新連載『おうちde英国ごはん』はじめます！
こんにちは、英国料理研究家の綾夏です。
今まで、連載コラム『綾夏のフルーツレシピ』にて、ヨーロッパ、とくに英国に滞在していたときに学んだ「UK（ユナイテッド・キングダム）スタイルの食卓」で日常的に取り入れられていたフルーツを題材にし、英国の食文化と共にご紹介してきました。
なぜ私がみなさんに英国料理をお伝えしたいと思うのか。
それは、私が英国に留学していたときに感じ、刺激を受けた文化と英国のおうちごはんをみなさんにお伝えしたいと思ったから。私が最初に異国で感じたのは、イギリス人は時間の使い方がとても上手であるということ。イギリス人が、音楽を流しながら食事を楽しみ、食事を楽しみながら会話も楽しんでいる様子をみて、どれがかけてもダメなんだなと思ったことを覚えています。
日本でももちろん音楽と共に食事を楽しむこともありますが、私が見て、食べて刺激を受けたイギリスの食文化や日々のおうちごはんについて、みなさんにも興味を持っていただけるようにフルーツのみに限らずにその魅力をお伝えしたいなと思い、今回『おうちde英国ごはん』として連載をリニューアルさせていただきました。
スタッフド・チキンブレスト（ほうれん草とバジルとクリームチーズ）
第1回目の今回選んだ料理は、鶏むね肉の中に野菜やクリームチーズを挟んで焼く簡単なロンドンのおうちごはん「スタッフド・チキンブレスト」です。
英国では、お酒に合わせて楽しむ定番の夜ごはんで、お子さんにも大人気のメニューです。レストランのメニューというよりは、家庭の味というイメージ。
「スタッフド」とは「中に詰めるもの」をさしています。丸取りのローストチキンは、「スタッフド・チキン」というんですよ。他にソースを作らなくても、鶏むね肉に火を通す工程でソースも作ることができちゃう一石二鳥のレシピです！
それでは、早速作り方をご紹介します。
材料（2人分）
・鶏むね肉……2枚
・ほうれん草……100g
・バジル……2枝
・椎茸……2個
・えのき……1/4パック
・にんにく（みじん切り）……1/2片
・クリームチーズ……100g
・塩……小さじ1/2
・黒こしょう……少々
・チリパウダー（粗めのもの）……お好み
・サラダ油……大さじ1
作り方
1. ほうれん草は耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで2分間加熱し、粗熱がとれたら1.5cm幅にカットする。きのこ類はみじん切りにする。
2. 鶏むね肉は真ん中に切り込みを入れておく。
3. ボウルにクリームチーズと野菜と塩・黒こしょうを加えよく混ぜ合わせ、ボウルの中で大体半分にしておく。
4. 切り込みを入れた鶏肉に3を挟み、形を整える。
5. フライパンにサラダ油を加え、中火にかける。フライパンが温まったら、皮目を下にして鶏むね肉を並べる。皮目がきつね色になったらひっくり返し、フタをして弱火で18分〜鶏むね肉に火を入れる。
6. チリパウダーと黒こしょうをかけて完成。
ほうれん草を他の青菜を使ってもOK！（小松菜やチンゲン菜など）
クリームチーズをフェタチーズにしてもワインにもとてもよく合う一皿になりますよ。中のチーズを加えるとき、ローストしたクルミなどを入れても食感も加わり、とっても美味しいです♪
フライパンでそのままサーヴ！
フライパンごとサーヴすれば、豪華な一皿に！
マッシュポテトと合わせて食べるのもおすすめ。私の友人はマッシュポテトを添えて、ワンプレートでサーヴしてくれました！
ヘルシーなのにボリューム満点でおいしいので、スタッフド・チキンブレストは健康志向の方々にも大人気のメニューです。アスパラガスやドライトマトなど、お好みの野菜を入れてアレンジするのもおすすめですよ！
「スタッフド・チキンブレスト」に合わせたい1曲
せっかくなので、料理に合わせたいおすすめの音楽もご紹介！
私が「スタッフド・チキン」を食べながら聞きたい曲は、Norah Jones（ノラ・ジョーンズ）『Come Away With Me』というアルバムの1曲目、「Don't Know Why」という曲です。
この曲は、ロンドンで一番たくさん聞いた思い出の曲。
まったりとした曲調で、ディナータイムにぴったりの一曲ですよ！
手軽に楽しむことができる豪華な一皿。ぜひ音楽をゆっくり聴きながら、食事を楽しんでください！
