
大人も楽しめる「こどもの日」のごはん
5月5日はこどもの日ですね。
3月3日の桃の節句のひな祭りが「女の子のお祭り」とされているのに対して、5月5日は端午の節句の日であり、男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする「男の子のお祭り」として広まっていきました。
それが、1984年に5月5日を「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」祝日の日と定められてから、「こどもの日」となったそうです。
こどもの日の食べ物といえば、柏餅やちまき(和菓子)が代表的ですよね。
食材では、鰤(ぶり)が成長とともに呼び名が変わる「出世魚」であることから、また筍はまっすぐ上に向かってすくすく伸びることから、男の子の成長をお祝いするのにふさわしい食材とされています。
そのほか、鰹(かつお)も漢字で「勝男」と書くことができるため、縁起の良い食材として人気があります。
そこで今回は、筍と鰤を使った大人も楽しめるこどもの日のお手軽レシピを2つご紹介していきます。
中華ちまきのご飯
作業時間:10分 難易度:★☆☆

こどもの日に縁起が良いとされる筍を使い、中華ちまきの中身を作ります。
一般的に「もち米」を使って作られますが、1袋買っても使いきれない……という方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お米に餅をプラスして炊き上げることで、そのもちもち食感を再現!
もち米の場合は浸水時間が必要ですが、餅を活用すればその時間もかからないので時短になりますよ。
材料(4人前)
・米……2合
・餅……1個
・市販のチャーシュー(ブロック)……150g
・水煮筍……100g
・にんじん……50g
・椎茸……4個
【A】
・顆粒だし……小さじ2
・酒、醤油、オイスターソース……各大さじ1
・生姜チューブ……小さじ1/2
下準備
お米は研いでおく。
作り方
1. 市販のチャーシュー、水煮筍、椎茸を1cm角に切る。にんじんは粗みじん切りにする。

2. 炊飯釜に研いだお米とAを加え、2合のメモリまで水を加える。軽く混ぜ、1と餅を加える。

3. 炊飯する。炊けたら、餅が見えなくなるまで切るように全体を混ぜ合わせる。

今回は丸く握り、笹の葉の上にのせています。

鰤の梅カルパッチョ
時間:15分 難易度:★★☆

こちらはこどもの日に縁起が良いとされる鰤に、甘酸っぱい梅だれをかけたカルパッチョ。
中心には新玉ねぎと薬味をどっさりと盛り付け、サラダ感覚としても楽しめます。
生の玉ねぎや薬味が苦手なお子さまには水菜などでアレンジしてみてくださいね。
材料(1柵分)
・鰤……1柵(150g)
・新玉ねぎ……80g
・紫蘇……4枚
・茗荷……1個
・梅……1粒
【A】
・オリーブオイル……小さじ1
・酢……大さじ1
・はちみつ……小さじ1
・塩……ひとつまみ
作り方
1. 新玉ねぎは薄くスライスして5分程度空気にさらし、辛味を抜く。紫蘇は細切り、茗荷は輪切りにする。すべてをボウルで合わせる。

2. 鰤は食べやすい大きさに削ぎ切りにする。

3. お皿の中心をあけ、ドーナッツ型になるように鰤を盛り付ける。中心に2をこんもりと盛り付ける。

4. 梅は種を除いて包丁でたたき、Aを加えてよく混ぜる(ドレッシングの完成)。

ドレッシングをかけてお召し上がりください。

大人も年中行事を楽しもう!
大人になると日々やることに追われて年中行事を意識することなく過ぎてしまうこともありますよね。
また、こどもの日はあるけど、「大人の日」は存在しない……。
本来こどもの日はこどもの成長を願い、お祝いする日ですが、大人も楽しめたらさらに良いですよね。
年中行事をお祝いするのに食事は欠かせないもの。今回ご紹介したレシピでこどもから大人までみんな一緒に楽しめますように。