
夏の定番料理ラタトゥイユをボリュームアップ!
こんにちは。料理研究家のウエキトシヒロ(@utosh)です。
トマトにナス、ズッキーニなど野菜がゴロッと入ったラタトゥイユは、フランスの地方都市ニースの家庭料理。
夏野菜をたくさん煮込んで作っておけば数日間保存できるので、夏にはぴったりの料理ですね。夏は食べきれないくらい野菜が採れるので、フランスの人たちはこういうなんでも入れられる料理を作って消費していたんだろうなと思います。
今回はラタトゥイユに入れる定番の野菜のうち、最小限の種類だけ使って作ってみました。
僕的にはズッキーニとナスと玉ねぎは絶対に必要。そこにプラスで、パプリカやセロリなどの野菜を入れていくと、さらにおいしくなっていきます。
ウインナーを入れてメイン料理に
ラタトゥイユの立ち位置って副菜なんですよね。
メイン料理があって、そこに一緒にラタトゥイユも添えてある、みたいなイメージなんですが、日本人の感覚からしてみたら、「せっかくラタトゥイユというおいしそうな名前の料理を作るのに副菜なのか……」という、ちょっとしたがっかり感があるように思います。
確かに作り置きができるのがメリットではあるんですが。
そんなラタトゥイユをメイン料理にアレンジしたのが、今回の「ウインナー入りラタトゥイユ」。ウインナーを入れてからは煮込まないようにして、ウインナーとラタトゥイユの味のコントラストをつけるようにしています。
この作り方で、副菜のラタトゥイユがメイン料理になりますよ。
また、ウインナーをほかのボリューム食材に変えて作ってみるのもおいしいと思います。ぜひ作ってみてください。
ウインナー入りラタトゥイユ

材料(2人分)
・トマト缶(カット)……1/2缶
・ズッキーニ……1本
・ナス……2本
・玉ねぎ……1/2個
・ウインナー……12本(2袋)
・サラダ油(ウインナー用)……大さじ1
・オリーブオイル……大さじ2
・塩……小さじ1/2程度
・塩(最後の調味用)……少々
<トッピング>
・乾燥バジル……少々
・黒コショウ……少々
作り方
1. ズッキーニとナス、玉ねぎを1cm角になるように切る。
2. 深めの鍋にオリーブオイルを中火で熱し、1のズッキーニとナス、玉ねぎを入れ、玉ねぎがしんなりするまで炒める。
3. トマト缶と塩を加えてさらに炒め合わせ、蓋をして弱火で10分煮込む。
4. 煮ている時間を使って、ウインナーを半分に切り、フライパンにサラダ油を中火で熱し、少しこんがり目に焼いておく。
5. 煮込み終わったら蓋を開けてウインナーを入れ、味見をして塩で味を整えたら完成。
作り方のポイントをじっくりみていきましょう
いかがでしょうか?
ラタトゥイユを作りたくなってきませんか?
ここからは作り方をさらに詳しく紹介しますので、工程を参考にぜひ作ってみてください。
野菜は夏野菜を中心に好きなものを選ぶ

ラタトゥイユは色々な野菜を入れて作ることができます。
今回は僕が思うラタトゥイユに最低限入れてほしい野菜、ズッキーニとナス、それと絶対にマストな玉ねぎの3つを使います。
トマトは生のトマトでも良いですが、トマト缶ならさらに簡単に作れちゃうので便利です。
すべての野菜を1cm程度の角切りにするのがラタトゥイユっぽい

すべての材料を角切りにするのがラタトゥイユだと思っています。玉ねぎも細切りではなくて角切りにするのがおいしいです。
まずは野菜を炒める

深めの鍋にオリーブオイルを入れて熱し、野菜を入れてしっかり炒める。

ナスは柔らかくなるまで、玉ねぎは透明になってくるまでしっかり炒めます。
トマト缶を投入!

ここでトマト缶と塩を投入。生のトマトの場合も、このタイミングで入れてください。

しっかり混ぜ合わせながら、炒め合わせます。
弱火で10分煮込みます

最後に弱火で10分煮込むことで野菜の甘さが引き立ち、さらに味がしっかり馴染みます。一番大事な工程です。しっかり煮込んでくださいね!
ウインナーを炒めておく

煮込んでいる間にウインナーを用意。半分に切って、フライパンで炒めます。すこしこんがり目に焼いておくのがオススメです。
10分煮込んだらラタトゥイユの完成!

トマト缶と野菜だけで煮込むので、10分経つと水分の感じは底が見える程度に。この感じがおいしそうだと思いませんか?
最後にウインナーを入れて、おいしいメイン料理に!

ここからが今回の最大のアレンジ工程。ウインナーを入れます!
ラタトゥイユがメイン料理に早変わり。
冷ましても良いですし、熱いうちに食べてもおいしいですよ。
お皿に盛りつけて完成です!

最後にお皿に盛りつけて、お好みで黒コショウや乾燥バジルなどをふりかけて完成です。
いかがでしたでしょうか?
今回も作り方をじっくり追ってきましたが、「ウインナー入りラタトゥイユ」作りたくなってきませんか? 簡単に作れるので、ぜひ一度試してもらえたらうれしいです。
今後も「うちベジ」ではしっかりレシピの工程をのせながら、おうちでもラクに作れる料理を紹介していきますので、お楽しみに〜!