
沖縄家庭料理の特徴って?
年間を通じて温暖な気候の沖縄。そのため、熱帯・温帯地域ならではの野菜などが多く栽培されていて、ゴーヤー、冬瓜、オクラ、らっきょうなどが特産品となっています。
周りを海に囲まれていることから、海藻類や暖かい地域にしか生息しない、グルクン(タカサゴ)やイラブチャー(ブダイ)などの魚もよく食べられています。
そして豚肉も沖縄料理には欠かせない食材!
皮付きの豚三枚肉の角煮「ラフテー」や豚足料理の「ティビチ」などの料理があり、「鳴き声以外はすべて食べ尽くす」「豚に始まり豚に終わる」などの言葉が伝わるほど、余すところなく食べられているのだとか。
また、沖縄料理は生食が少なく、基本的には加熱調理。
シンプルな油炒め「タシヤー」や豆腐と野菜を一緒に炒める「チャンプルー」、具材を炒めてからだし汁で煮込む「イリチー」、冬瓜などの水分の多い食材を蒸し煮する「ンブシー」などの調理法があり、炒め物や煮物、揚げ物が多いのが特徴です。
そんな沖縄の家庭料理をおうちでも作ってみませんか?
手軽に作れるレシピやおいしいアレンジをご紹介します!
アレンジするのも楽しい!作ってみたい沖縄料理
中華風ピリ辛ゴーヤーチャンプルー
沖縄家庭料理の定番のひとつ、チャンプルー。なかでも、代表的なのが「ゴーヤーチャンプルー」で、その人気はもはや全国区ですよね。
沖縄の家庭では、シンプルに塩だけで味付けすることが多いようですが、たまには豆板醤を効かせた中華風のアレンジで楽しんでみませんか?
ピリ辛味が食欲をそそり、ごはんもお酒もどんどん進んでしまうこと請け合い。いつもと違うゴーヤーチャンプルーが食べたい方や、辛い物好きさんはぜひお試しを!
豆腐人参しりしり
「人参しりしり」は、“シリシリ器”という大きなおろし金のような道具を使っておろした人参を炒め、卵でとじた料理のこと。沖縄では、ほとんどの家庭にシリシリ器があるのだとか。
人参は千切りにできればいいので、シリシリ器がなくても大丈夫! 包丁かスライサーを使って千切りにしましょう。
また、卵の代わりに豆腐を使って作っても◎。こちらのレシピは見た目も味も、卵なしとは思えない仕上がりです。
人参と豆腐をフライパンで炒めたらあっという間にできるので、あと一品や作り置き、お弁当にぜひどうぞ。
もずく丼
もずくといえば、三杯酢を合わせて「もずく酢」として食べられるのがポピュラーですが、沖縄では「もずく丼」も老若男女に大人気。
もずくを肉や野菜とともに炒めてごはんの上にのせたもので、学校給食で人気に火が付き、現在では家庭でも作られるようになったそう。
こちらのレシピは、生もずくや豚ひき肉、人参、ピーマン、コーンなどを使用。生姜で海草独特のくさみを抑え、甘辛風味に仕上げています。
食感も楽しくて、クセになりそうなおいしさです!
ひき肉とたっぷり野菜の簡単タコライス
メキシコ料理のタコスをヒントに誕生した沖縄のソウルフード「タコライス」。その発祥は諸説ありますが、1980年代、米軍の兵士を相手に商売をしていた金武町にある飲食店の店主が考案したといわれています。
現在では、お店ごとに、具材やタコミート、ソースの味付けなどにこだわったタコライスが続々と登場しています。
おうちでもちゃちゃっと簡単に作れたらいいですよね。こちらのレシピは、フライパンでひき肉を炒めたら、カレー粉と焼き肉のたれを加えるだけ!
チーズのまろやかなコクとスパイシーな香りが食欲を刺激して、食べ始めたら止まらなくなってしまいそうですよ。
ポークたまごおにぎらず
戦後のアメリカ統治時代に沖縄で普及したという豚肉加工品の缶詰め「ポークランチョンミート」。そのポークランチョンミートとたまご焼きを組み合わせた料理が「ポークたまご」です。
沖縄の家庭で食べられるほか、食堂でもごはんと味噌汁などを添えて「ポークたまご定食」として提供されています。
また、ポークたまごをおにぎりにした「ポークたまごおにぎり」は、沖縄ではどのコンビニにもお弁当屋さんにも並ぶソウルフード。
家庭でなら、たまごをスクランブルエッグにして“おにぎらず”にするなど、アレンジも楽しめますよ!
まだまだある!個性豊かな沖縄料理
沖縄料理は、料理名に沖縄の方言が使われていることが多いのも特徴ですよね。
たとえば「チムシンジ」は、チムが豚レバー、シンジが煎じ汁という意味で、貧血気味や風邪を引いたときなど体力が弱まっているときに食べられているのだとか。
ほかにも“沖縄風お好み焼き”とも呼ばれる「ヒラヤーチー」や、へちまの味噌煮「ナーベーラーンブシー」など、気になる料理がいっぱい。
おうちでも作れそうなものがあったら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!