出典 : @estyle1010

【おうちごはんインタビュー vol.16】 @estyle1010 さん

日々のおうちごはんをインスタグラムに投稿し、ご自身の世界観を発信している方にお話を聞くおうちごはんインタビュー。今回は、食パンにジャムやクリームなどを使って柄を描く「#柄トースト」で注目された森映子(@estyle1010)さんが登場。おいしそうなお菓子や楽しくてかわいいトーストアートなどについてお話をお伺いしました。

キュートなトーストアートで話題!森映子さんのホッと落ち着くお菓子とごはん

プロフィール

森映子

フードコーディネーター・料理家

神戸在住で、夫と娘2人(18歳・15歳)の4人家族。
自宅でお菓子教室「e・style」を主宰するほか、フードスタイリングや1dayカフェの開催、コラム執筆などさまざまなお仕事をさせていただいています。
この年齢になって、柄トーストで注目され本人が一番ビックリ!
私の口癖でもある「失うものは何もない」をモットーに、これからもいろいろなことにチャレンジして、面白おかしく生きてゆきたい。
インスタグラムアカウント:@estyle1010

森映子/Eiko Mori(@estyle1010)さんのインスタグラム

―― 見ると思わず笑顔になるかわいい柄トーストをはじめ、トーストやお菓子の投稿が多い印象ですが、普段のおうちごはんはどのような雰囲気で過ごされているのでしょうか。

トーストやお菓子の投稿を見た方からは、「さぞや普段のごはんもすごいのでしょう?」と言っていただくのですが、実際は全く違います(笑)。
わが家の娘2人が体型を気にするお年頃なので、普段のごはんはむしろ質素なんです。
食べる時間帯もバラバラです。
その代わり、誕生日やクリスマス、ひな祭り、節分など季節折々の行事は大切にしています。
イベントごとのときは、この家を巣立っても楽しい思い出として受け継いでもらえるよう、気合を入れて作ります!

―― それは娘さんたちもうれしいでしょうね! 日常的に作られているケーキやお菓子もおいしそうで、食べられる娘さんたちがうらやましくて仕方ないです! いつ頃から作り始めたのでしょうか?

ありがとうございます! いつか食べていただきたいです。
料理は昔から好きだったのですが、お菓子は結婚してからです。
長女を産んですぐに子育ての合間に作ってみたところ、ハンドミキサーで卵白を泡立てるとストレス発散になることに気づきまして。それからは憑りつかれたように、家族が寝静まった時分から夜な夜なお菓子作りに没頭しました。
きっとその時だけが自分の自由な時間で、なおかつ頭をクリアにできたんでしょうね。
私は1つのことにハマると長いので……しつこいとも言いますが、この時期に独学でオリジナルのお菓子レシピを書き溜めていきました。

―― 特に作っていて楽しいなと思うメニューはありますか?

「おいしい」と言ってもらえるものなら何でも。特に娘の友人たちが「ケーキ食べたい!」なんて言ってくれると、腕が鳴りまくってワクワクします。そんな時はついつい品数が多くなって、ケーキバイキング状態になります(笑)。彼女たちが思惑通りに「最高~!」とか言いいながら食べている姿を見ると、震えがくるくらいうれしいです!

―― おうちケーキバイキング、いいですねぇ(うっとり)。インスタグラムへの投稿を始めた始めきっかけは?

きっかけは、4年前に友人から「面白いアプリがあるよ」と勧められたことです。
TwitterもFacebookもイマイチよく分からなくてやっていなかったのですが、インスタグラムは写真1枚で完結するので面白いなと。自分の思い出アルバムとして使いたいなと思ってスタートしました。最初はハッシュタグをつけていなくて、ハッシュタグの有効的な使い方を覚えたのはずいぶん後になってからです。

―― インスタグラムを始めてみて良かったことはなんでしょうか?

いろいろな方が作るお菓子やお料理、スタイリング、今流行っているものが瞬時に見られるところが素晴らしいです。それこそ、芸能人の手作り料理だって見られちゃいますもんね。
年齢や国籍の違う方とつながったり、コメントでおしゃべりできたりするなんて、それまで思いもしませんでした。特に、お菓子・お料理のカテゴリーは交流も盛んで、皆さんと楽しくお付き合いさせていただいています。
日々のお弁当やおうちごはんメニューに困った時は、いろいろな写真を参考にさせてもらうこともあります。

―― インスタグラムにはたくさんのすてきなアイデアがあふれていますもんね。ちなみに普段、どういったモチベーションで投稿していますか?

インスタグラムを始めた頃は自分のためでしたが、今は見にきてくださる方に少しでも楽しんでもらえたらなという思いでpostしています。
フードスタイリングの仕事もしているので常に「インスタ映え」は意識していますね。
誰かの心に引っ掛かるスイーツを作りたいといつも思っています。

―― 映子さんといえばやっぱり柄トースト。作り始めたきっかけは? なかでもお気に入りはどれでしょうか?

きっかけは、インスタグラムでイチゴ模様のトーストを見たことです。それがとてもかわいくて、だったらいろんなフルーツを描いたら面白いんじゃないかと思い、「#柄トースト」のハッシュタグをつけて投稿するようになりました。
なかでも「いいね!」が1万件を超えた「#リンゴ柄」は私の代表作です。
個人的には「#いくら柄」がお気に入りです。

―― 「#いくら柄」にはナイフとフォークではなく、お箸が合いますね(笑)。
今年の2月下旬に開催されたベビー・子どもブランドの国際的な合同展示会「プレイタイムTOKYO」では、映子さんの柄トーストがレセプションウォールとして、受付の巨大な壁面に使われたんですよね。

そうなんですよ! ある日、先方から「インスタグラムにアップしている柄トーストをパリのデザインチームが気に入っているので、展示会の受付壁をデザインしてほしい」というお話をいただいたんです。その時はちょうど次女の受験があったのでお断りしたのですが、私は制作はせず、デザインと画像を担当するだけで良いということになったので、思い切って引き受けることにしました。

折しも平昌オリンピックの真っ只中。そこで、オリンピックのインタビューボードをイメージして、柄トーストと「プレイタイム」公式の“スケート少女”のイラストとを交互に配置して格子模様にしたんです。その際、柄トーストはちゃんと食パンに見えるよう、クッションを使って厚みを出してもらいました。

開催中、私も会場を訪れたのですが、横幅4mもある実物を見た時は感動しました!
おかげさまで来場者の方にも好評だったと聞いて、ホッとしています。

―― そして最近は、「#焼きチーズトーストアート」にハマっているとか。作り始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

2色のチーズでチェックトーストを作った時、「これを焼いてみたらどうなるのかな?」とふと思いまして。トースターに入れたところ、チーズがぷっくり膨らんで境目もきれいになじんでいて、思わず「萌えー!」っとなりました。そのかわいさと変化の面白さに、すっかりハマッてしまいました。

楽しいので皆さんもぜひ作ってみてください! ポイントは白いスライスチーズと黄色いチェダースライスチーズを2枚重ねて使うことです。それによって厚みが出て、より立体的になりますよ。そしてコツは焼き過ぎないこと。トースターに入れたらその場を離れず見守ってください。余談ですが、わが家のトースターは低い位置にあるので、いつも正座してじっと待ちます(笑)。
1~2分で扉を開けてプクッと膨らんでいたら完成なので、取り出してください。まずは簡単なチェックやストライプからどうぞ!

―― チェック柄がかわいくて、さっそく挑戦してみたくなります。写真もとてもすてきですが、撮影する時間帯や構図にこだわりはありますか?

写真はすべてiPhone7で撮影していて、加工もしやすいので、撮影する時間帯はあまり気にしていません。
最近の好きな撮り方は、手の一部が映り込むような構図です。ただ、自分の手は残念な感じなので、もっぱら娘のどちらかに手タレを頼んでいます。
基本的にいろんな角度から何パターンも撮るのですが、結局、真俯瞰の構図を選んでしまいます。好きなんでしょうね。

―― 盛り付けも重要かと思うのですが、気をつけていることや参考にしているものは?

少しでも心に引っ掛かるような写真を撮りたいので、思わず2度見してしまうような盛り付けやスタイリングを心がけています。
インスタグラムにはそんなすてきな写真であふれているので、見るたびに良い刺激と目の保養になっています。
あとはテレビCMやドラマなども参考になります。家族は俳優さんやアイドルに注目しているのに、私だけはその背景にあるインテリアやテーブルの上の料理など細かいところを見ていたりします。でも、そういうところにヒントがあったりするんですよ!

―― たしかに、意外なところにヒントが隠れていたりしますよね。今後挑戦してみたいおうちごはんや、気合を入れて取り組みたいメニューはありますか?

これまでは日々バタバタしていて、時短・簡単メニューのおうちごはんが主でしたが、そろそろ子どもにも手がかからなくなってきたので、じっくり料理と向き合いたいと思っています。やはり丁寧に作られたものは、丁寧な味がしますよね。今まで興味のなかったマクロビやグルテンフリーのスイーツなども少しづつ知識として入れていきたいです。でも、ジャンクフードもまだまだ好きですよ~。

―― 最後に、映子さんにとって、おうちごはんとは?

「家族の集まる場所」といいますか、「家族の基地」みたいな感じでしょうか。
外でいろんなことがあっても帰ってきたらテーブルの上にごはんが並んで、それを食べてホッと落ち着く、みたいな。別にその時に無理やり会話をしなくてもいいし、テレビがついていたっていい。ただぼんやりと「やっぱりおうちごはんは落ち着くな」と家族に思ってもらえたらそれが一番です。あ、でも頑張ってごちそうを作った時は、めちゃめちゃ盛り上がってもらって「おいしい」を連発してほしいです。私も子どもと同様、褒められて育つタイプですから!

ありがとうございました!

「おいしい」と言われることに至上の喜びを感じるという映子さん。インスタグラムの投稿もユーモアいっぱいで、「見る人を楽しませたい」というサービス精神にあふれています。映子さんが取り組むマクロビやグルテンフリーのスイーツも気になりますね。今後の活躍がますます楽しみです!

@estyle1010 さんのインスタグラム

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