出典 : @yoko_ishimoto

食べながら備蓄する!もしものときに役立つ「ローリングストック」のすすめ

2011年3月11日に発生した東日本大震災。大きな災害が起きると重要になってくるのが食料の確保です。頼みの綱の保存食もいざというときに賞味期限が切れていたり、温める必要があったりして食べられない場合も…。そこでおすすめなのが「ローリングストック法」。日常の中に食料備蓄を取り込むことで、無理なく続けられるはずですよ!

ローリングストックとは?

いつ起こるかわからない台風や地震、豪雨などの大きな災害。

過去の例によれば、災害発生からライフラインの復旧まで1週間以上かかるケースがほとんどです。また、物流が止まり、災害支援物資が届かないことやスーパーやコンビニで食品が手に入らないことも想定されます。

そのため、最低でも3日分、できれば1週間分くらいの食品を家庭で備蓄しておくことが重要です。とはいえ、実際にそれだけの食料を備蓄し、管理するのはなかなか難しいもの。

そこで、おすすめなのが、日常で食べているものを消費しながらストックするローリングストックです!

ローリングストックとは、蓄える→食べる→補充することを繰り返しながら常に一定量の食品を備蓄する方法のこと。

普段、食べているものを少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費し、食べたらその分を買い足すだけです。

※政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」をもとに作成

今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方 | 政府広報オンライン

どんなものをストックしたらいいの?

ローリングストックを無理なく続けるためには、常温で長期間ストックできるものを選びたいところ。

また、災害時は食事の内容が偏りやすく、たんぱく質不足になりがちなので、それを補うためにも缶詰めはぜひ用意しましょう!

サバ、ツナ、イワシなど魚介の缶詰めのほか、コンビーフや牛肉の大和煮、焼き鳥などの肉類の缶詰めもおすすめです。

では、缶詰め以外には、どんなものをストックしたら良いのでしょう?

そこで、防災収納インストラクター・松永りえ(ムジッコ)さん(@mujikko_rie)がストックしている食品をご紹介します!

家族みんなが好きなものをストックしよう!

防災収納インストラクター・松永りえ(ムジッコ)さんのローリングストックのポイントは、家族みんなが好きなもの、食べるときに苦じゃないもの、スーパーなどで気軽に買えるものの3つ。

やっぱり好きじゃないと食べたくないし、入手困難なものだと補充もしにくいですもんね。

味噌汁や野菜スープ、ポタージュスープなどバリエーションが豊かなスープは、楽しみながらいろいろと買い足しているそう。

スープは、お湯を注ぐだけで温かい食事をとれるのも◎。温かい食事は身体も温まり、緊張感や不安を和らげてくれます。

缶詰めはサバ缶、ツナ缶のほか、ビタミンやミネラルといった栄養バランスを考えるとフルーツ缶もあると重宝します。

デコポンや伊予柑、パイナップルなど種類も豊富なので、お好みのものを用意してみては。

災害時は、さまざまな調理法で食べられるホットケーキミックスがお役立ち。

電気が使えるなら、少しの水と電子レンジさえあればいつものおいしさを簡単に作ることができます。

ローリングストックで気軽に備蓄をはじめませんか?|森永ホットケーキミックス|森永製菓株式会社

電気が使えなくても、ポリ袋内で混ぜてカセットコンロを使って焼くほか、ポリ袋のまま湯せん調理することもできますよ。

また、日常の朝ごはんや間食にぴったりなグラノーラも常温保存ができて賞味期限が長いのが◎。

いつも食べ慣れているものであれば、食欲が湧いてきますし、ストレスも軽減できます。

災害時は野菜不足からビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がとれず、便秘や口内炎などに悩んだという声もあります。

そこで、じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃなどの日持ちする野菜に加え、野菜ジュースもあると便利。

野菜ジュースはそのまま飲むのはもちろん、野菜のコクやトマトの旨味がたっぷりなので、普段の料理に使うのもおすすめですよ。

乾物は、切り干し大根や干し椎茸などの野菜類、煮干しや桜エビ、かつお節などの魚介類、わかめやひじきなどの海藻類、豆類、ドライフルーツ、ナッツなど、種類が豊富。

常温保存可能で日持ちもするうえ、災害時に不足しがちな栄養素を手軽に補うことができます。

なかでも乾燥野菜は、皮むき、カット、アク抜きなど、面倒な調理の下ごしらえが不要で調理中に生ゴミが出ないのも魅力。普段から時短調理食材として大活躍してくれますよ。

自分の好きなものを備蓄できるのもローリングストックのメリット。

災害時に甘いものを食べるとストレスを緩和する効果が期待できるので、お気に入りのおやつを常備しておいてはいかがでしょうか。

ジャムやふりかけもあると便利!

災害時の食事が長期化したときには、調味料で味に変化をつけると、食欲増進に役立ちます。

ジャム、ふりかけ、味のり、マジックソルト、ガーリックパウダー、カレー粉、味噌などの調味料を十分に備えておくと安心です!

また、こちらの@yamagatanokaisha_nishiyaさんのアカウントでは、防災に役立つ情報を多数発信しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。

水とカセットコンロなどの熱源も必需品!

発災後はライフラインが停止する可能性があるので、水とカセットコンロなどの熱源は必需品です。

水は、飲料水と調理用水として1人1日おおよそ3L程度必要です(湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途必要)。そのほか、ペットボトルや缶入りのお茶や清涼飲料水などもあると便利。

少しずつでもローリングストックをする習慣をつけて、災害への備えを始めてみてはいかがでしょうか。

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