
アマトリチャーナを食べて、復興支援をしよう。
2016年8月24日に起きたイタリア中部地震で最大の被災地となったアマトリーチェ地方。
アマトリーチェ地方は、トマトソースパスタの「アマトリチャーナ」発祥の地として有名な街です。
そんなアマトリーチェ地方を救おうと、世界各国ではユニークな活動が行われています。
活動のきっかけを作ったのは、首都ローマ(Rome)出身のグラフィックアーティスト、パオロ・カンパーナ(Paolo Campana)さん。各地のレストランに対し、アマトリチャーナをメニューに加え、1皿につき2ユーロ(約230円)を被災者支援のために寄付しようという企画をフェイスブック(Facebook)上で提案したところ、大きな反響が集まった。
イタリアの活動を行っている店舗でアマトリチャーナを食べることで、1皿につき約230円の支援がされます。この活動は瞬く間に賛同者を増やし、2016年8月25日(木)の昼には700店以上のレストランから協力の申し出があったようです。
この活動は、日本にも波及しつつあるようで、全国で寄付に賛同するレストランが増えています。一皿のパスタを通じて、世界中の思いが被災地に届く、とても素敵な活動ですね。
まだ日本では対象となるレストランが少ないこともあり、おうちでアマトリチャーナを食べてみてはいかがでしょうか?
おうちでもアマトリチャーナを食べてみよう
そんなアマトリチャーナ、実はとっても作り方が簡単なパスタなんです。
イタリア料理原書によると、グアンチャーレという豚のほほ肉の脂身の塩漬けと、ペコリーノロマーノチーズという羊乳で作ったチーズをトマトソースで絡めるだけ!
「…そんなのどこで手に入るんだろう?」っと思った方、安心してください。
今回はどこにでも手に入る食材だけで作れるアマトリチャーナをご紹介します。
材料(2人前)
スパゲッティーニ 200g
オリーブオイル 大匙3
角切りベーコン 100g
玉ねぎ(スライス) 一個
トマト缶 1缶
モッツァレラチーズ 30g
パルメザンチーズ 少々
唐辛子(輪切り) 少々
白ワイン 大匙2
塩(ソース用) 小匙1
ケチャップ 少々
レシピ
1
オリーブオイルに唐辛子、あればニンニクで香りと辛みをつけます
2
スライスした玉ねぎと角切りにしておいたベーコンを加えて炒めます。玉ねぎがしんなりするまで炒めましょう
3
白ワインを加え、アルコールを飛ばし、その後トマト缶を加え、三分の二か、半分程度になるまで煮詰めます。沸かさないでね。
4
ソースの味を決めます。塩で味付けし、ケチャップで甘みを。砂糖を入れるのもありですね。
5
ソースに、チーズを加え、茹で上げたスパゲッティを手早く絡めます。スパゲッティは湯切りしません。
とっても簡単ながら、しんなりするまで炒めた玉ねぎの甘みとコク、カリッとしたベーコンはトマトソースと絡まってたまらない味になり、そこにチーズを振りかければ至高の一品になることは間違いないです。
ちなみにアマトリーチェ地方では、ブカティーニという一つ一つマカロニのように穴があいているロングパスタを使っているそうです。
ベーコンをパンチェッタに変えてみるとよりアマトリーチェ地方のアマトリチャーナに近い味が楽しめますよ。
パスタを変えてアマトリチャーナを楽しもう。
スタンダードなアマトリチャーナじゃ物足りない。そんな方にオススメ!
パスタの種類を変えるだけで、いつもと変わった表情を見せてくれます。
今回は中でもアマトリチャーナに合うパスタをご紹介します。
リングイーネ(linguine)
ブカティーニで食べるアマトリチャーナもオススメですが、リングイーネというパスタもオススメです。
リングイーネの特徴はなんといっても、普通のパスタよりぺターンと平べったいこと。
平べったいことで、ソースがよりパスタに絡まりアマトリチャーナのコクのあるソースを活かしてくれます。
また通常のパスタよりもモチモチ感もあるので日本人好みの味になります。
タッリアテッレ(tagliatelle)
上記のリングイーネよりもさらに平べったくしたタッリアテッレ。
リングイーネよりもモチモチ感があります。
パスタの幅が広い分あっさりした味だと物足りなさを感じることがあるため、ソースを煮詰めて濃くしてみると、パスタとソースがマッチしてアマトリチャーナのうま味をより感じることができます。
濃いめの味がお好きな方にはオススメです。
ペンネ(penne)
こちらは、ペンネを使ったアマトリチャーナ。筋の入ったところにも、ソースが絡まりより濃厚なソースを楽しめます。筋がはいっているペンネは食感もあり、よりアマトリチャーナの違う表情を楽しめます。
@zebra_hat さんのアマトリチャーナにはタコも入っています。たくさんの食感を1度に楽しめる一品です。
最後に
アマトリーチェ地方発祥の「アマトリチャーナ」いかがだったでしょうか。おうちでも簡単に作ることが出来て、長年愛されていることもうなづける、食材のうま味を最大限に引き出すことのできるパスタです。
今、アマトリーチェ地方を復興しようと世界各地のレストランでアマトリチャーナを提供し、被災者支援を行っています。
日本でもその活動は広まりつつあり、日本でも力になることが出来るようです。一皿のパスタを通じて、思いが被災地に届く素敵なこの活動にぜひ参加してみてください。