【からだケアレシピ】五月病対策に「鶏肉とオレンジの気巡りロースト」

GWが終わり、なんとなく憂鬱な気分になってしまってはいませんか?10連休だった今年は例年以上に五月病に注意が必要だということで、美容薬膳研究家・ちづかみゆきさん(@miyukichizuka)に、食での対策方法を教えていただきました。ポイントとなるのは、「気の巡り」。梅雨入り前にからだもしっかりとケアしておきましょう。

五月病対策のポイントは「気の巡り」

10連休という超ゴールデンなお休みが終わりましたが、やっと普段の生活リズムに戻れると喜ぶかたよりも、やはりどちらかというと気分が沈みがちなかたのほうが多いのではないでしょうか。今年は連休が長い分、例年よりも五月病に注意が必要です。

食での対策としては、バランスの良い食事を心がけることを基本に、気を巡らせる食材を取り入れることがおすすめです。ストレスを感じるときや鬱々とした気分の時というのは、気(エネルギー)が滞ってしまっているもの。ストレスを感じているときにお気に入りのアロマの香りに癒されるように、食でもハーブや柑橘など、香りのよい食材やスパイスが気を巡らせます。

今回はおそらくほとんどのご家庭に常備されていないであろうスパイス「フェンネルシード」をご紹介したいと思います。

気を巡らせるスパイス「フェンネルシード」

少し大きめのスーパーには取り扱いがあるものの、たいてい見過ごされてしまっているフェンネルシード。日本ではあまりなじみがないスパイスですが、ヨーロッパ、中東、インド、中国などではおなじみのスパイスです。

特に魚との相性が良いとされていますが、今回ご紹介するレシピでは鶏肉と合わせます。もともと焼き菓子やパンにも使われるものだけあって、ローストするとフェンネルシードの香りがさらに香ばしくなり、ハーブティーとしていただくときの甘い香りが苦手なかたにも喜ばれます。オレンジと合わせることによってさらに気を巡らせ、鶏肉ともとても相性の良いレシピになりました。

小茴香という生薬でもあるフェンネルシードは、香り成分が気を巡らせるのですが、他にも期待できる効果がたくさんあります。ストレスや自律神経と関係が深い肝に働きかけますし、アンチエイジング、温め効果、ストレス性の胃痛や食欲不振にも良いとされています。
私はホールを使っていますが、お好みでパウダーでも結構ですので、ぜひ常備していただきたいスパイスです。

さきほど少しふれましたが、お茶として飲むのもおすすめ。私は毎朝の紅茶にブレンドして飲んでいます。一番手軽な取り入れ方です。

【5月のからだケアレシピ】鶏肉とオレンジのフェンネルロースト

材料(2人分)

・鶏もも肉……1枚
・塩……少々

【A】
・フェンネルシード……大さじ1
・オレンジマーマレード……大さじ2
・白ワインビネガー……大さじ1/2
・塩……2つまみ
・コショウ……少々
・EVオリーブオイル……大さじ1

・オレンジ……1/2個
・ペコロス……4個
・ニンニク……1/2かけ
・イタリアンパセリ……適宜

作り方

1. フェンネルシードを乾煎りし、すり鉢でするか包丁で刻む。鶏肉は半分に切り塩をふってしばらくおき、でてきた水分をペーパータオルで除く。オレンジは一口大、ペコロスは縦半分に切り、ニンニクはスライスする。オーブンを210℃に余熱する。

2. ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、鶏肉、オレンジ、ペコロス、ニンニクを入れてマリネする。

3. 天板に2を並べ、オーブンで20分ほどローストする。

4. 3を器に盛り、刻んだイタリアンパセリをふる。

梅雨入り前の準備を始めましょう。

気持ちの良い初夏の陽気は案外短いもの。今のうちに梅雨入り前の準備を始めましょう。
この時期も気を巡らせることが大切になります。

気の巡りを意識しつつ胃腸の調子を整え、カラダの中の水はけをよくすることがポイント。気の巡りをよくするハーブやスパイスにプラスして、旬のさや豆、アスパラなどを取り入れてください。余分な水分の排出に一役買ってくれますよ。

ちづかみゆき Miyuki Chizuka (@miyukichizuka) |Instagram

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