【Vol.6】和平フレイズ直伝!銅素材の正しいお手入れ方法とは?

熱伝導率がよく、使いこむほど独特の輝きを増すという特徴に魅せられて多くの料理人からも愛される銅素材。素材別のお手入れ方法コラムVol.6の今回は、そんな銅素材の正しいお手入れ方法についてです。今回も調理用品メーカーの和平フレイズ株式会社さんに教えていただきました!

銅素材とは?

銅素材の鍋やフライパンは、料理人やプロの料理家が愛してやまないといわれるほど魅力あふれる素材です。使い込むほど味が出てきて、愛着がわくといわれています。独特の輝きが魅力で、その分手入れにちょっぴり手間がかかりますが、しっかりと手入れをすれば一生モノとして使い続けることができます。

【特徴1】熱伝導率がよい

銅は、鉄やアルミニウム、ステンレスと比べると断然熱伝導率がよく、昔から料理や製菓など業務用としても活躍しています。

【特徴2】熱の伝わり方が均等

熱の伝わり方が均等でまんべんなく火が通りやすいので、熱ムラなく調理ができます。焦げ付きやすいジャムや、焼き目をきれいにつけたいパンケーキや玉子焼きにも適しています。

【特徴3】高い抗菌性

銅の化合物には殺菌作用があり、衛生的に優れた素材としても良く知られています。

【特徴4】空気中の酸素にふれると変色する

アルミニウムや鉄と比べると錆びにくい素材ではありますが、古い十円玉が黒ずんでいるのと同じように、空気中の酸素にふれると黒く変色します。使い込んでいくほど自然に色が変わっていくという点も、銅素材の魅力の一つです。
また、長時間料理を入れておくと味や色が変化する場合がありますので、調理後は直ぐに別容器に移し替えるようにしましょう。

日常のお手入れについて

使いはじめは?

売り場で空気にふれて酸化するのを防ぐために、昔は銅素材の鍋やフライパンには表面にラッカーが塗られていました(クリア塗装)。しかし、最近の鍋やケトルの加熱用器具にはクリア塗装されているものは少ないので、事前の処置は必要ありません。変色等を起こした場合は、附属の専用研磨剤などで磨いてください。コップ等の非加熱用器具にはクリア塗装が施されているものもありますが、こちらも特に処理なくそのまま使って大丈夫です。

使用後は?

使用後は、中性洗剤で洗い良くすすいでください。
銅は、鉄やステンレスより柔かい素材のため、金属たわしを使ったりや力任せに洗ったりすると直ぐに傷ついてしまいます。柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
また、洗った後は水分を完全に取り除き、乾燥させるようにしましょう。

買い替えの目安は?

取っ手が破損したり、鍋に穴が開く等が無い限りは性能は変わらず使い続けることができます。

錆びてしまったら?

銅の錆は「緑青(りょくしょう)」と呼ばれ、毒性はありません。緑青が発生した場合は、目の細かいサンドペーパー等でこすり取り除いてください。

使いこむほど味がでる銅素材

独特の輝きが魅力の銅素材は、使い込むほど味が出て愛着がわくといわれています。ちょっぴりお手入れに手間がかかるからこそ、しっかりと手入れをすれば長く使える一生モノの素材です。お気に入りの銅素材のアイテムを見つけたら、大切にお手入れをして大事に育てれば、毎日の料理がより楽しくなるかもしれませんね。

和平フレイズ株式会社|調理用品・家庭用品・インテリア用品・生活雑貨の企画・販売

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