みなさん、毎日野菜を食べていますか?
野菜を食べようと心掛けてはいるものの、毎日の食生活にしっかりと野菜を摂り入れることって意外と難しいですよね。食欲が落ちてしまうこれからの時期、暑い夏でもさっぱりと食べられる旬の食材を使ったサラダや、肉や魚と合わせたスタミナ満点のサラダなど、毎日の献立に取り入れる料理として、サラダはとってもおすすめです。
そこで今回は、サラダをおいしく作るコツを知りたい! ということで、料理研究家のエダジュンさんに、サラダ作りのポイントや夏におすすめのサラダなど、サラダに関するあれこれを伺いました。
【今回の先生】パクチー料理研究家 エダジュンさん
パクチー料理研究家・管理栄養士。管理栄養士取得後、株式会社スマイルズ入社。
SoupStockTokyoの本社業務に携わったのち、2013年に独立。家で作れるエスニック料理とパクチー料理を使ったレシピを日々研究中。テレビ・雑誌・WEB媒体でレシピ紹介。最近では社員食堂のプロデュースも行う。パクチーボーイの名義でも活動中。
著書に「クセになる!パクチーレシピブック」(PARCO出版)「野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150」「これ1品で献立いらず!野菜と栄養たっぷりな具だくさんの主役サラダ200」(誠文堂新光社)などがある。
サラダをおいしく作るコツが知りたい!
「サラダ」といっても、本当に色々な作り方や味つけがあります。
お惣菜の定番であるポテトサラダや春雨サラダ、肉や魚を使ったボリュームたっぷりのサラダ、生野菜のサラダもあれば野菜を蒸したりソテーしたりするサラダもあります。
新鮮な旬の野菜を「切って盛り付けるだけ」でも十分なご馳走サラダになりますよね。
サラダ(英語: Salad [ˈsæləd]、フランス語: Salade [salad]、ポルトガル語: Salada [sɐˈladɐ])とは、野菜などの具材に塩、酢、油、香辛料などの調味料をふりかけるか、和えて盛りつけた料理の総称。
生のままの野菜や、ポテト、ブロッコリー、豆類などの煮たものを冷ましてから盛り合わせ、マヨネーズ、ドレッシング、塩等をかけて食べるものが一般的だが、野菜以外の材料を多く含む卵サラダ、ツナサラダ、ハムサラダ、マカロニサラダなどもサラダと称される。素材の選び方によってはビタミンC・食物繊維などを多く含む。
色々なサラダがありますが、共通するのは「野菜」を使う料理であるということ。野菜の扱い方に、サラダをおいしく作るためのポイントがありそうです。
サラダによって作り方のコツは異なりますが、ちょっと意識してみるだけで、いつものサラダがぐっとおいしくなるような作り方のコツがきっとあるはず!
早速、エダジュンさんに聞いてみました。
おいしいサラダ作りは水切りが命
エダジュンさんが、サラダをおいしく作るために気をつけていることは、野菜を水で洗った後に、水をしっかりと切ることだそう。
「野菜に水分が残ると、葉野菜の食感が薄れます。たとえば、水菜のハリハリとした食感も、水分が多かったら実現しません。また、ドレッシングやタレをかけた際に、水で薄まってしまいおいしさが半減してしまいます。」(エダジュンさん)
特に葉野菜は水分をしっかりと切ることが大切なんですね。
これがあったら便利!サラダ作りに役立つ3大アイテム
そして使う調理道具も重要。毎日作るためには、便利なお役立ちアイテムは欠かせません。エダジュンさん愛用のアイテムを教えていただきました!
1. サラダスピナー
「野菜の水分を手早く切ってくれるので、基本的には絶対に使っています。かさばるので懸念されがちですが、今は1〜2人分用サイズもあるので、サッと生野菜を使いたい時にも使っています。」
2. 千切りスライサー
「野菜の千切りが億劫な時もあるかと思います。そんな時は無理せずスライサーを使っていいと思います。にんじん、きゅうりなど2分ほどで千切りができるので、とても便利。サラダの中の野菜の種類を増やす意味でも、手軽さって大切ですよね。僕は、貝印さんのセレクト100の千切りスライサーを愛用しています。」
3. フードプロセッサー
「私はドレッシングは基本手作りなのですが、そんな際はフードプロセッサーが便利。めんどくさいと思われるかもしれませんが、フードプロセッサーがあれば便利。5分でできます。にんじん1本丸ごと使ったドレッシング、玉ねぎ1個使ったドレッシングは甘みもあるので、あとは、オイルと酢を入れるだけで完成。僕はレコルトのカプセルカッターキャトルを使っています。コンパクトで便利!」
夏サラダにおすすめの野菜
暑い季節は食欲が落ちがちですが、食物繊維やビタミンなど、夏に取り入れたい栄養素が含まれている野菜をたっぷりと摂りたいところ。夏はサラダにぴったりの野菜もたくさんあるので、積極的に旬の野菜を取り入れたいですね。
エダジュンさんに、夏のサラダにおすすめの野菜について聞いてみました。
「おすすめの野菜はもちろん、パクチーです! パクチーは体内でビタミンAに変わる、βカロテンや、ビタミンCが栄養素で含まれています。それらは、美肌効果に期待できたり、肌の調子を整えてくれる栄養素です。夏の時期は、紫外線が強く、日焼けなどで肌トラブルがつきものですので、体内からの予防で、パクチーはおすすめです。」
さすがパクチーボーイ!
ちなみに、通年で使いやすい野菜は、サニーレタスだそうです。
「1年中手に入りますし、葉の上の部分と下の部分で色合いが違うので、サラダにした時のコントラストが抜群。また、味も色々な食材や野菜と相性が良いです。とても使い勝手の良い葉野菜だと思います。」
エダジュンさんおすすめのサラダを聞いてみました
今回お話を伺ったエダジュンさんは、なんとサラダのレシピが160種類も紹介されたサラダのレシピ本を出版されています。
野菜は毎日食べたいけど、マンネリしてしまいがちなサラダ。そんなみなさんのお悩みを解消してくれるスーパーレシピ本です。野菜に合わせたドレッシングのレシピ30種類とトッピング10種類のレシピも紹介されています。
主役サラダ本の中で、エダジュンさんおすすめのサラダは?
本の中ではたくさんのサラダレシピが紹介されているのですが、エダジュンさんいちおしのサラダを聞いてみました。
「グリーンカレーそぼろのヤムウンセンが私のおすすめです。
グリーンカレーペーストは、カレーをつくるだけではなく、色々とアレンジして使えます。」
グリーンカレー味のそぼろに、ナンプラー風味の春雨を和えると、タイに旅行をした気分に。さらにミントを合わせれば、さらにあっさりとした味つけに変身します。夏にぜひ食べてもらいたい、作ってもらいたい1品です。
エダジュンさんが普段よく作るサラダは?
これだけたくさんのサラダレシピを考案されているエダジュンさんは、普段はどんなサラダを作っているのでしょうか?
「普段自分の為によくつくるのは、チョレギサラダです。
水菜と韓国のりの定番はもちろん、そこにパクチーを入れたり、クレソンを入れたり、大葉を入れてみたり。ドレッシングにはわさびをアクセントにしたり、ゆずこしょうを入れてみたり。色々とアレンジしているので、原型がないかもしれませんが(笑)」
「お肉と合わせるサラダも好きです。特にグリルチキンにたくさんの野菜を合わせるのが好み。グリルチキンは、ガイヤーン(タイ風焼き鳥)の味付けにしたり、照り焼き味にしたり、粒マスタードであえたり。お腹も満たされるし、野菜もたくさん食べられるのでお気に入りの食べ方です。」
ちなみに、7月6日はサラダ記念日!
俵万智さんの第1歌集『サラダ記念日』は、刊行前から話題となっており、出版されるやベストセラーとなりました。この作品の中の
「この味がいいねと君が言ったから7月6日はサラダ記念日」
という短歌にちなんで、7月6日はサラダ記念日に制定されています。
7月6日をサラダ記念日とした理由は、実はサラダではないそうです。褒められたのは、実は鶏の唐揚げだったとか。でも、揚げものだと少し重く感じたので、もう少し軽やかなサイドメニューの「サラダ」に変更したそうです。6日を選んだのは、まず七夕の7日を思い付いたものの、何でもない普通の日こそ記念日と思える歌にしたいと考えたからだそうですよ。
サラダをおいしく作って、野菜を食べよう!
サラダをおいしく作るコツからプロのおすすめサラダ、歌集まで、サラダについて幅広くご紹介してみました!
ちょっとしたことに気をつけてみるだけで、いつものサラダが少し特別なものに見えたり、おいしく変身するはず。
いよいよ夏本番。夏野菜が旬を迎え、みずみずしい野菜が多く出回るようになってきたので、毎日の献立においしいサラダを取り入れてみてはいかがでしょうか?
私は日々野菜不足を感じている一人なので、サラダ作りのコツを意識しながら、この夏はサラダ作りを楽しんでみたいと思います。