
蒸すと何がいいの?
蒸し料理は、水を沸騰させ、その際に出てくる熱い蒸気で素材を加熱する調理法。
水の中で加熱するわけではないので栄養を損なうことなく、形の崩れもありません。それでいて油とアクが落ちるからヘルシーで、ふっくらとやわらかく仕上がるんです。
蒸し水がなくならない限り焦げる心配がないので、放っておいてほかのことができるのもうれしいポイントです。
いいこと尽くしの蒸し料理を、ぜひ日々のおうちごはん作りに取り入れたいですよね!
何を使って蒸したらいいの?
パッと思い浮かぶのは、せいろではないでしょうか。せいろは熱のまわりがやわらかいのが特長。蒸気で食材を包み込み、水分を補いながら温めるので、ふっくらとおいしく仕上がります。
とはいえ、おうちにせいろがないという方も多いですよね。そんなときは、おうちにある鍋やフライパンで代用しちゃいましょう。
小さめの食材をちょっと蒸すだけなら、フライパン+ココットが便利。フライパンに水を張って火をつけ、蒸気が上がったらアルミでふたをしたココットを並べて弱火にすればOKです。
鍋を使うなら、なるべく深さのあるものを選びましょう。鍋の底に土台として数センチの高さのある陶器や金属の器を置いたら、その上に食材を置いたお皿をのせ蒸していきます。
時短&簡単なのは電子レンジ。蒸し野菜なら、耐熱皿に切った野菜をのせ、少量の水をふってふんわりラップをかけて温めるだけです。
そのほか、土鍋や圧力鍋も蒸し器の代わりになります。おうちにある調理器具や料理によって使い分けてみてくださいね!
おすすめ蒸し料理7選
豚の塩麹漬けと野菜のせいろ蒸し
塩麹に一晩漬けた豚肉を、ブロッコリーやじゃがいも、にんじんなどの野菜と一緒に蒸すだけ。シンプルだからこそ素材の旨みがしっかり感じられて、驚くほどおいしいんです!
【作り方】
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豚肉(今回はバラ肉塊を使用)
にフォークで全体に穴をあけて
塩麹大さじ2を揉み込み一晩おく
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お好きな野菜を食べやすい大きさに切る
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豚肉は1cm幅に切り野菜と一緒に蒸籠に並べる
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たっぷりのお湯を沸かし蒸籠を乗せてそのまま中火で20〜25分蒸して完成🎶
野菜は熱を加えるとやわらかくなって食べやすくなるから、一度にたくさんの量が食べられるのもうれしいところ。旬の野菜をたっぷり使うのもいいですね。
塩麹に漬けた豚肉も甘みがあってやわらかな仕上がり。こちらもいくらでも食べられてしまいそうですよ!
シューマイ
肉だねを皮で包んで蒸す「シューマイ」。おうちで作るのは難しいかと思いきや、実は意外と簡単なんです。
あんの具材は豚ひき肉や玉ねぎが定番ですが、残り野菜(ブロッコリーの芯や野菜の切れ端など)をみじん切りにして混ぜたり、木綿豆腐を入れたりと、冷蔵庫の中にあるものでアレンジもできちゃいます。
蒸したてのシューマイのおいしさは格別! まだ作ったことがない方はぜひチャレンジしてみては。
海老蒸し餃子
餃子といったら「焼き餃子」という方もたまには「蒸し餃子」に挑戦してみてはいかがでしょう。油を使わない分ヘルシーに仕上がり、焼き餃子とはひと味違ったおいしさに出合えます。
こちらの「海老蒸し餃子」はモチモチの皮と、その中にギュッと詰まったプリプリの海老とのハーモニーがたまりません。ピリ辛のタレをつけて味わえば、ビールもごはんも止まらなくなってしまうこと請け合いです。
蒸し鶏の梅肉ソースがけ
あっさりしたチキンロールに梅干しソースをかけた「蒸し鶏の梅肉ソースがけ」。鶏もも肉にネギとチーズをのせ、オーブンシートで包んで蒸したら出来上がりです。
しっとり柔らかな蒸し鶏に爽やかな梅干しソースがよく合って、暑い季節にもぴったりです。
また、蒸し上がった後のオーブンシートの中には、旨みがギュッと詰まったチキンスープがたっぷり。こちらはかきたま汁にアレンジして召し上がれ。
サーモンのバターレモン蒸し
バターのコクとさわやかなレモンの香りが食欲をそそる「サーモンのバターレモン蒸し」。
鍋の一番下に玉ねぎをしいて、サーモン・きのこ・レモン・バターの順にのせ塩こしょうしたら蓋して10分。
今日は鶏肉と春菊も加えました。
鍋に材料を入れるだけであっという間にできるから、忙しいときにも大助かり。ほかの白身魚で試してみるのも良さそうです。
コーンバターごはん
アツアツのごはんに甘いコーンととろ~りとろけたバターが絡み合う「コーンバターごはん」。
作り方はコーンと塩少々をごはんに混ぜてバターをのせ、醤油と胡椒を軽くかけたら蒸すだけ。蒸す時間は5分ぐらいでOKです。
6~9月に旬を迎える、おいしいとうもろこしで作ってみたいですね!
キャベツとベーコンのレンジ蒸し
こちらの「キャベツとベーコンのレンジ蒸し」は、電子レンジを使った洋風のホットサラダ。その作り方はとっても簡単なんですよ。
キャベツとベーコンのレンジ蒸し
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■材料(2人分/調理時間:10分)
キャベツ 1/4個
ベーコン 40g
オリーブオイル 大さじ1/2
塩・ブラックペッパー 各少々
粉チーズ 適宜
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■作り方
1.キャベツはざく切りに、ベーコンは長さ5cmに切る。
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2.耐熱容器にキャベツ→塩をふる→ベーコンの順で何層か重ね、最後にキャベツをのせて、ラップをかける。レンジ(500w)で5〜6分加熱する。
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3.オリーブオイルをまわしかけ、粉チーズ、ブラックペッパーをふる。
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■ポイント
レンジの加熱時間はお好みで調整してください。
キャベツの食感を楽しみたい方は短めに、くたっとさせたい方は長めに加熱がオススメです。
蒸したキャベツはやわらかくて甘くて、1/4個もペロリと食べられてしまうはずです。副菜としてはもちろん、晩酌のおつまみにもぴったり。冷えた白ワインにも合いますよ。
蒸し料理を一年中楽しもう!
蒸し料理は、とうもろこしやなす、パプリカ、オクラなどの夏野菜とも相性◎。ほったらかしで調理できるから、暑い日でも楽ちんです♪
冬だけじゃなく、ぜひ夏も蒸し料理を楽しんじゃいましょう!
蒸し器がほしくなったという方は、おすすめ蒸し器を紹介した過去の記事もぜひチェックしてみてくださいね。