2023年10月上旬、福島県二本松市にて、農業体験と音楽のコラボイベント「Harenohi」が初開催されました。

2021年の秋、生まれ育った福島県にUターン移住してきた私たち家族。

この2年で移住した二本松市の魅力を再認識するとともに、地元農家さんのお手伝いや、各所で開催されているワークショップなどを通し、新たな繋がりと人の温かさにも触れながら暮らしてきました。

そんな中、これまでの経験や培ったスキルをもっと地域のために活かしたい、そしてただただ純粋に、自分たちが楽しいと思えることを二本松市でカタチにしたいと思い、Harenohiを立ち上げました。

初回のHarenohiは2日に渡って開催し、1日目は有機農園での農業体験、2日目は二本松市東和地区にある隠津島神社に場所を変え、永原真夏さんと工藤歩里さんによる音楽ユニット「音沙汰」のLIVEをみなさんに楽しんでいただきました。

今回は記念すべき初回Harenohi1日目の様子を、少しばかりご紹介させていただけたらと思います。

1日目の農業体験でご協力いただいたのは、長いも掘りのお手伝いをきっかけに出会った福島県二本松市にある有機農園「きらら菜どるちぇ」様（以下敬称略）。

代表の大内良祐さんが、1.5ヘクタールの有機畑で多品目の野菜を栽培し、地元スーパーなど近隣への野菜の販売、宅配サービス等を行なっています。

参加されるみなさんが揃ったところで早速畑へと移動し、大内さんのご紹介とご挨拶からスタート。

ちなみに、この写真の背景に広がる野菜はぜーんぶオクラ！
私たちもオクラの種まきや収穫をお手伝いさせていただきましたが、最盛期のオクラ畑は本当に圧巻でした。

今まで積極的に買うことのなかったオクラをこの夏たくさん食べたおかげで、私にとって大好きな野菜のひとつにレベルアップ♪

粘りがあるから食べやすいのか、苦手な野菜が多い4歳の息子もたくさん食べてくれたし、採れたてのオクラはとっても柔らかいので、娘の離乳食にも重宝しました。

来年の夏もまた、大内さんのオクラが食べられるのが今から待ち遠しいです♪

いよいよ農作業開始です！

6月下旬に植えたさつまいも（べにはるか）がちょうど収穫時期ということで、さつまいも掘りをしました。

有機栽培は除草剤を使用しないため、雑草が容赦なく生い茂ります。素人では植えたところがどこなのかわからなくなるほど……。

特に夏の有機栽培は雑草と向き合わざるを得ず、作業の大半が草刈りに割かれてしまう日も。体力勝負だと大内さんは言います。

今回は初心者の方や小さなお子さんも参加予定だったので、前日に大内さんが草刈り済み。おかげで足元の状態も良くスムーズに進めることができました。

伸びに伸びたつるをかき分けながら刈り取っていき、スコップでざっくりと土を掘り起こしていくと、色鮮やかなさつまいもたちが次々と顔を出してきます。

さつまいも掘りをしながら弾む会話の中で、さつまいものつる（茎）がおいしいということを知り驚きました。

長いつるの中でも食べられるのは、葉から20～30センチの青々とした茎部分。
茎特有のクセがなく、ふきのように皮を剥いで下茹でしてから炒め物やお浸しなどにすると絶品なんですって！

これからさつまいも掘りをされる予定の方はぜひ試してみてくださいね。

さつまいもが見えてくると、大喜びしながらどんどんコンテナへと運ぶこども達。しっかりお手伝いをしてくれて大活躍でした♪

農薬や化学肥料を使用しない有機野菜は、形がいびつで不揃いだったり、傷や虫食いがあることも。

私たち人間ひとりひとりに個性が与えられているように、有機野菜にも個性があります。

いびつだからといって味が落ちるわけでもないし、虫食いの部分は避けて食べればなんのその。

有機農家さんの働く姿を間近で見て努力を知れば知るほど、よりお野菜を大切に食べていきたいと思い改めましたし、そんなデコボコも受け入れて選んでくださる消費者が増えることを願ってやみません。

そしてきらら菜どるちぇの畑を見渡すと、たくさんの蝶が舞っています。

あまりに穏やかでつい手を止め見入ってしまうところですが、聞くと蝶は草食害虫で野菜作りにとっては大敵なんだとか……。

有機栽培は草が生えたら除草剤、虫対策には殺虫剤はもってのほか。

安心安全を求め、きらら菜どるちぇの野菜を選んで買ってくださるお客様のためにも、害のない方法での対策にも労力を惜しみません。

コンテナいっぱいに収穫したところで、農作業を無事に終えることができました！
さつまいもはみなさんにお土産としてお持ち帰りいただきました。
「寝かせてから食べるのが楽しみ♪」とうれしいお声も！

そして！　農作業のあとは、きらら菜どるちぇと二本松有機農業研究会様が丹精込めて育てた有機野菜を使ったあつあつの豚汁でささやかなおもてなしを。

（……肝心の写真を撮り忘れる始末。）

ほとんどの方がおかわりをしてくださり、「おいしい」のお言葉をたくさん浴びて、疲れが一気に吹き飛びました（笑）。

東京をはじめ遠方から参加してくださった方々にも、二本松産の有機野菜を食べていただけて本当にうれしかったです。

これにてHarenohi初日は無事におひらきとなりました♪

実はこの日、予報では雨の気配はなかったのに、朝から怪しい雲行きで……。
集合時間直前にはザザーとした雨も降りだしてしまったのですが、農作業中はすっかり止んで濡れずに作業することができました。よかったーーー！

フルリモート勤務で一日中パソコン作業をしている夫をそばでみていますが、土や農作物に触れているときは本当に楽しそうで、心身ともにリフレッシュできている様子はこちらまでうれしくなるんです。

Harenohiを農業体験にしたのは、そんな私たち自身の農作業での体験をもっとたくさんの方々に体感していただきたいと思ったからでもあります。

実際今回参加してくださった東京の方々からは、二本松の広く美しい空と自然に癒されたと、清々しい顔で喜びのお声をいただきました。

みなさんもぜひ一度、農業体験でリフレッシュしてみませんか♪

今回お世話になったきらら菜どるちぇでは、随時農業体験も歓迎しています！
東京や京都など遠方からいらっしゃる方も少なくありません。

「畑をやってみたいけど場所がない」

「日頃の疲れを自然の中で癒したい」

「こどもと一緒に農業体験してみたい」

……などなど、どんな方でも大歓迎！

福島県屈指の温泉地「岳温泉」へのアクセスも良好ですので、ぜひ観光とセットで二本松を満喫していただけたらうれしいです。

お問い合わせは、お電話またはInstagramのDMにて。

きらら菜どるちぇでお待ちしています♪

今回の反省点を糧にして、Harenohiはこれからも自分たちのペースで続けていきたいと思っています。

その際はInstagramにてお知らせさせていただきますので、ぜひチェックしていただければと思います。

参加してくださるみなさんがより楽しんでいただけるようパワーアップして、またいつの日か……。

（Photo by 原田美保）