今月はストレス対策食材満載でお届けします!
このところストレス対策の情報をお届けし続けています。もちろんコロナウィルス関連でストレスが溜まっているひとが多いからなのですが、今の時期はたとえ平穏な世の中であっても、からだにとって大きなストレスがかかります。
原因は寒暖差です。
寒暖差ばかりはどうすることもできないので、せめて食で対策していきましょう。今月ご紹介するのは、これで薬膳⁉ と思うようなお料理ですが、実はストレス食材満載のレシピです。
肝をケアして、気を巡らせる
東京では桜も満開ですっかり春本番。すでに感覚を忘れてしまっているかもしれませんが、冬の寒い時期に縮こまっていたからだは、徐々に暖かくなるにつれて陽気にあわせてのびのびと動き出そうとします。そんなときに寒の戻りで急に寒くなると、からだ(自律神経)はついていけません。調節しようとするため、からだには大きな負担がかかっています。
これにより五臓六腑で特に傷めやすいのが自律神経や情緒と関わりが大きい「肝」。傷めてしまうとイライラしたり、情緒不安定になったり、ふらつき、めまいなどの症状がでてきます。
また、寒暖差でからだの中を巡るエネルギー(気)の流れも乱れます。この気の流れが滞ることも「肝」に悪影響。折しもコロナで抱えるストレスも気を滞らせます。
そこで、イライラするような高ぶりを鎮めて肝の動きを正常に働くよう助ける食材(めかじき、セロリ、パプリカ、トマト)や気をしっかりと巡らせる食材(めかじき、パプリカ、クミン)ばかりを集めてみたら、思ったより簡単で食べやすいお料理になりました。
写真にある食材すべてこの効果が期待できるものばかり。めかじきが冷凍ものしか手に入らない時期もありますが、比較的年中手に入るものばかりだと思うので、ぜひお試しいただきたいと思います。
【4月のからだケアレシピ】めかじきとセロリ、パプリカのクミントマト煮
トマトは完熟したものが手に入らなければきび砂糖の量を少し増やしていただくか、ホール(ダイス)トマト缶を使っていただいても大丈夫。パプリカはピーマンでも。
多少効能は変わりますが、めかじきがなければサーモンでも結構です。
材料(2人分)
・めかじき……2切れ
・セロリ……1本
・パプリカ……1/2個
・トマト(あれば完熟のもの)……1個
・クミンシード……小さじ1/2
・エクストラバージンオリーブオイル……大さじ1
・酒……大さじ1
【A】
・トマトペースト……大さじ2
・塩……2つまみ
・きび砂糖……1つまみ
・こしょう……少々
・カイエンペッパーパウダー……少々
・粗挽き黒こしょう……適宜
・イタリアンパセリ……適宜
作り方
1. めかじきは大きめの一口大に切り、塩少々(分量外)を振って出てきた水分をペーパーでおさえる。セロリは筋をとって5mm厚さの斜め切りに、パプリカも5mmの厚さに切る。トマトはざく切りにする。
2. フライパンにエクストラバージンオリーブオイルを入れて熱し、めかじきを焼く。裏返したタイミングで、フライパンの空いたスペースにセロリとパプリカを入れて炒める。
3. 2のフライパンのめかじき部分を中心に酒をふり、トマトとAを加えて全体をざっと混ぜ、ふたをして中火で3分ほど煮る。ふたを取ってよく混ぜ、全体がなじむよう軽く煮たら火からおろす。器に盛り、粗挽き黒こしょうと刻んだイタリアンパセリをふる。
ストレス対策食材をおいしくお料理していただきましょう。
私は、「おいしい!」と思いながら食べてこそ、食べたものがからだに作用するのだと思っています。
こんなときこそ、ストレス対策食材をおいしく料理して、食でからだケアを。今回のレシピ、味のことを考えるとニンニクやブラックオリーブを加えるとよりおいしくなりますよ。ご自分でお好きな具材を加えてアレンジして食べるのも、ストレス解消につながりますね。