

意外な組み合わせが新鮮な簡単万能おかず
2019年のベストレシピとして、私はあえてとっても地味なこのレシピをご紹介したいと思います。
どのレシピにしようかとかなり迷いましたが、私のコラムは季節の養生をテーマにしているものの、ベストレシピには特定の時期にだけ効果的なものではなく、年中手に入りやすい食材で1年を通して作れるものが良いのではないかと思い、このレシピに決めました。とっても簡単なので、この一年本当によく作りました。
一年中活躍!頼りになるおかずです
基本的には、使うのはかぼちゃと赤しそのふりかけの2食材のみ。
かぼちゃは胃腸の働きを正常にする働きがあり、気を補います。さらに温め食材でもあります。
そしてしそは、寒さを散らして冷えの症状を改善し、風邪のひき始めにもよいもの。気を巡らせ、胃腸もケアします。

これから忘年会シーズンで胃腸が疲れてきますよね。疲れた胃腸をいたわるこのレシピは、寒さ対策、疲労回復、風邪のひき始めと、副菜として大活躍してくれるはず。忘年会シーズンだけでなく、効能としては年中頼りたくなる場面があると思います。
どんな体調のときにでも食べられてしまうあっさりとヘルシーなお料理ですが、私はかぼちゃが少し残ってしまったときによく作ります。ふつうは「かぼちゃが中途半端に残る」ということはあまりないと思うのですが、私の場合、お仕事でグラム数を量りながら皮のきれいなところだけを使って撮影をした後など、中途半端な量が残るということがあるので……。
大きなかぼちゃが安く買えたときなど、煮つけばかりでは飽きるなぁというときもありますよね。そんなときに、一部を使って作れば、おつまみとしてもおすすめです。
まずは一度作っていただいたら、2回目からは目分量で味を調整すればよいくらい簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。
蒸しかぼちゃの赤しそ和え

材料(2人分)
・かぼちゃ……120g
・赤しそふりかけ……小さじ1
・酒……小さじ1/2

作り方
1. かぼちゃをサイコロ状に切って耐熱容器に入れ、酒を絡めてラップをかけたら、600Wの電子レンジで3分ほど加熱する。(または柔らかくなるまで蒸し器で蒸す)
※かぼちゃが硬すぎて切りにくいときは、まるごと電子レンジで加熱して、少し柔らかくしてから切りましょう。その場合、切ってからの加熱時間は短くしてくださいね。
※蒸し器で蒸す場合は、しっかりと蒸気が上がった中に入れて2~3分蒸してください。この場合、酒は不要です。
2. 1の水分を捨て、赤しそふりかけを加えて和える。味をみて足りないようなら分量外の塩を少々を加える。


かぼちゃの切り方をかえてアレンジするのもおすすめ
かぼちゃは、普段は適当な形に切れば大丈夫ですが、電子レンジでの火入れを考えて同じくらいの大きさに切ること、あまり大きすぎないように切ることがおいしく作るためのコツです。おもてなしのおつまみにするときには、電子レンジで丸ごと軽く加熱して切りやすくしてから細切りにすることも。大きすぎると味が薄く感じるのでご注意ください。

また、蒸し器で加熱すると均等に火が入り、よりおいしく仕上がります。ただし、この場合は、細切りにして蒸しすぎると混ぜ合わせたときにぼろぼろになるので要注意です。硬めに仕上げても、食感が楽しめておいしいですよ。
ちなみに、私のお気に入りの赤しそふりかけは、健康食品を扱うお店で売られている赤しそと梅酢、塩のみで作られたもの。最近ペン型が話題になった定番の「ゆかり」でもおいしく作れますが、商品によって味も少しずつ異なるので色々試してみてお気に入りのものを見つけてみてくださいね。
胃腸ケアを第一に考えて!
五臓六腑のどの臓器も重要ですが、食べたものをきちんと栄養分として吸収するために、まずは胃腸を整えておくことが大切です。胃腸の不調はむくみなどにもつながるので、常に気にかけていたわってあげたいもの。1年の締めくくりの12月、ぜひ胃腸の調子を整えてから元気に新年を迎えてくださいね。

次回第2走者は、連載コラム『あゆのこどもごはん』でお馴染みのあゆさん(@a.jinja)さんです。お楽しみに!