3月3日はひな祭り。
上巳の節句に行われる行事で、旧暦の3月3日が桃の季節と重なることから「桃の節句」と呼ばれています。

日本では、女の子の健やかな成長や幸せを願ってお祝いする「子どもの日」というイメージがありますよね。

ですが、もともとは老若男女問わずに健康を祈願するお祭りとして行われており、邪気を祓うために禊やお祓い、お供えをする日でした。

それが江戸時代になって上巳の節句が五節句のひとつに定められると、5月5日の端午の節句は「男の子のお祭り」として、3月3日は「女の子のお祭り」として広まっていったそうです。

この頃のひな祭りは、「女性の幸せを願う日」であり、老若男女問わず「厄払いの日」でもありました。

現代は子どもの行事というイメージが強いですが、もともとの意味に立ち返り、今年は大人も自分自身の幸せを願いながら、ひな祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか？

そこで、今回は、子どもから大人までおいしく味わえる「ひな祭りごはん」のレシピをご紹介します。

いつもの茶碗蒸しを洋風にアレンジした、ちょっぴりおしゃれで特別感のある一品。

難易度の高そうな茶碗蒸しですが、じつはフライパンでとっても簡単に作れます。

蒸した後に具材をトッピングすることでワンランク上の見栄えに仕上がりますよ。

＜茶碗蒸し＞
・卵……2個
・水……200ml
・お湯……100ml
・コンソメ……小さじ2
・ベーコン……10g

＜トッピング具材＞
・プチトマト……2個
・ベーコン……10g
・粉チーズ……適量
・パセリ……適量

・プチトマトは1個あたり4等分にスライスする。

・ベーコンは大きければ短冊状に切っておく。

1. お湯にコンソメを加えてよく溶く。そこに水と卵を加えて白身を切るようにして混ぜ、ざるで濾す（卵液）。

2. ベーコンを器に入れ、卵液を器の8分目まで流し込む。アルミホイルで蓋をする。

3. 鍋に入れ、2〜3cm位の高さまで水を注ぎ、鍋の蓋をしたら強火にかける。沸騰したら極弱火にして10分加熱し、火を止めて10分蒸す。

4. 蒸し終えたらすぐに鍋から外し、トッピング具材をのせる。

ひな祭りの料理といえば「ちらし寿司」や「手毬寿司」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなお寿司をライスペーパーに巻いてアレンジ。

酢飯と魚介はもちろん、野菜とお肉（ハム）もくるっと巻いて一度に食べることのできる一品です。

また、手を汚すことなくワンハンドで食べられるのもお手軽ですよね。

中に入れる具材は、お好みのものをチョイスしてみてくださいね。

＜酢飯＞
　・温かいご飯……200g（硬めが理想）

【A】
・酢……大さじ2
・砂糖……大さじ1
・塩……少々

・ライスペーパー……4枚
・錦糸卵……30g
・ハム……4枚
・むきえび……6尾（70g）
・グリーンリーフ……葉2枚
・醤油……適量

ハムは短冊切りにしておく。

1. Aを合わせてよく砂糖を溶き、甘酢を作る。温かいご飯に数回に分けて加え、都度よく切り混ぜて4等分にする（酢飯の完成）。
※このとき、あおぎながら切り混ぜると、水分が飛びベタつかない。

2. えびの背に竹串を入れて、背わたがあれば取り除き、塩こしょうをふる。沸騰したら鍋にえびと酒適量（分量外）を加えて中火で1分半加熱し、取り出したら粗熱を取る。えびを半分にスライスする。

3. ライスペーパーを水に濡らし、手前に海老を並べ、その上にちぎったグリーンリーフを被せる。

さらに上に錦糸卵とハムをのせ、その奥側に酢飯を置く。

手前からきつく巻いていき、途中で左右両端を内側に折り込む。

4. お好みでカットして器に盛り、醤油を添える。

今回は、ひな祭りの定番料理である茶碗蒸しとちらし寿司にちょっとしたアレンジを加えました。

そうすることで、普段とは異なるワンランク上のお料理にレベルアップします。

彩りが映えるようなアレンジは華やかでイベントにぴったり！　ひと口食べれば新しいおいしさにも出合うことができます♪

子どもも大人も楽しむことができるひな祭りごはんで、ちょっぴり特別なおうち時間を過ごしませんか？