
ユネスコ無形文化遺産って?
ユネスコというと世界遺産のイメージが強く、無形文化遺産も世界遺産の分類のひとつかな?と思ってしまいますが、それは違います。
世界遺産は形のある文化遺産や自然遺産を保護することを目的としていますが、無形文化遺産は芸能や伝統工芸技術など形のない文化の保護を目的としています。
2010年には、フランスの美食術、メキシコの伝統料理、地中海料理といった食に関する無形文化遺産が登録されました。2013年には日本の和食も登録され、大きな話題になりましたよね。
2024年12月に登録された「トムヤムクン」は、ハーブや香辛料をたっぷりと使い、煮て(トム)、和えて(ヤム)作るタイの伝統的なスープ料理。具材にエビ(クン)が入っているのも特徴です。タイ料理が登録されるのは初めてのことで、タイ国内では大いに盛り上がっているよう。
そんな話題のタイ料理をおうちで楽しんでみませんか? 香辛料を効かせれば体も温まるので、寒い季節にもぴったりです!
定番タイ料理を作ってみよう!
トムヤムクンヌードル
トムヤムクンはハーブや香辛料をたっぷりと使うので作るのが難しそうに感じますが、トムヤムペーストを使えば意外と簡単!
こちらのレシピは、鍋に水と鶏がらスープの素を入れて火にかけ沸騰したら、トムヤムペーストやナンプラー、牛乳、エビなどの具材を加えて煮込むだけです。
茹でたフォーと合わせれば、本格的なトムヤムクンヌードルが完成しますよ。
独特の酸っぱ辛い味わいは、クセになること請け合いです。
セロリなホットヤムウンセン
ヤムウンセンとは、タイの伝統的な酸味のある春雨サラダのこと。豚ひき肉やシーフード、野菜などの具材が入り、ナンプラーやレモン果汁で味付けします。
春雨サラダというと冷菜のイメージがありますが、ヤムウンセンは実は温菜で、タイでは作りたての温かいものが食べられているそう。
こちらの「セロリなホットヤムウンセン」も温かいまま食べる本場スタイル。アツアツの春雨に具材の旨味と調味料をたっぷりと染み込むので、しっかりとした味わいに。タイの香味野菜といえばパクチーが定番ですが、セロリを合わせているのもポイントです。
温かいことで素材の旨味や香りが際立ち、春雨のプルプルとした弾力もより一層楽しめますよ。
ピーマンのガパオライス
数あるタイ料理の中でも、ガパオライスが一番好きという方も多いのでは? ナンプラーやバジルの香りが効いた濃厚な味わいは、ごはんがモリモリすすむおいしさですよね。
具材はバジルのほかに、豚ひき肉や赤パプリカ、玉ねぎが定番ですが、こちらのレシピは赤パプリカの代わりにピーマンを使用。その独特のほろ苦さが良いアクセントになっています。
目玉焼きのとろ~りとした黄身を絡めて食べれば、思わずスプーンが止まらなくなってしまうはず!
炊飯器deカオマンガイ
鶏のスープで炊き込んだごはんの上にゆで鶏(蒸し鶏)をのせ、甘辛いタレをかけた料理「カオマンガイ」。
炊飯器を使えば、ごはんも鶏肉も同時に調理できてとってもラクチンなんですよ。
作り方はお米、調味料、鶏肉を入れたらあとは炊飯器にお任せでOK。鶏の出汁をたっぷり吸ったごはんとホロホロの鶏肉が絶品で、これ一皿で大満足できること間違いなしです。
ラープムー
ラープとはタイ東北地方の代表的な料理で、肉や魚などをハーブ、唐辛子、ナンプラーなどで和えたサラダの一種。ラープムーは、豚肉(ムー)を使ったものになります。
こちらのレシピは豚ひき肉のほか、紫玉ねぎ、セロリ、パクチー、そしてスペアミントをたっぷりと。
酸っぱ辛い味わいにミントとパクチーが絶妙に相まって、不思議とごはんに合うのだとか。さっぱりと食べられるので、暑い季節にもおすすめです!
タイ料理は辛いだけじゃない!
辛いイメージのあるタイ料理ですが、辛味のほかに、甘味、酸味、塩味、旨味の5つの味が複雑に組み合わさり、独特のおいしさを作り出しています。
また、北部では脂が多めながらもマイルドな味わいだったり、海に囲まれた南部では魚介類の生臭さを消すため、ターメリックなどのスパイスを使った料理が多かったりと、地域によって特徴が異なります。
気になった方は食べ比べてみて、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。