覚えて損なし。スパークリングワインって?
スパークリングワインというと、「シュワっとして、なんだかおしゃれなお酒!」というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、クリスマスや年末年始など、みんなでごはんを食べる機会が多いこれからの季節には欠かせないおすすめのお酒なんです。
スパークリングワインといえば、フランスのシャンパンが最も有名ですが、イタリアンのお店に行くとスプマンテと書いてあったり、スペインバルに行けばカヴァと書いてあったり……。違いは一体何なのでしょうか?
国によって呼び名がいろいろ
「発泡性ワイン」のことを総称してスパークリングワインと呼びます。
国ごとに“呼び方”と“有名な種類”があるのですが、これを覚えておくと選ぶときの参考になります。
ジャジャーン!
実はこんなすみ分けになっているんです。
恥ずかしながら、以前は私ソバンヌもこのすみわけをきちんと理解しておらず……。
「スペインのスパークリングはカヴァでしょ!」(間違いではないが、正しくもない)というようなイメージでした。
ぜひ、国ごとのスパークリングワインの呼び方と、代表的な種類をぜひ覚えてみてください。知っておくだけで、ラベルを見るときの参考になりますよ。
さてここからは、世界3大スパークリングワインの産出国「スペイン」「イタリア」「フランス」からおすすめのものをピックアップしていきます。
おすすめの世界3大スパークリングワイン
【スペイン代表】手に入りやすくて飲みやすい「カヴァ」
まずはスペインの「カヴァ」です。
CAVAとは「洞窟」という意味で、スペインの特定地域でシャンパンと同じ瓶内二次発酵でつくられるスパークリングワインのことを指します。昔洞窟で発酵が行われていたことから、この名前となったんだそう。
そして、今回おすすめするカヴァはこちら。
Freixenet Cordon Negro フレシネ・コルドン・ネグロ
黒いボトルがトレードマークの「フレシネ・コルドン・ネグロ 」は、世界150か国に輸出されているカヴァのスタンダードともいうべきもの。ドライな口当たりで、きめ細かい泡がどんな食事とも合います。
大学生の時に師事していたアメリカ人アーティストから、「グッドバリュー(いわゆるコスパがいい)でおいしいスパークリングワインだから買ってきて!」と、パーティーの時には必ずおつかいを頼まれていました。ブランドページには、“何にでも合う”と書いてあるのですが、すっきりとした飲み口が和洋どちらの前菜・おつまみにも合うのでおすすめです!
お手頃価格で1500円以内で買えるのも魅力。スーパーでも手に入りやすいため、手土産に困ったときにぜひ選んでみてください。
【イタリア代表】ほんのり甘い口当たりの「プロセッコ」
お次はイタリア代表の「プロセッコ」。
シャンパンやカヴァとの大きな違いは大きく2つあります。
1つが製法の違い。シュワっとした泡を発生させるのに、シャンパンやカヴァは瓶の中で二次発酵させますが、プロセッコは密閉式タンク方式という製法で造られています。
どちらがいい、悪いというのではないですが、密閉式タンク方式だと短期間で作ることができブドウ本来のフレッシュさを残したまま仕上がります。
2つ目は、アルコール度数と甘味。通常スパークリングワインの平均アルコール度数が12.5%前後であるのに対し、プロセッコは11%前後のものが多いんです。また、シャンパンは甘さを抑えて作られるのですが、プロセッコはやや甘めに作られることも多く、辛口はちょっと苦手という人にも飲みやすい味わいです。
今回、私がおすすめするプロセッコはこちら。
CORTE GIARA PROSECCO MILLESIMATO DRY コルテ・ジャーラ・プロセッコ・ミッレジマート・ドライ
細やかな泡が口の中ではじけつつ、フルーティでアロマティックな香りとほんのり甘さが残る口当たりです。バランスが良い上にお手頃価格なので、ついリピートしたくなってしまいます。
バランスの取れた味わいは、冷たい前菜や生ハムにもピッタリなので、パーティーの定番メニューとの食べ合わせも抜群です!
こちらもお手頃価格の2,000円以内で購入することができるので、ぜひお店で見つけたら手に取ってみてくださいね。
【フランス代表】本場の生産者さんも薦める「クレマン」
最後にご紹介するのはワイン大国フランスの「クレマン」。
フランスといえばシャンパンが有名なんですが、他ももちろんおいしい!
数あるスパークリングの中から本場フランスの生産者さんが、クリスマスにぴったりの素敵な逸品を紹介してくれました。
Cremant De Bourgogne blanc de blancs クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン・ド・ブラン
こちらのクレマンは、このワインのためだけの2ヘクタールの畑で栽培されたブドウで造られていて、年間の生産数に限りがある貴重なもの。
コルクを抜いた後、数分で香りを強く感じることができ、前菜の時間をゆっくり楽しむためのお供にぴったり! ほどよく口の中ではじける泡と、シトラスやフルーツから出るアロマ感がおいしい! そして最後にほんのりほんのり残る甘さが、大人の余韻を醸し出します。
アペリティフや、小皿料理、お魚などとの相性もばっちり。私自身も、このスパークリングワインを飲むときは、サラダ系のさっぱりしたものから少し凝ったソースのお魚料理まで幅広い料理と共においしくいただきます。
手土産にもいいですが、パーティーでホストをする時にも、こんな趣のあるスパークリングワインを用意してみるのも通な感じでいいかもしれませんね!
気負わずスパークリングワインを楽しもう
「スパークリングワインと一緒なら、間違いなくみんなクリスマスを楽しく過ごせるよ!」
今回ワイン選びに協力してくれた生産者さんから、こんな言葉をいただきました。
一見小難しく思えるスパークリングワインですが、たくさん飲んでたくさん試してみることで、自分好みの一品と出会うことができる楽しみもあります。
せっかくのパーティーシーズンですもの、まずは楽しむことから始めてみませんか?
豆太郎も一緒に楽しみたいと待ってますよ。