
より使いやすく、野菜室収納を見直したい!
ある日のおうちごはん編集部。
まい姉から「野菜室が使いにくくて、ずっとモヤモヤしていて……」との相談が。
冷蔵庫や冷凍庫収納については、これまでおうちごはんの記事でもご紹介してきましたが、各家庭で冷蔵庫のサイズや機能性も異なる中、素敵なアイデアをまねしてみたくてもなかなか思うようにならず、まい姉のように使いにくさを日々感じている方も多いのではないでしょうか。
片付けの過程や収納アイデアをより実践的にご紹介できたらと編集会議で話し合う中、
「せっかくなら片付け&収納の実践として、before→afterやりますか!」
というまい姉の一声でこの企画が決定。
整理収納アドバイザーのおうちごはん編集部micoと編集長のまい姉でリモート片付けにチャレンジしてみましたので、その一部始終をご紹介します。
野菜室の現状とお悩みなどについてヒアリング
収納を見直す時、まず最初に行いたいのは現状を把握すること。
使いにくさの要因を探っていくうちに、使いやすくするにはどうしたらいいのかが少しずつイメージでき、自分にあった収納のスタイルが見つけられはず!?
ということで、まい姉には野菜室の現状とお悩みなど “モヤモヤ” ポイントを書き出してもらいました。
<現状>
・野菜室は2段になっている。
・スペース的には足りているが、収納ルールが決まってないので、買ってきた食材をそのままの状態で空いているところに入れている。
・一応下段に100均の収納ケースを3つ入れているが、全然上手く活用できてない。
・使い切らなかった野菜は、最初に入っていた袋に残りをそのまま戻して保存している。
・冷凍庫は肉魚類でパンパンなので、野菜は基本冷蔵保存。
・平日は買い物に行く時間があまりないので、基本週末に1週間分をまとめて購入。

▲上段:使いかけの野菜や果物を中心に収納

▲下段:葉物野菜やネギ類、その他上段に入りきらなかったものを収納
<悩みポイント>
・毎回買ってくる野菜の種類や量が違うので、収納ルールをどう決めたらいいのかがわからない。
・汚れや野菜のカスなどを見つけたら拭いているが、適切な掃除の手段や頻度がわからない。
片付け完了後のイメージを二人で話し合い
「入れ方のルール決めができれば、それにのっとって収納することはできると思うんですけど、どうルールを定めたらいいのかがわからず放置していて……」(by.まい姉)
書き出してもらった “モヤモヤ” ポイントを一つひとつ確認しながら、片付け完了後のイメージを二人でしっかり話し合う中で、グルーピングや紙袋の活用など収納の仕方を工夫するだけでかなり使いやすくなるのでは、ということに。
今回はリモートで整理収納の見直しを行うため、一人でもスムーズに取り掛かれるよう収納のポイントとまい姉の野菜室にあると便利そうな収納グッズについてアドバイスしました。
micoからのアドバイス
<収納のポイント>
・ざっくりとでいいのでグルーピング
→葉物、芋類、果物など
・収納する前に面倒でも買ってきたものを使いやすい状態にしておくと、あとがラク
→葉と根に分ける(大根やかぶなど)、小分けにして冷凍保存など
・収納する野菜は日々変動するので仕切り収納はほどほどがおすすめ
→芋類や柑橘類などをガゼットバッグ(マチのある紙袋)に入れて収納することで、仕切りの役割も
・ある程度余白を残しておくことが大切
→買うものによって、適宜収納場所を変えられるので
<まい姉の野菜室におすすめの収納グッズ>
・ペンケースサイズの収納ケース
→生姜やにんにくなど小さめな野菜用として
・ガゼットバッグやカゴなど
→柑橘や根菜などの果物・野菜用として
・高さのある収納ケース(まい姉がすでに使用しているもので大丈夫かも!?)
→野菜室の手前側に葉物などを立てた状態で収納できるように
なんとなく購入して結局使わなかったり、増やしてしまいがちな収納グッズ。最初からきっちり揃えてしまうよりも、モノを整理してから必要に応じて選ぶのがおすすめです。
今回はまい姉がすでに使用していたものを活かす形で、追加した方がよさそうな収納グッズをお伝えしました。
いよいよ片付けスタート!
いよいよリモート片付けスタート! ということで、まい姉に撮影してもらった片付け前の写真がこちら。
▼before


前述のとおり、収納を見直す時には現状把握が大切になってくるので、まずは野菜室にあるものを一度すべて取り出して、中を掃除するところから取り掛かり、あとは下記の流れですすめてもらいました。
【1】野菜室に収納されているものをすべて取り出して、中を掃除
【2】野菜の種類、量の把握
→今、野菜室に収納されている野菜や果物の種類と量を把握した上で、なんとなくでいいので現段階での活用予定をイメージしながら、このまま野菜室に入れておくべきか、冷凍保存に切り替えるのかなど考える
【3】ガゼットバックや収納ケースなどを活用しながら収納
まい姉が今回購入した収納グッズ

・写真左:ニトリの冷蔵庫トレー
・写真右:紙袋(繰り返し使いたくて、洗えるものを購入)
「きっちりと収納ルールを決めなきゃと思っていたけど、ルール自体は大まかで大丈夫とアドバイスをもらったので、あまり細かく考えすぎずに片付けてみました」(by.まい姉)
片付け後の野菜室は……
ほとんどの野菜や果物が買ってきた状態のまま収納されていたbeforeの野菜室。
気になる片付け後の写真がこちら。
▼after


1週間分の買い物を済ませた後に片付けを実施。
【実践したこと】
・1段目にトレーを設置
→使いかけのにんにくや生姜、大葉などを収納
・うまく活用できていなかったプラケース2個を2段目の手前に設置
→ 葉物野菜を立てて収納し、ほんの少し空いたスペースに長ネギをそのまま収納
・紙袋を収納ボックスとして活用
→ 変形可能なので、食材の大きさや形をあまり気にすることなく、種類ごとに紙袋に収納
・買ってきた袋から出し、必要に応じて古紙に包んで収納
【実践してみての感想 by.まい姉】
ざっくりとしたルール分けしかしていないのに、その通りにやってみたら思った以上にスッキリしてびっくり!
紙袋のボックスは、プラケースよりかなり融通がきいて使いやすいです。違う野菜を買ってきても、ボックスの高さも変えられるし、多少変形もできるので、どこに収納しようかとあまり細かく考えすぎずにババっと収納できます。
それでも、今までより格段にスッキリしたし、食材の残量も一目でわかるし、取り出しやすくなりました!
使いやすい野菜室をキープしていくために
beforeとafterでどこに何が入っているかが、確実にわかる収納に変化したのが、みなさんにもおわかりいただけたのではないでしょうか。
下段の横になっていた野菜をプラケースに入れることで、きれいに立てた状態で収納できるようになり、また奥側の野菜や果物も紙袋が収納&仕切りの役割を果たしてくれてるので、見た目的にもスッキリしましたね!
野菜室の収納スペースや機能性はご家庭によって様々だと思いますが、使いたいものをすぐに見つけられてモヤモヤすることのない野菜室をキープしていくためには、ある程度余白を残しておくことが大切になってきます。
しばらく使わなそうな野菜は冷凍保存しておくのもおすすめ。カットしたものはもちろん、まるごとそのままでも大丈夫ですので、冷凍庫も適宜活用しながら収納できるといいですね。
使いやすさは人それぞれですので、今回ご紹介したアイデアを参考に、無理なく楽しく取り組める片付け方や収納方法を試してみてください。