
多種多様な世界の朝ごはんをのぞいてみよう!
【アメリカ(ニューヨーク)】エッグベネディクト

世界中から多様な人種が集まり、刺激的なニューヨークの街。
ニューヨーカーの朝は出勤で慌ただしく、手早く変えるドーナツショップやベンダー(屋台)などで、ドーナツやベーグル、サンドイッチにコーヒーを買って、忙しいモーニングタイムの朝ごはんを済ませて一日をスタートします。
人気の朝食として有名になった「エッグベネティクト」は、ニューヨーク発祥の朝ごはん。
イングリッシュマフィンを半分に割り、ハムやベーコン、スモークサーモンの上にポーチドエッグをのせ、オランデーズソースをかけた料理です。
ボリュームたっぷりで豪華な見た目が食欲をそそりますよね。
【インド】カレーとチャパティ

豊かな食文化を持つインドは地域によって様々な朝食が食べられています。共通しているのはやっぱりスパイス! どんな料理にも必ず使われています。
もちろん代表的な料理といえば「カレー」ですよね。一緒によく食べられているのが、「チャパティ」という、全粒粉で作った生地を薄く焼いたシンプルなパン。とくに北インド地域のカレーは濃厚で、チャパティと相性が良いんです。
インドの朝ごはんには、甘いチャイもぜひ用意したいところですね。
ちなみに、日本のインドカレー屋さんで必ず出てくるナンは、特別な窯が必要なため、現地の一般家庭では実際に食べる人はほとんどいないのだとか。
北インドではチャパティ、南インドではお米が主食となっているそうですよ。
【エジプト】アエーシとフール
古代文明が栄えていたエジプトは、パンが生まれた地域と言われています。古代から発酵の力でパンを作る技術を持っていたそう。
エジプトでよく食べられているのが「アエーシ」と呼ばれる、中が空洞になっている素朴な味わいの薄いパン。「命を支えるパン」という意味を持つそうです。
また、豆料理も欠かせない存在で、とくに「フール」と呼ばれる乾燥ソラマメをじっくり煮込み、スパイスやニンニクで味付けした料理は、エジプトの定番の朝ごはん。
豆を潰してペースト状にしたフールをアエーシですくったり、中に挟んだりして食べます。中東地域で食べられる「フムス(ひよこ豆のペースト)」と似ていますよね。
【スペイン】チュロスとホットチョコレート

スペインでは一日に最高で5回食事をする習慣があるって知っていました?
朝ごはんは2回あり、7時~9時の間にとる朝の軽食を「デサジュノ」、10時~11時の間にとる2回目の朝ごはんを「アルムエルソ」と言います。
デサジュノでは、コーヒーとパンやビスケットなどで軽く済ませ、アルムエルソは学校や仕事の合間のリフレッシュ時間として、バルやカフェでサンドイッチを食べます。
近年、日本でも人気で、スペインの朝食の定番として知られているチュロスは、休日や休憩時間などにカフェでゆっくり時間をとって食べることが多いそう。
揚げたてのチュロスを、濃厚でとろっとしたディップ用のホットチョコレートに絡めて食べるのが、本場スペインの食べ方。
とっておきのご褒美のような朝時間ですね。
【ベトナム】フォー

ベトナムでは、朝ごはんを屋台で食べる習慣があります。ベトナムの朝は早く、学校や行政機関などは朝7時から始まるので、屋台は5時~6時ごろから営業を始めるお店が多いのだとか。
朝食の種類も多く、バインミーというサンドイッチや肉まん、お粥など様々ですが、ベトナムの代表的な料理といえば、「フォー」。
鶏や牛の出汁を使った透明なスープに平たい米麺を入れ、トッピングにはお肉や付け合わせの野菜をのせていただきます。好みでライムやナンプラー、チリソースなどを加えて味変を楽しむのもおすすめです。
【フランス】パンとカフェオレ

美食の国として知られるフランスですが、朝ごはんはとってもシンプル。「パンとドリンク」というスタイルが最も多いようです。
どのお店もお休みする日曜日でも、パン屋だけは開いているほど、フランス人にとってパンは欠かせない存在。
パンの中でも朝ごはんの王道はやはりバゲット。スライスして、バターと好みのジャムをのせてタルティーヌにしたり、バゲットをちぎってカフェオレやホットチョコレートに浸して食べるのがフランス流です。
明日の朝はどこの国を旅してみる?
今回は、世界6か国の朝ごはんを紹介しました。
国によって生活スタイルや文化的背景が異なり、朝ごはんのメニューはもちろん、食べる時間や場所、ボリュームも様々で面白いですよね。
みなさんはどの国の朝ごはんが気になりましたか?
筆者はすぐにお腹が空いてしまうタイプなので、小分けに食べるスペインの朝食のスタイルを真似してみようっと考えています。
みなさんもいろんな朝ごはんを楽しんでみてくださいね。