが恋しくなるという方も多いのでは。蒸籠で蒸すとふっくらもちもちで、そのおいしさは格別です。時間のある日は、皮から手作りしてみませんか?
@chimistaubさんの肉まんは、料理家ウー・ウェンさんのレシピ「豚肉としいたけの肉包」をアレンジしたもの。
フードプロセッサーで、豚ロースをひき肉にして、自家製干ししいたけを荒く刻んで、頂き物の貝柱や、ネギも一緒に。
貝柱を入れたらぐっと風味が良くなったそう。さまざまなアレンジを楽しめるのも手作りならではですね。
また、蒸籠は市販の肉まんを温めるときにもおすすめ。そのおいしさを知ったら、もう電子レンジには戻れなくなるかもしれません!
ベーグルを蒸して朝ごはん
いつも食べているパンも蒸籠で蒸すと、ひと味違ったおいしさが楽しめます。
@siippoさんは、冷凍庫にストックしてあったベーグルを蒸して。トーストするのとはまた違った、もちもちっとした食感に仕上がります。
ちなみに、ベーグルは解凍せず凍ったまま蒸気が立った蒸籠に入れればOK。蒸籠蒸しに向いているパンは、ベーグルのほか、バゲットのようなハード系がおすすめです。
バゲットや卵、じゃがいもも!
朝ごはんやお弁当などで大活躍する茹でたまご。茹でる代わりに蒸籠で蒸した「蒸したまご」はいかがでしょう?
たまごの殻ごと蒸せて、茹でたものとは違った食感がクセになりそうなおいしさですよ。
@yukayuka0409さんは、たまごのほかに、じゃがいもとバゲットも蒸籠で蒸して朝ごはんに。蒸したて熱々のたまごとじゃがいもにはマヨネーズをたっぷりと。
蒸してモチモチ&フカフカになったバゲットには、カルピスバターをつけたり、蒸したまごや蒸しじゃがいもとマヨネーズをのせたりして味わったそう。
蒸籠で蒸すと素材の旨みが引き出されるので、シンプルな味付けでも大満足できちゃいますよ。
しっとりふわふわなマーラーカオも簡単!
コンビニやスーパーなどでも見かける中華風蒸しパン「マーラーカオ」。ほどよい甘さとしっとりふわふわの食感が魅力です。
このマーラーカオも蒸籠を使って手軽に作れちゃいます。作り方は、卵やきび砂糖、薄力粉などの材料を混ぜたら、クッキングシートを敷いた蒸籠に流し込んで蒸すだけです。
蒸し終わって蓋を開ける瞬間は、わくわくドキドキ! 蒸籠いっぱいの大きなマーラーカオに、思わずにっこり笑顔になるはず。できたてアツアツはたまらないおいしさですよ!
いつもの料理も蒸すと違う仕上がりに
いつもフライパンで作っている料理を蒸籠で調理すると、新たなおいしさに出合えます。
@mui__dayさんは、豚プルコギを蒸籠で作ったところ、焼くよりもお肉が断然プルプルになったそう。
材料は豚こま肉、にんじん、ニラ、玉ねぎ、パプリカのほか、春雨も入れています。春雨が余分な水分を吸ってくれるから、ちょうどいい味わいに仕上がるんですよ。
フライパンで炒めるのに比べて油は不要で、お肉からは余分な脂が落ちてカロリーを抑えられるのもうれしいポイント。
素材の持ち味を生かす調理法なので、薄味でも十分満足できちゃいますよ。
たまには贅沢に鰻の蒸籠蒸し
福岡県柳川名物「鰻の蒸籠蒸し」をおうちで楽しんでみませんか?
タレを混ぜたごはんの上に鰻の蒲焼きをのせて蒸籠で蒸し、錦糸卵をのせたら出来上がり。ふっくらとした鰻とタレの染みたごはんがたまりません!
土用の丑の日はもちろん、お正月などハレの日にもぜひ。
プリンも作れます
プリンを作るとき、オーブンで蒸し焼きにすることが多いかと思いますが、蒸籠でも作れます。基本的な作り方は、卵、牛乳、砂糖を混ぜて濾し、蒸籠でじっくり蒸すだけです。
こちらのお写真は、@mon_piguさんが料理研究家・若山曜子さんのオンラインレッスンで教わったというプリン「クレームキャラメル」。
とてもなめらか&クリーミーで、カラメルのビターな味とマッチしたおいしいプリンに仕上がったそう。
この美しい仕上がりを見たら、挑戦してみたくなっちゃいますね!
蒸籠は一年中、大活躍!
冬はもちろん、一年中活躍する蒸籠。
夏はとうもろこしや枝豆を蒸すほか、@fumiharufumiさんのように「ゴーヤの肉詰め」を蒸しても。
ゴーヤの肉詰めの味付けはミンチ肉に塩胡椒をするぐらいで、ポン酢やカラシ、コチュジャンベースのニラだれなど、いろいろなつけダレで味わったそう。とってもおいしそうですよね!
蒸籠があれば、お料理の幅が広がること間違いなし。おうちに蒸籠がないという方は、この機会にゲットしてみては?
中華蒸籠といえば、横浜中華街にある老舗の調理器具専門店「照宝」が有名ですが、まずは、ホームセンターなどで売っているお手頃な蒸籠から試してみても。
ぜひ、蒸籠のある暮らしを楽しんでみてくださいね。