
ヴィクトリア女王が愛したイギリスのティーケーキ
こんにちは、英国料理研究家の綾夏です。
今回は、イギリスを代表するティーケーキである「ヴィクトリア スポンジ ケーキ」をご紹介します。
本場イギリスの「ヴィクトリア スポンジ ケーキ」は、ずっしりとした2枚のスポンジ生地の間に、「ストロベリージャム」または「ラズベリージャム」を挟んだシンプルなケーキで、「ヴィクトリア サンドイッチケーキ」とも呼びます。

▲ロンドンのカフェやケーキ屋さんでは、ヴィクトリア スポンジ ケーキは定番商品です
そしてその名の通り、1837年から1901年までの64年間という長期にわたって英国を治めたヴィクトリア女王が愛してやまなかったと言われているケーキなんです。ヴィクトリア女王のために作られたケーキだなんて、歴史を感じますよね。
ヴィクトリア スポンジ ケーキ (VICTORIA SPONGE CAKE)

材料(直径15cm丸型)
・薄力粉……120g
・ベーキングパウダー……小さじ1
・バター……120g
・グラニュー糖……120g
・卵……120g
・牛乳……大さじ3
・粉糖……適量
・ストロベリージャム……お好み
・ホイップクリーム……お好み
※今回は乳脂肪分35%の生クリームを200ml(1パック)使いました
下準備
1. 材料は全て常温に戻しておく。
2. オーブンは180℃に予熱しておく。
3. クッキングシートで丸型に合わせて型を作り、型に敷く。

作り方
1. ボウルにバターを入れてなめらかになるまで混ぜたら、グラニュー糖を入れてさらに混ぜる。

2. 卵を3回に分けて加え、そのつどよく混ぜ合わせる。

3. 薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、ゴムベラを使いよく混ぜる。

4. 型に生地を流し入れ、180℃で15分焼く。さらに160℃に下げて20分焼く。

5. 荒熱が取れたら、型から外して横から半分の厚さに切る。
6. 下側の生地の表面に生クリーム、ストロベリージャムの順に塗り、上側の生地を重ねる。


7. 仕上げに茶こしで全体に粉糖をふりかけて完成。

イギリス人は“ずっしり”の食感が好き
本場イギリスでは、浅い型を2つ使って焼いたスポンジを重ねて作ることが多いのですが、今回は1つの型で作れるレシピでご紹介しました。

昔ながらの作り方では、木べらを使って作ります。木べらで混ぜて作ると、“どっしり”“ずっしり”とした食感のヴィクトリア スポンジ ケーキに仕上がるのですが、イギリス人はこの食感のケーキが大好きなんです。
もちろんハンドミキサーを使っても作れます。木べらで混ぜるよりもよりふわっとした食感に仕上がりますよ。
お好みのアレンジで楽しんで!

ロンドンのベーカリーショップやカフェでは、様々なフレーバーのヴィクトリア スポンジ ケーキが売られています。レモンカードやアプリコットジャム、生のイチゴやブルーベリーなどを挟んでいるものも。色々な種類があるので、選ぶのも楽しいです。

ぜひお好きなものを挟んで、ご自身でアレンジして作ってみてくださいね!
「ヴィクトリア スポンジ ケーキ」に合わせたい1曲
私が「ヴィクトリア スポンジ ケーキ」を食べながら聴きたい一曲は、2000年にリリースされた「Modjo」というパリ出身の2人組の『Lady(Hear Me Tonight)』という曲です。
ロンドンのお店などでよく流れていたこの曲を聞くと、当時を思い出します。
私が大好きなフレンチハウスの中の一曲です!
ぜひみなさんもおうちで聞いてみてくださいね!